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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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笹川 陽平
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【私の毎日】9月30日(水) [2020年09月30日(Wed)]
9月30日(水)

12:10 財団着

終日 書類整理、原稿書き、寄付金への礼状書き

17:05 退室
「母乳は命」―ミルク騒動― [2020年09月30日(Wed)]
「母乳は命」
―ミルク騒動―


愚息の1人が、妻が体調不良とのことで、生後30日の乳児を含め5人の子供と共にコロナ退避中の山荘に押しかけてきた。早々に乳児を老妻に預け、コロナ禍による欲求不満解消のため、他の子供たちを連れて釣り堀に出かけてしまった。乳児は哺乳瓶のミルクを力強く吸い、瞬く間に空にしてしまった。

それからが騒動のはじまりである。しばらくして、またお腹がすいた乳児は泣き出した。老妻は当然、乳児専用袋の中に粉ミルクがあると確信していたが、愚息は命綱のミルクを忘れたらしい。乳児は火のように泣き続け、日頃沈着冷静な老妻も少々慌て出した。

「ミルクを買いに山を下りるから、あなた、お願い!!この子を頼むわ」と言う。「空腹で火がついたように泣く子供とどうするんだい。僕が抱くから一緒に山を下りよう」とやり取りしているところに運よく三男夫婦が三人娘を連れてやってきた。三男の末娘は離乳時で、嫁は多少出るかも知しれませんと乳児を抱いてくれた。嫁の背中越しに様子を見ていると嘘のように泣き止み、老妻も安堵した。

途端、又、泣き出した。「ちょっと足らなかったようだわ」と乳児をあやしながらつぶやく。「和代(老妻の名前)!!君は4人の息子を育てた経験があるんだから試したら」「だって乳が出ないのに駄目よ」「駄目かどうかやってみたら」と促すと、仕方ないわという表情で胸を開き、泣く子に「年代物」の乳房を含ませた。乳児は口に含んだ途端まるで梅干の種を吐き出すようにして、又、強く泣き出した。老妻は悲しそうな複雑な表情で乳児を抱きしめた。老妻に悪いことをしたと反省しているところに三男がミルクを買って息急き切って帰ってきた。

乳児が腹一杯に飲んだ後に抱いてみたら、何事もなかったように満足そうに老生にアイコンタクトしてくれたのがこの写真です。

満腹になって幸せそうに老生にアイコンタクトする生後30日の孫娘.jpg
満腹になって幸せそうに老生にアイコンタクトする生後30日の孫娘


昔から日本では「子供は国の宝」といい、江戸時代や明治になっても日本を訪れた外国人は「日本人は貧しくとも子供を大切にする国だ」と称賛の文章を残している。しかし残念なことに、戦前の「子供は国の宝」は、戦後軍国主義に結び付けられて死語になってしまい、少子化の今日、渋谷に託児所を建設する計画に近隣住民は子供は煩(うるさ)いからと反対運動まで起きてしまった。

「子供は国の宝」であり、日本の未来を背負う子供たちのために、私たち一人一人が協力する必要があるのではないだろうか。

話は変わるが、普段テレビを見ない私ではあるが、車中のテレビを何気なく見ていたら「母乳バンク」の話が出ていた。水野克巳昭和大学医学部教授が「日本母乳バンク」を立ち上げ代表理事として活躍されている様子であった。

全国には何かの事情で未熟児として誕生する乳幼児が7,000人ほどいるそうで、この子たちは、例え他人の母乳でも、粉ミルクよりはるかに成長における栄養としては大切だそうである。

日本財団は、この水野克巳教授の「日本母乳バンク」に協力し、約7,000人といわれる全国の未熟児に、成長に必要な十分な母乳確保に協力したいと考えている。方法は、別の母親から余った母乳を簡単な搾乳機で取った後、低温殺菌の上冷凍保管し、必要とする病院の医師の要請に応じて配布することによって可能になるそうだ。実現のために大いに勉強するつもりである。
【私の毎日】9月29日(火) [2020年09月29日(Tue)]
9月29日(火)

10:26 新神戸着

11:30 セドリック・ラクロワ ネスレ日本常務執行役員コンフェクショナリー事業本部長

15:15 東京着

15:35 財団着

    引き続き寄付者への礼状書き

16:30 大隅 洋 外務省国際情報統括官組織参事官

18:00 ミン・トゥ ミャンマー大使 
「新聞報道から」その53―日系人同士の国際交流希望― [2020年09月29日(Tue)]
「新聞報道から」その53
―日系人同士の国際交流希望―


日本財団初の世界調査 若者9割つながり求める

日本財団(東京)は1日までに、世界規模で日系人の意識調査を初めて実施し、若い世代の9割が他国の日系人との交流を望んでいることが判明したと発表した。上の世代は各国日系社会での同胞意識を大切にしてきたが、若者らは国際的な日系人同士の横のつながりも求めていることが明らかになった。

調査は北中南米やアジアなど計36カ国・地域で昨年実施、18〜35歳を中心とする計約3800人分の回答を分析した。

主に日系人団体を通じた調査のため、担当者は「日本への関心が高い人の声が反映される傾向にある」と説明しており、日系人全体の実態を投影していない可能性もある。

国際交流を望む人が増えた背景にはインターネットの普及があり、64%が会員制交流サイト(SNS)を通じた連携を希望。日系人としての強い意識を持っているとした回答が74%に上った。

担当者は「戦時中、収容所に入れられた経験をした米国の1、2世らが日本と距離を置いてきたのに対し、若い世代は各国の少数派としてアイデンティティーを確かめたいという思いが強い」と説明する。

重要な日本的価値観としては82%が「頑張る」を挙げ、「尊敬」「感謝」「もったいない」と続いた。触れている日本文化としてはアニメや漫画、カラオケが多かった。

日系人は世界に推計約380万人おり、大半は世代交代に伴う日系人意識の希薄化が指摘されている。 

※2020年9月2日付け「岩手日報」です。



【私の毎日】9月28日(月) [2020年09月28日(Mon)]
9月28日(月)

6:55 財団着

    寄付金令状書き

9:00 ウェビナーシリーズ「コロナ禍のハンセン病問題」勉強会
 
10:00 マハトマ・ガンジー生誕150周年スピーチ打合せ

11:00 林 振江 北京大学日本研究中心常務理事

14:30 「日本ベンチャーフィランソロピー基金」打合せ
 
15:00 大洋水深総図(GEBCO)人材育成プログラム・フェロー 修了挨拶

16:00 世界海事大学(WMU)笹川フェロー認定授与式(オンライン) 

17:30 角南源五 BS朝日社長
「貧しいながらも楽しい我が家」―現代も通用するのか― [2020年09月28日(Mon)]
「貧しいながらも楽しい我が家」
―現代も通用するのか―


少子高齢化は今や、社会問題の最大の懸案事項である。

竹下登元総理は数字の大家(たいか)で、各国の人口を多い方からも少ない方からも10カ国記憶されていた。ある時「陽平ちゃん、今、平均出生率は1.8人程度だが、仮にこのままで推移すると1500年後には日本人は1人になるんだよ」と話されたことがある。1.8人と言われたか否か定かではなかったが、2人以下であったことは確かで、大学で数学を学んだ日本財団の職員に計算させたところ、正しいと説明されたことがあった。

私はここで孫自慢するほど精神的に老いているとは思ってないが、来年は金婚式で、4人の息子に嫁と孫13人、23人の大家族になってしまった。一年に一度全員が大晦日に集合して初詣で神社に参拝することを慣わしにしているが、夫婦2人からこんな大家族になって何とも不思議な気持ちになる。幸い、皆健康で子ども好きなのは有難いことである。

大阪の橋下徹元市長は7人の子持ちだそうである。息子の一人は既に5人の子持ちながら、どういうわけか、橋下さんと同じ7人まで欲しいという。「経済的にもそれは無理だろう」とたしなめると、「僕の理想は貧しいながらも楽しい我が家だ」と言う。戦前のキャッチフレーズも知らないのに、半分本気らしい。

夫婦仲良く子どもが健康に成長してくれたら、それに優ることはない。しかし人生は山あり谷あり、まさかの坂もある。最大の問題は、どんな艱難辛苦にも耐える強い精神力を本人が持ち合わせているか否かである。

かつて日本財団では、社会貢献支援財団を通じて「ハッピーファミリー賞」を創設、表彰したことがあった。ある年度の表彰者は夫婦で13人の子持ちであった。確か夫は40歳未満と記憶しているが、電気工事の下請けをやっていたところ、親会社の倒産で失業してしまった。親しい方々が生活保護の申請を勧めたが、自分たちの責任で生んだ子どもなので迷惑を掛けたくないと、生活保護を拒否されたという。

家族で相談し、幼い子どもたちも加わって「お父さんに仕事をください」と、自分たちが作ったポスターを電柱に貼ったところ評判となり、仕事も入り、貧しいながらも楽しい我が家が復活したという実話である。

息子もどんな困難に遭遇しても夫婦仲良く、家族が団結して「貧しいながらも楽しい我が家」になることを願わずにはいられない。

10才、9才、6才、5才、0才の5人、更に2人は実現するのだろうか?.jpg
10才、9才、6才、5才、0才の5人、更に2人は実現するのだろうか?


【私の毎日】9月25日(金) [2020年09月25日(Fri)]
9月25日(金)

9:50 財団着

13:30 日系人支援今後の方針に関する勉強会

14:00 オンラインメディアに関する勉強会 

15:00 中澤武 国際海事大学連合(IAMU)事務局長

    引き続き寄付者への礼状書き

16:55 退室
「週刊読書人」―新刊紹介「戦後日中関係秘史」― [2020年09月25日(Fri)]
「週刊読書人」
―新刊紹介「戦後日中関係秘史」―


本書を読んで欲しい人がいる。政治家、財界人、ジャーナリスト、歴史研究家。いまリーダーたる人たちはもちろん、その世界を志す人にこの中から何かを読み取ってもらいたいとつくづく思う。

本書では「新しい日中関係を考える研究者の会」が2016年から2019年にかけて、日中関係のキーパーソン10名にじっくりと聞き取りを行っている。知名度のある人もいるが、現場そのものに関わっていた人も多く、ニュースなどでは窺い知ることのできない事実を体の中に抱え持った10名である。これまで明かされたことのない秘話の数々には単に歴史上の事実を知るだけでは果たせない驚きの真実がある。

研究者は多くの資料に基づいて正確に歴史の事実を解明していくことが使命ではあるが、歴史の契機に関わった人がそこにいるならば、誰よりも先にその人が語ることのできる事実を洗いざらい聞き取っておきたいと願うのが本能であろう。「その時のことを、この人に、いま聞いておく」というオーラルヒストリーの真髄がこの本には詰め込まれている。

例えば、証言者の一人笹川陽平氏(日本財団会長)は、民間レベルで秘密裏に粘り強く交渉を進め、導入は日本との連携によるものとほぼ決まっていた中国の新幹線が、下ごしらえができたところで乗り出してきた国交省や経団連の手柄争いによって、最後の最後で計画を壊してしまったことについて、忸怩たる思いと漏らしている。中国側代表の朱鎔基とのやり取り、中国の微妙な国民感情など心に留めておくべきことは多い。この中国新幹線については川崎重工の独断による技術移転、日本チームの連携不足によるミスなど、おそらく公式には知らされていない。書籍だからこそ率直な事実が記録されたと言えそうである。

戦後の日本は日中戦争で犯した中国への多大な「迷惑」に対する、関係の修復や構築に、語り尽くせぬ苦労があった。しかし、隣国である中国の復興に心を砕いた日本人の真の心はなかなか知ることはできずにいる。周恩来、ケ小平、廖承志、日本側では藤山愛一郎、田中角栄、稲山嘉寛という名前のよく知られた人だけでなく、一般的には知られていない人たちが数え切れないほど本書には登場する。この本を読むことで、戦後75年の間、日中間の政治、経済、文化など多くの分野で、我々の見えないところで語り合い、交渉し、糸を繋いできた、その本質を改めて知る思いがする。

いまや中国はアメリカをも凌ぐほど世界に影響を与える強大な国家となってきている。しかし、ここに至る礎を築くためには隣国として日本が力を尽くしてきたこともあったのである。そしてそこには信念と愛情に溢れる両国の指導者たちがいたことを、いま、忘れずに残しておきたい。中国と日本の若い人にこの本を読むことをお勧めする。
(46判・326頁・2700円+税・岩波書店)

※2020年9月4日付「週刊読書人」です。

【私の毎日】9月24日(木) [2020年09月24日(Thu)]
9月24日(木)

7:08 財団着

10:30 パラオ独立記念式典ビデオメッセージ撮影

11:00 WMUオンライン授与式メッセージ スピーチ打合せ

13:00 角南源五 BS朝日社長

16:00 エリック・クラフェイン・メットライフ生命社長
「新聞報道から」その52―海洋ごみを減らす発信者になれ― [2020年09月24日(Thu)]
「新聞報道から」その52
―海洋ごみを減らす発信者になれ―


海洋ごみを減らす発信者になれ
「海のごみをゼロにして、はだしで歩ける砂浜を取り戻したい」―。そんな願いを込め、「海と日本プロジェクトin 山形実行委員会」による、海とごみのことを学ぶ「やまがた海洋塾」が今月上旬、鶴岡市加茂港などで開かれた。塾生は県内陸部の参加者も含む小学5,6年生約40人。学んだことは「きれいな海がいかに大切であるか」。

事業は「日本財団海と日本プロジェクト」が、「CHANGE FOR THE BLUE(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」として掲げる「海の未来を変える挑戦」の一環。狙いは企業や地方自治体などを巻き込んだ、海洋ごみ削減活動の発信。塾生は将来の活動の発信者になるに違いない。

海洋塾に参加した児童らは、県立加茂水産高校の練習船「鳥海丸」での体験航海、加茂港では漁師の指導でガラス箱をのぞいての磯貝漁体験、ヨット乗船、庄内浜で水揚げされる魚介類の話などを学んだ。そして、砂浜でごみ拾いにも挑戦した。そうした学びの中から、きれいな海の中にも、視覚ではなかなか捉えることができない、プラスチック類などの漂流ごみがあること、その9割が河川から流れ込む生活ごみで占められていることを知った。

環境省は使い済みプラスチックを30年までに25%削減するとし、レジ袋、食品容器、ペットボトルなどの廃棄を減らす目標を掲げた。マイバッグ持参が一般化しているのに加え、今まで無料配布が普通だったコンビニエンスストアでも、レジ袋を辞退する客が増えている。プラごみ削減への第一歩であるが、海洋ごみを減らすにはそれだけでは不十分だ。

海と日本プロジェクトの山形での取り組みには、庄内沿岸の自治会なども協力して、海岸清掃活動をしている。しかし、小さなごみが岩の隙間に入り込むと回収が難しく、波によって再び沖に流れ出す。きれいな海岸を取り戻すには、元(発生源)を絶たないと解決できない。その解決策はプラ製品を使う人が責任を持ってきちんと処理すること。決して難しいことではないことを塾生は学んだ。

海洋ごみは、捨てる人がいて発生する。微細化したプラスチックを海洋生物が食べると、最終的には食物連鎖で人間の「食」にも影響する。塾生は海の幸を自ら調理して食べた。そこから学んだことは「きれいな海があればこそのおいしさ」。

日々の生活はプラスチック製品なしに立ちいかないのも事実だが、塾生は浜辺に散乱している見慣れたプラ製品を目の当たりにし、海洋ごみは捨てる人がいることが発生源であることと同時に、きれいな砂浜を見ると気分が良くなることも知った。一人一人が気を付ければごみは出ないことを塾生の口コミによって発信され、その輪が大きく広がることを願いたい。

※2020年8月15日付「荘内日報」です。



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