「新聞報道から」その25―コロナ施設完成― [2020年05月29日(Fri)]
「新聞報道から」その25 ―コロナ施設完成― 「備えあれば憂いなし」が、今回のコロナ問題への日本財団の基本姿勢です。 5月25日、ようやく緊急事態宣言が解除され、国民の皆さんもホッとされていることと思います。しかし、現在も2500人を超える方々が入院されています。また専門家は二波、三波の可能性も指摘され、油断してはならないと述べています。 1カ月弱で発案から入院可能まで、24時間体制で懸命な努力をしてくれた日本財団の職員や建設に協力してくださった全ての関係者に厚く御礼申し上げます。記者会見で発言した通り、未使用で終わることこそ大切で、このまま平穏になることを祈っております。 最大600床受入れ可 軽症者滞在施設公開 日本財団は1日、新型コロナウイルス感染者の病床不足解消のため、軽症、無症状者の滞在施設となる東京都品川区の「日本財団パラアリーナ」の内部などを報道陣に公開した。一部はすでに完成し、東京都の要請に合わせて受入れを開始する。 当初は1200床を想定していたが、専門家の意見に従い最大600床まで設置可能。パラアリーナには計100室(各約10平方メートル)にベッドが1台ずつ設置され、それぞれにロッカーや机がある。館外にはトイレとシャワー各30室用意された。また、隣接する「船の科学館」の駐車場では5月下旬の完成を目指し、計60床を備えた大型テント1棟の建設が進んでいる。6月末までに140軒(各約20平方メートル)のプレハブハウスも設置予定だ。 建設費用や食費などは全て日本財団が負担する。笹川陽平会長(81)は「政府や地方自治体だけに任せるのではなく民間も団結し、国難とも言える新型コロナウイルスに対して団結する必要がある」と訴えた。 全て平屋で疲労緩和と効率化 さらに医療従事者の疲労緩和や診察の効率化を図るため、滞在施設は全て平屋となる。施設内は病床のある「レッドゾーン」、医療従事者が待機する「グリーンゾーン」、その中継地点となる「イエローゾーン」の3つに区分され、感染防止に配慮する。 プレハブ家屋 家庭事情配慮 日本財団は新たに建設予定の140軒のプレハブ家屋について感染者の家庭事情に配慮し、感染者本人とその家族を受け入れるための場所にすることを明らかにした。笹川会長は「患者さんのあり方も変化している」として、母子家庭で母親が感染した場合、子供の受け入れ先がないことなどが懸念されるため今回の計画に至った。6月末に完成予定で、風呂やトイレ、洗濯機などが完備される見通しだ。 ※5月2日 スポーツニッポンの記事です。 |