「スカンジナビア財団」
―40周年記念夕食会―
正式には「スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団」の設立40周年記念夕食会が、高円宮妃久子殿下のご臨席を賜り、11月7日明治記念会館でスウェーデンのニルソン財団理事長をはじめ北欧5ヶ国と日本の理事か参加して行われた。
高円宮妃殿下を囲んで理事の皆さんと
継続は力なりと申しますが、過去40年間の各国との交流事業は下記の通りです。
以下は夕食会での簡単な挨拶です。
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デザートの後にお話しするのがスカンジナビア方式と理解していますが、ここは日本式のようでデザートの前にお話しするようです。本日は素晴らしい英語のスピーチが続きましたので、素晴らしい日本語のスピーチがどういうものかお話ししたいと思います。
本日は大変お忙しい中、高円宮妃久子殿下のご臨席を賜りまして、こんなに光栄なことはございません。久子妃殿下におかれましては、今年はフィンランドにお越しになられました。来年はアイスランドに行かれる予定と伺っております。思い起こせば、40年前にこの財団を設立しましたが、その時はスウェーデンの有名な外交官でグンナー・ヤリングという方がいらっしゃいました。彼は中東和平の国連特使を務めていらっしゃいました。彼との交流の中で「沈黙の外交」という言葉を教わりました。私は現在ミャンマーの国民和解のための日本政府代表をしておりますが、彼の言葉を参考に「沈黙の外交」を貫いています。そのため日本のメディアの方は少し不愉快に思っていらっしゃるかもしれません。
グンナー・ヤリング氏と都倉俊一・文化庁長官のお父様である都倉栄二氏はスウェーデン大使でいらっしゃいましたが、私と両名の3人で集まり話をした際、国際会議に出る際に常に北欧の皆さんが一致団結して民主主義を世界に広め、平和をどのように広めるかについて努力されているかを理解しておりました。こうしたことからスカンジナビアと日本との民間レベルの交流を活発にしようと、グンナー・ヤリング氏にご理解を示していただきこの財団が誕生いたしました。
それから早いもので40年たったということです。今国際社会のキーワードの一つに「継続性」という言葉があります。40年間も理事や関係者の皆さんによって継続しているのは、まさしく「継続性」というものを40年前から皆さんの努力で実行されてきたということであります。既に数千になる交流が日本とスカンジナビア5ヶ国の間に静かに行われています。これはメディアに取り上げられているわけではありませんが、お互いの国民の相互理解のために素晴らしい活動をしていただいているということで、心から感謝と尊敬の気持ちを表したいと思います。
現在ニルソン理事長のもとに皆さんのご協力をいただき、40年を期して新しい日本とスカンジナビア諸国の関係を構築されようとしており、これを心より歓迎すると同時に、全ての皆さんに心から感謝を申し上げ、更に関係が緊密になることを願っております。
美しい日本語でしゃべりましたがいかがでしょうか。もし評価をしてくださるのであれば、乾杯しましょう。ありがとうございました。スコール!!