事務局長の自由日記帳

本日のご質問
「Q,自助会に当事者のための専門家を招いてもいいものか？」


おはようございます。
自殺未遂当事者の会-芯-、事務局長の内田がお答えします。


一般的な自助会のイメージは、専門家や支援者は参加せず、似たような悩みを抱えている当事者同士が集まってエピソードを話す場だと思います。似たような悩みを抱えていたり、同じ病名や障害名の当事者だけが集まっているからこその「ここなら自分の辛かったことを話しても引かれなさそうだ、安心して話せそうだ」と感じるものです。


なので、たまたま初めて自助会に参加しに来てくれた人が、「え！？当事者だけじゃないの…」と困惑してしまわないように、専門家を招く際には予めの趣旨説明と予告を普段よりも入念に行うことが大切だと思います。


ここで、いくつかのケースを想定してみたいと思います。


想定１：参加者からの要望を叶えるケース
いつも自助会に参加してくれている当事者メンバーたちから例えば「次回は睡眠障害の中途覚醒に詳しい専門家を招いてお話を聞きたです」といった熱い要望があった場合には、集まる当事者の需要と供給が一致するので、専門家をお招きしても問題ないと思います。


想定２：運営側の思いつき企画というケース
自助会の運営側が「いつも同じ自助会だと変化がなくて面白くないから、たまに専門家でも招いてお話してもらう企画はどうだろ♪当事者メンバーに共通する分野の専門家だったらメンバーも喜んでくれるんじゃないかな！？」といったいわゆる企画ものですね。この場合は、集まる当事者が求めていること（=需要）と一致しない場合が多く、"当事者のための"というフレーズが恩着せがましく聞こえてしまいかねないと思います。


こういう運営側の思いつき企画なら、いつもの自助会とは別に、レクリエーション行事として開いてみることをお薦めします。予告する際も「今月のレクリエーション行事は○○に詳しい専門家をお招きして勉強会を行います！」という感じで。レクリエーション行事はメンバー同士の交流を図る機会にもなるので、たまに企画することも大切です。


以上
自殺未遂当事者の会-芯-
事務局長　内田
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自殺未遂当事者による自殺未遂当事者のための自助グループ
自殺未遂当事者の会-芯-
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