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笹川 陽平
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【私の毎日】6月23日(水) [2021年06月23日(Wed)]
6月23日(水)

12:20 財団着

14:00 喜多悦子 笹川保健財団会長

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き
「ちょっといい話」その181―こんな時計は如何?― [2021年06月23日(Wed)]
「ちょっといい話」その181
―こんな時計は如何?―


コロナのない腕時計.png


「新型コロナ終息に向けて時計販売店からも何かできることを」と願って誕生した、「567(コロナ)」の表記が文字盤に無い腕時計。腕時計専門ショップ「WATCHSELECT」(WELLSHOP・大阪府守口市)が、新型コロナ終息への願いを形にした「NOVID」だ。その2回目の先行販売を、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で6月30日まで行っている。税込み23,000円のところ、先行販売では10〜15%OFFの特別割引のリターンで購入できる。ダイヤルカラーはブラックとホワイトの2種類で、男女ともにカジュアルからフォーマルまで幅広いファッションやシーンに使えるシンプルさを追求したデザイン。売上金の一部は日本財団「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う支援」に寄付するという。

※2021年6月8日付「共同通信」の配信です。

【私の毎日】6月22日(火) [2021年06月22日(Tue)]
6月22日(火)

6:45 財団着

9:00 久松三二 全日本ろうあ連盟事務局長

10:00 日本財団 理事会

14:00 カサ・テクレブルハン・ガブラヒウォット
    駐日エチオピア連邦民主共和国特命全権大使

終日 寄付者への礼状書き
「ちょっといい話」その180―ゴミを飲み込むぞ!― [2021年06月22日(Tue)]
「ちょっといい話」その180
―ゴミを飲み込むぞ!―


 大分県日田市出身の漫画家諫山創さん(34)の人気作「進撃の巨人」の最終巻となる単行本34巻が9日、発売された。これに合わせ、JR日田駅前に空き缶や瓶、ペットボトルの容器を回収する「巨人型ボックス」(高さ1・1メートル、幅約40センチ)が登場した。

 日本財団(東京)が推進する「海と日本プロジェクト」の一環で、県内の民間団体でつくる実行委員会がリサイクルに関心を持ってもらおうと設置した。

 漫画は人を食べる複数の巨人がいる世界を描いたダークファンタジー。これにちなみボックスは、「倒したくなるような巨人」(担当者)の大きな口から容器を投入する仕組み。隣のパネルには「巨人は自動販売機周辺が汚いために住み着いた。容器は倒すための武器。一般ごみはだめだ」と記されている。

 最初は巨人の顔に驚いていた日田市の近藤律希ちゃん(2)は「ちゃんとペットボトルを入れられた」と喜んだ。

飲み込むぞ.png
(中山雄介)


※以上は中山雄介さんの記事を拝借しました。


【私の毎日】6月21日(月) [2021年06月21日(Mon)]
6月21日(月)

6:48 財団着

8:00 「瀬戸内海ごみシンポジウム」打合せ

9:30 広瀬秀貴 日本レジャーチャンネル社長

10:00 日本財団役員会議

13:00 岩村 敬 運輸振興協会会長

14:10 石井靖乃 日本財団電話リレーサービス専務理事

16:00 新型コロナ予防接種2回目
「礼節の国 日本」―熊本県知事からの礼状― [2021年06月21日(Mon)]
「礼節の国 日本」
―熊本県知事からの礼状―


礼節とは「社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法・礼儀」と辞書にある。

日本には柔道、剣道、空手道、相撲道、弓道、それに茶道、華道、香道等もある。これら全て「礼に始まり礼に終わる」という礼節を重んじる。

日本財団は神戸大震災、東日本大震災をはじめ、さまざまな災害にいち早く出動し、救援・支援活動に取り組んできた。人々がお互いに支え合うのは当然の行為で、重要なのは、こうした自覚を常に身に付けることである。職員に対しも常日頃、「我々が良い活動を行っていると思うようになると堕落が始まる」と諭してきた。大切なのは、良い活動を行っている」のではなく、「させて頂いている」という謙虚な気持ちである。

従って、我々の活動に対し感謝の言葉や礼状を期待したことはないし、現に約50回を超えるこれまでの災害支援活動で行政の首長から礼状を頂いたことは一度もない。

ところが、この度初めて、熊本県知事の蒲島郁夫氏から礼状と復興を報告する写真を頂いた。復興の足音を目にすることができるのは嬉しいことで、支援活動に参加してくれた諸君にとっても大いなる励みとなるだろう。

日本は伝統的に「礼節の国」と言われている。指導者である首長に礼節がなければ市民の多くがこれに倣うことになりかねない。謙虚な礼節の心は日本人のよき伝統として、これからも残して行きたいものである。

蒲島知事からの書簡をここに公開します。

*********************

公益財団法人 日本財団
会長 笹川 陽平 様

 日本財団様におかれまして、平成28年熊本地震及び令和2年7月豪雨で被災した本県に対し、発災当初から多大なる御支援を賜り、誠にありがとうございます。

 熊本地震から5年が経過し、県民の誇りであり熊本の宝でもある熊本城の天守閣が、貴財団をはじめとする多くの皆様のご支援により復活を遂げるなど、本県の創造的な復興は、目に見える形で着実に進んできております。

 このたび、熊本地震で被災した公民館に替わる、木造の集会施設「みんなの家」が、予定した10地区すべてにおいて完成しました。これは、「日本財団わがまち基金」を活用させていただき、整備したものです。また、整備に当たっては、世界的な建築である伊東豊雄氏をコミッショナーとする「くまもとアートポリス事業」の一環として、利用される地域の皆様の御意見を聞きながら、進めて参りました。普段は人と人とのつながりを再生させる拠り所として、災害時には避難場所として活用させていただきます。加えて、令和2年7月豪雨においても、貴財団から同様の御支援を賜り、県南地域に10か所整備させていただく予定としており、重ねてお礼申し上げます。

 先月は、熊本城天守閣特別公開記念式典が新型コロナウイルス感染拡大の影響に延期となったため、笹川会長、尾形理事長をはじめ、貴財団の皆様と熊本でお会いすることが叶いませんでした。誠に残念ではございましたが、この状況が落ち着きましたら、改めて御招待させていただきたいと考えておりますので、その際は、ぜひ2つの災害から創造的復興を遂げていく本県の姿をご覧いただければと思います。

 最後になりますが、貴財団の益々の御発展と皆様方の御健勝を心からお祈り申し上げます。

  令和3年5月吉日 

熊本県知事 蒲島 郁夫


1みんなの家.png
みんなの家2.png

【私の毎日】6月18日(金) [2021年06月18日(Fri)]
6月18日(金)

6:55 財団着

8:30 菅原悟志 B&G財団理事長

9:30 藤澤 正人 神戸大学学長

11:30 手嶋龍一 nippon.com理事長

14:00 笹川平和財団との打合せ

16:00 ミャンマー少数民族武装勢力指導者と電話会談

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き
「日本研究者の修了式」―博士と修士課程― [2021年06月18日(Fri)]
「日本研究者の修了式」
―博士と修士課程―

横浜にある「アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター」は優れた日本研究者を輩出している。残念ながら今年はコロナ禍で来日は叶わなかったが、日本財団フェローの皆さんは十分な成果を得たと、全てのフェローより立派な礼状を頂いた。

下記に博士(11人)と修士課程(8人)の日本財団フェローの紹介と日本語の礼状の中から2通を掲載しました。

日本の国際的存在の中で急速に日本研究が低下していることは、日本への理解の低下でもあり誠に憂慮すべき事態ですが、日本財団は可能な限り、日本研究はもとより日本語の普及のため、世界の諸大学と協力を続けて参ります。


【博士課程在籍者】

Eric Funabashi エリック・フナバシ [ブラジル国籍]
カンザス大学大学院博士課程(歴史学) 〈2024年博士号取得予定〉
専門分野: 日本史
研究テーマ: 明治時代の料理史

Aaron Hopes アロン・ホープス [アメリカ国籍]
スタンフォード大学大学院博士課程(人類学) 〈2025年博士号取得予定〉
専門分野: 文化・社会人類学
研究テーマ: 自然、野生保護に関する政治性、現代沖縄における環境および動物保護ネットワーク

Jue Hou クツ・コウ [中国籍]
シカゴ大学大学院博士課程(社会思想) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 比較文学(日本/中国)
研究テーマ: 文学的現代主義、20世紀日本の探偵小説、文学に描かれる超自然現象

Zhizhi Li セイセイ・リ [中国籍]
ノースカロライナ大学チャペルヒル校大学院博士課程(音楽学) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 音楽理論、音の研究、20世紀初期東アジアの現代性
研究テーマ: 戦前日本のラジオの日常性

Brian Rogers ブライアン・ロジャース [アメリカ国籍]
プリンストン大学大学院博士課程(歴史学) 〈2024年博士号取得予定〉
専門分野: 近代日本史
研究テーマ: ラッシュアワーと通勤電車の政治史・文化史

Joel Thielen ジョエル・ティーレン [アメリカ国籍]
カリフォルニア大学バークレー校大学院博士課程(美術史) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 日本美術史
研究テーマ: 浄法寺漆器と生態系

Lillian Wies リリアン・ウィース [アメリカ国籍]
メリーランド大学カレッジパーク校大学院博士課程(美術史/考古学) 〈2022年博士号取得予定〉
専門分野: 現代日本美術史
研究テーマ: 1900ー1930年以降のビジュアルアートに見られる女性の描写

Jiaqian Zhu ジャチェン・ズー [中国籍]
カリフォルニア大学バークレー校大学院博士課程(歴史学) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 近世日本文学
研究テーマ: 近世日本文学における心理的内面性と建築様式の関係

Holden Zimmerman ホルデン・ジマーマン [アメリカ/アイルランド国籍]
イェール大学大学院博士課程(歴史学) 〈2025年博士号取得予定〉
専門分野: 世界史
研究テーマ: 人道主義と人権、国際法的合意の国別の反応


【法務博士課程修了者・在籍者】

Ming-Yee Lin ミンギ・リン [アメリカ国籍]
イェール大学ロースクール卒業 〈2013年法務博士号取得〉
専門分野: 法学
研究テーマ: 日本の法律制度

David Ranzini デビド・ランジーニ [アメリカ国籍]
ヴァージニア大学ロースクール在籍 〈2020年法務博士号取得予定〉
専門分野: 法学
研究テーマ: 日本の法律制度

【修士課程修了者・在籍者】

Sasha Chanko サーシャ・チャンコ [アメリカ国籍]
スタンフォード大学大学院修士課程(東アジア研究) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 宗教
研究テーマ: 禅仏教と日本のナショナリズム、多国籍・多文化にまたがる宗教の発展

Siming Deng シミン・ドウ [中国籍]
シカゴ大学大学院修士課程修了(社会科学) 〈2019年修士号取得〉
専門分野: 思想史
研究テーマ: 政治思想史、江戸時代の思想史と社会史の交差

José Manuel Escalona Echániz ホセ・マヌエル エスカロナ・エチャニス [スペイン国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(東アジア研究) 〈2022年修士号取得予定〉
専門分野: 日本文学
研究テーマ: 近世日本の旅行記

Rosalie Gunawan ローズリー・グナワン [アメリカ国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(社会文化人類学) 〈2021年修士号取得予定〉
専門分野: 日本社会文化人類学
研究テーマ: 地方都市のコミュニティ再活性化策の効果とツーリズム流入の影響 

Caitlin Maroney ケイトリン・マロニー [アメリカ国籍]
マサチューセッツ大学アムハースト校大学院修士課程修了(日本語) 〈2019年修士号取得〉
専門分野: 日本文学と日本文化
研究テーマ: ビデオゲームのローカリゼーション・翻訳

Lane Walker レイン・ウォーカー [アメリカ国籍]
シカゴ大学大学院修士課程(歴史) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本史
研究テーマ: 幕末と明治の歴史

Chen Wang チン・ウアン [中国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(アジア研究) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本文化
研究テーマ: 日本のポップカルチャー、戦中の視覚的プロパガンダ、日本の社会言語学

Xun Zheng シュン・テイ [中国籍]
コロンビア大学大学院修士課程(日本映画とメディア) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本映画とメディア
研究テーマ: 1950〜60年代の日本のテレビ史、公共放送の創成期


礼 状


サーシャ・チャンコ氏
 12月にスタンフォード大学大学院東アジア研究科修士課程を修了し、2020年から2021年の貴財団のフェローに選んでいただいたサーシャ・チャンコと申します。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターで勉強する奨学金を出してくださった貴財団に感謝いたします。また、今年の奨学生の一人であることを光栄に思います。IUCのプログラムを通して、多彩なフェローと会えて、皆の発表を聞くことができて、大変勉強になりました。

 センターの授業でも様々なことができて、大変勉強になりました。1・2学期に基本的な文法・語彙・漢字を練習できました。そして、話し言葉、つまり、聞く・音読・発音を練習して、日本人のように話せるようになるための勉強ができました。また、待遇表現を学んで、研究者としての生活、例えば、日本で就職したり、研究したり、教養がある日本人と話したりする場合に適当な表現が使えるように勉強ができました。そして、1・2学期に総合運用というクラスもありました。その授業で、学んだ文法・表現・語彙を総合できるように、5つの話題に関する記事を読んだり、発表をしたり、また他の、日本社会で見つけられる日常的な資料を読んだりしました。その上に、その5つの話題が学生の興味に合わせて選択できるようになっており、私の場合には、外国人と国籍、文化の発信、差別と人権、ものづくり、情報化社会の話題について様々な勉強ができました。

 3・4学期の勉強はどんな授業を取るのかを自由に決定する機会がありました。3学期に、私は歴史クラス、聞くクラスと大衆文化クラスに参加しました。4学期に、能力試験のための勉強のクラスと就活の日本語のクラスを選んで、歴史クラスも続けて取りました。両方の学期に、総合日本語という文法・表現を中心としたクラスも取りました。一例として歴史クラスの内容を説明すると、学生の研究に関する話題が取り上げられましたので、日本の宗教の歴史だけでなく、性差別、女性の生活、欧米の文化的な影響などの記事を読んで、それが大変勉強になりました。その上に、文学や明治維新の前の書き物を読んで、古文の読み方・文法を学べました。最後に、全ての学期にクラスで発表する機会があって、専門用語が入っている発表をたくさん練習できた結果、学会に似た状況で日本語で説明することが上手になってきたと思っております。

 日本に住む機会がなかったので、IUCで勉強しているうち、生活は非常には変わりませんでしたが、入学後の特別な生活や経験がなかったというわけではありません。実は、IUCで様々な経験ができました。例えば、毎週IUCの学生とREMOという仮想空間で会って、一緒に勉強しました。また3つ以上の講義に出席できて、卒業生・講師の先生から色々学ばせていだだきました。特に面白かった講義は、アジア研究の将来はどう見えるかを巡る議論に関しての講義でした。

 その講義も授業も友達とのZOOMも全てオンラインでしたが、オンライン授業は予想よりよかったと思います。全ての先生はオンラインのプラットフォームが上手に使えて、わからない学生に教えてくださいました。その上に、先生は学生に語りかけ、授業中に司会している間、ノートを書いていらっしゃいました。それは一番役に立ったオンライン授業の特徴だったと思っております。

 コロナ禍のために、ニューヨークに住んでいる私は毎日自分と両親の生活を心配していました。マスクをしたり友達と会えなかったりレストランで食べられなかったりすることは9月から4月まで続いていました。おかげさまで、家族が無事に、ワクチンを接種することができました。ですから、今は普通の生活に戻りつつあります。しかし、残念なのは、コロナ禍のせいで日本に行くことができなかったことです。横浜港に近い教室で授業を受けたり、居酒屋で友達と食べたり、日本の日常生活を経験したりすることもできませんでした。来日できた時、IUCを訪ねたいと思います。また、貴財団に伺って、ぜひ直接に皆様とお会いしてお礼を申し上げたいと思っております。

 IUCを卒業してから、日本語が使える仕事を見つけようと思います。特に、ニューヨークでESG(環境・社会・ガバナンス)とサスティナビリティに関する仕事に就きたいと思います。今就活中ですが、日本の会社や世界的な影響があるコンサルティング企業に興味を持っています。しかし、それは短期的な目標であって、日本に関する研究をすることや博士号を取ることなどを将来にしたくないというわけではありません。そのような学術的な世界におけるキャリアにも大変興味を持っていますが、それをする前に、実社会で実質的なことを経験した上で、学術的な世界に戻り研究を完成させたいと思っております。

 私は仏教と世俗化の関係に関して研究しております。日本のお寺は減少していくという傾向が見られます。2015年のNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)というメディア組織の記事によると、2015年からの25年間、日本におけるお寺の数は3万5千軒減少していくと予想されていて、これは40%を超えている変化です。IUCで勉強する機会をいただいたおかげで、その問題、つまり、お寺の減少とその原因や理由などについてもっと深く研究できました。貴財団の後期発表会でもこれを取り上げる予定です。研究を深める良い機会であると、楽しみにしております。

 IUCで勉強する奨学金を出してくださった貴財団に改めて感謝いたします。今年の奨学生の一人であることを光栄に思い、貴財団の同窓生になったら、そのつながりを維持し続け、また深めたいと思っております。

令和3年5月11日
日本財団
会長 笹川陽平様

 
ブライアン・ロジャース氏
 私は本年度、日本財団奨学金をいただきましたブライアン・ロジャースと申します。本年度のご支援につきまして、心より御礼申し上げたいと思います。

 おかげさまで、日本研究センターの10ヶ月コースの間、日本語をより自信を持って話せるようになりました。もちろん、コロナウィルスのせいで日本に来られないことを聞いた瞬間は、とても残念に思いました。でも、先生方と学生達の努力により、この10ヶ月間の日本語を勉強する機会を逃さずにすみました。そして、これがわたしにとって、一生忘れない経験になりました。

 対面授業ができなくても、このコースへの参加を通じて、日本の文化や歴史に関心を持っているほかの学生や研究者に会うことができ、自分のコミュニティを作ることができたと思います。日本の歴史について研究している大学院生として、歴史研究の分野に携わっている専門家と会って話を伺うことは非常に大切ですので、これからも日本研究センターで作ることができたこのような関係を大切にしていきます。

 さらに、日本研究センターで、日常的な日本語に限らず、日本の歴史に関する言葉を勉強することで、自分の歴史に関する研究についても話せるようになりました。特に日本財団フェローの勉強会で、毎週、フェローの研究を巡る話し合いに参加するにつれて、自分の自信と日本語能力が高まってきました。その結果、「通勤疲労」や「通勤ラッシュアワー」についての自分の研究発表をする時には、十分に準備ができていると感じることができました。10ヶ月間続いた日本財団フェローの勉強会がすべて終わり、私がかつて持っていた、専門的な話題について話す事に対する恐れが、今やほとんどなくなりました。これもみな貴財団のおかけだと感謝しております。

 将来は、研究のための奨学金をもらえましたら、「通勤ラッシュアワー」についての博士論文のために、日本に行き、1年間研究する予定です。その時には、青山学院大学に所属して研究を行うことにしています。日本での研究が終わり次第、プリンストン大学に戻って、博士論文を執筆するつもりです。そして、日本の歴史を教える大学教授になりたいと思っております。

 あらためまして、本年度奨学金をいただきましたことにつきまして、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

令和3年5月18日
日本財団
会長 笹川陽平様
【私の毎日】6月17日(木) [2021年06月17日(Thu)]
6月17日(木)

6:45 財団着

8:00 「ゼロエミッション」打合せ
「日本財団の18歳意識調査」―各紙で活用される― [2021年06月17日(Thu)]
「日本財団の18歳意識調査」
―各紙で活用される―


日本財団の「18歳意識調査」は、日本の未来を担う若者が現下の様々な社会課題に対しどのような考えを持っているかを知るために行っているもので、既に37回になる。問題によっては諸外国との比較調査も行っている。

このユニークな調査は識者も関心を持って下さり、さまざまなメディアで取り上げてくれている。

下記は6月6日(日)の毎日新聞の朝刊「時代の風」に掲載された総合研究大学院大学学長、長谷川眞理子先生のご意見です。


「時代の風」
「18歳意識調査」夢や希望、大人が奪った
長谷川眞理子・総合研究大学院大学長


 日本財団が行っている「18歳意識調査」というものがある。18歳の若者を対象に、昨今のいろいろな社会課題に関する意見を調査している。2019年には、「国や社会に対する意識」に関して、日本を含む9カ国で調査が行われた。インド、インドネシア、ベトナム、中国、韓国、英国、米国、ドイツと日本で、17歳から19歳の各国1000人ずつを対象とした。

 19年といえば、今から2年前。新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)で世界中が非常事態になる前のことだ。もしかすると、若者たちの意識もそれに応じて変化したかもしれないが、19年時点での世界の若者たちの意識を見てみよう。この結果に私はがくぜんとし、日本の将来を真剣に憂える思いを抱いた。

 調査項目の第1は、「自分を大人だと思うか」である。日本で「そう思う」若者は、全体の29.1%だった。つまり3分の1だ。中国が一番高くて89.9%。各国ともだいたいが80%台。韓国の49.1%とベトナムの65.3%が特に低いのだが、日本はそれらと比べても特別に低い。

 2番目の質問は、「自分は責任がある社会の一員だと思うか」である。日本で「そう思う」と答えたのは44.8%だった。半分に満たない。中国が一番高くて96.5%で、各国ともだいたい80%から90%である。それらに比べれば低いのが韓国で、74.6%なのだが、日本はそれにもほど遠い。

 3番目の質問は、「将来の夢を持っているか」である。日本で「持っている」と答えたのは60.1%。4割は夢がない。この質問ではインドネシアが一番高くて97%、中国96%で、ほとんど90%以上である。若者は、みんな夢を持っているのが当たり前なのではないか? いつも数値が低い韓国でさえ82.2%である。

 4番目は、「自分で国や社会を変えられると思うか」という質問である。日本で「そう思う」と答えた若者は、たったの18.3%しかいない。ほとんどあきらめの状態だ。一番高いのはインドの83.4%。ほかはだいたいにおいて、四捨五入して50%から70%である。ここでも低いのは韓国の39.6%であるが、それと比べても日本は特に低い。

 5番目は、「自分の国に解決したい社会課題があるか」だ。日本で「ある」と答えた若者の割合は46.4%。半分弱である。世界ではほとんどが70%台。韓国でも71.6%である。問題意識を持つという点でも、日本はひどく低い。

 6番目は、「社会の課題について家族や友人と積極的に議論しているか」である。日本で「そうだ」と回答した若者は27.2%。3分の1に満たない。一番高いのは中国の87.7%で、だいたいの国では70%台である。いつも低いのは韓国だが、それでも55%。日本の若者が、いかに何も議論していないかがわかる。

 最後に、「自分の国は将来良くなると思うか」という質問である。日本では、「良くなると思う」と答えた割合は、たったの9.6%だった。逆に「悪くなると思う」が37.9%、わからないが32%である。「良くなる」と答えた割合は、中国が96.2%、インドが76.5%、インドネシアが56.4%、ベトナムが69.6%と、途上国は概して高い。

 これに対して、先進国では、米国が30.2%、英国が25.3%、ドイツが21.1%である。韓国も22%だ。先進国は、どこでも閉塞(へいそく)感に見舞われているのだろう。現在の途上国は、確かに以前よりも今の方が良くなっているという実感が持てる。その延長で、将来も良くなるという自信が出てくるのだろうが、先進国では、概してそうはいかない。それにしても、日本の若者で将来が良くなると思う割合がたった9.6%なのは低過ぎないか。
 逆に「悪くなる」と思う若者が3分の1ほどいるのは先進国である。それも、日本は37.9%なので、それらを上回る。「わからない」という回答が多いのも先進国だ。これも、現状の閉塞感を表しているに違いない。中国など、「わからない」と答える若者はたった2.6%しかいないのだ。

 今の若者たちは、自分が社会を変える気概に乏しく、問題をみんなで議論することもなく、将来に夢も希望も持っていない。こんな状態を作り出したのは誰か? それは今の大人たちである。