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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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【私の毎日】11月23日(土)ミャンマー [2019年11月23日(Sat)]

11月23日(土)ミャンマー

11:00 成田発

16:25 ミャンマー・ヤンゴン着

17:00 政府和平担当幹部と会談

19:00 丸山市郎 ミャンマー大使と会談

【私の毎日】11月22日(金) [2019年11月22日(Fri)]

11月22日(金)

7:00 財団着

7:30 関係団体役員会議

13:30 鳥取プロジェク新規事業打合せ

14:00 浜中啓一 青梅市長

15:00 元日本財団 寺内 昇さんご夫妻

15:20 喜多悦子 笹川保健財団会長

15:50 小林りん アイザク・ジャパン代表理事

「弾丸出張」―1泊3日でミャンマー出張― [2019年11月22日(Fri)]

「弾丸出張」
―1泊3日でミャンマー出張―


先週に続いて、明日から1泊3日でミャンマーに出張いたします。

政府要人並びに国軍幹部と和平についての協議です。

帰国は25日朝です。

「ちょっといい話」その121―スポーツの魅力と社会貢献― [2019年11月22日(Fri)]

「ちょっといい話」その121
―スポーツの魅力と社会貢献―


スポーツの力は社会課題の解決を加速させることが出来る。

そんな想いから、日本財団ではスポーツの魅力やアスリートのアイデアを通し、社会を巻き込みながら「新しい、楽しい社会貢献」を促進する「HER0s」プロジェクトを推進している。

この「HER0s」プロジェクトは以前も紹介したが、各スポーツ分野の一流選手だった方々が協力してくれている。今回は11月9、10日の2日間に亘り、一般社団法人SNOW BANKと共催で「東京雪祭×HEROs FESTA2019」を代々木公園で実施した。テーマは「On your Marks〜スタートラインに立て」で、何かに挑戦するきっかけをつくることが狙いだ。

FESTAでは、柔道日本代表監督の井上康生さんや元プロ野球選手の赤星憲広さんらがトークショーに参加し、世界と戦った経験や自身の社会貢献活動などについて講演した。また、バスケットボールやサッカーなど通じたスポーツ交流や、競技用車椅子レースやボッチャなどのパラスポーツの体験機会のほか、小児がん等難病治療中の子どもへの支援のためのレモネードスタンドブース設置や、献血・骨髄ドナー登録の啓発も行われた。

特に骨髄ドナー登録については、井上康生さんらが2ccの採血をすることで登録できることを伝え、自らもその場でドナー登録するなど、精力的に啓発を行ってくれた結果、114名が登録してくれた。この人数は、渋谷区で1年間に登録されるドナーの人数の約四分の一にあたるとのことだ。

FESTAには多くの子どもたちも参加した。子どもたちにとってアスリートは憧れの存在であり、まさに「HEROs」そのものだ。「HEROs」の話を直に聞き、交流し、共に過ごした時間は大きな財産であり、夢に向かって一歩を踏み出す時の勇気となるだろう。

今回のFESTAを通じてスポーツの魅力と社会貢献を知るきっかけを作ってくれたアスリ−トの皆様に敬意を表したい。そして、今後もアスリートの発信力・影響力を生かし、メディアやファンを巻き込みながら、社会課題に関心を持ち行動していく人を増やして行ってくれることを期待している。

(2019年11月10日付の室蘭民報の記事を参考にしました)

「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019」―11月29日(金)〜12月1日(日)、開催迫る!― [2019年11月22日(Fri)]

「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019」
―11月29日(金)〜12月1日(日)、開催迫る!―

今年で4年目を迎える日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)。今年は11月29日(金)から12月1日(日)までの3日間、東京国際フォーラムにて開催されます。

今年のテーマは「行動から始まる、新時代」。社会構造が大きく変化する中で迎えた新しい時代、令和。大きな変化を乗り越えるために必要なことは、「百の議論より、一の行動」だと日本財団は考えています。

基調講演には、4年連続で小泉進次郎環境大臣をお迎えします。環境大臣に就任した今年は、私たちを取り巻く環境問題(海洋プラスチックごみ、気候変動、生物多様性)について、具体的な調査結果を紹介しながら、一人ひとりが自分にできることで未来を変えていく重要性について講演いただきます。
 
また、今年の新たな取組みとして、12個の「フューチャーセッション」をご用意しました。フューチャーセッションとは、会場で出会う新たな仲間と創造的な対話を通じ、新たな関係性とアイデアを生み出す場です。家族・子育て、働き方、コミュニティ、農業、AIなど、豊富なトピックを揃えました。各セッションは、財団職員が半年以上かけて準備してまいりました。当日も彼らはファシリテーターとして、皆さまの行動のきっかけづくりのお手伝いをいたします。

他にも社会変革を引き起こす革新的な人材・チームを表彰するソーシャルイノベーションアワードや注目の社会起業家が集うブース、ここでしか見られない特別企画プログラムなど、豊富なコンテンツをご用意しました。さらに、託児所や「移動型おもちゃ美術館」、授乳・おむつ換えスペース(mamaro)も昨年に引き続き設置しますので、小さいお子様がいらっしゃる方でも安心してご参加いただけます。

今年も多くのお客さまから申込をいただいているようですが、まだお席に若干の余裕があるようです。ぜひ、奮ってご参加ください!私も会場を一参加者として歩き回りますので、忌憚のないご意見を頂けることを楽しみにしております。

特設ホームページはこちらから・・・

チケットをお求めの方はこちらから・・・


【私の毎日】11月21日(木) [2019年11月21日(Thu)]

11月21日(木)

7:05 財団着

10:00 福本修二 全日本剣道連盟副会長

12:00 西村明宏 内閣官房副長官

14:00 V・ルーネナ・ナイショ ケニア沿岸警備隊長官

19.11.21 ナイショ ケニア沿岸警備隊長官.JPG
ナイショ ケニア沿岸警備隊長官


15:00 山中Y子 元衆議院議員

18:30 第2回世界海上保安機関長官級会合・フェアウェルディナー 挨拶

フェアウェルディナーで挨拶
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記念撮影

【私の毎日】11月20日(水) [2019年11月20日(Wed)]

11月20日(水)

7:00 財団着

7:30 関連団体役員会議

9:00 第2回世界海上保安機関長官級会合 挨拶

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世界海上保安機関長官級会合で挨拶

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世界約80カ国の海上保安機関長官が集合


14:00 辰巳雅子 SPF中東・イスラム事業グループ長

14:30 「グローバルアピール2020」打合せ

15:00 2020年度関連団体審査説明

17:20 矢田次男 弁護士

「海底地図の作成」―海水のない地球の形体は?― [2019年11月20日(Wed)]

「海底地図の作成」
―海水のない地球の形体は?―


海底の地形図を最初に作成しようとしたのは、モナコ王国のアルベール二世であったが、当時は科学的測定技術も未熟であった。

近年、日本財団はこれに着目し、イギリスのニューハンプシャー大学で人材養成をスタートした。その後、彼等が第一線で活躍するようになり、先般、シェル石油が主催するXプライズの世界大会に日本財団の海野光行常務理事が中心となった多国籍軍が応募、優勝し、賞金4億円を獲得した。

これを機会に、海底地形図の作成に弾みを付けるため、権威ある英国王立科学院において専門家会議を開催した。

以下は私の冒頭挨拶(原文・英語)です。

*****************


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報告会は格式高い王立協会で行われた


この質問をさせていただくことから開会のご挨拶を始めたいと思います。
地球の表面から海水を抜いたら地球がどのような形をしているか。これまで想像をしたことがありますか?

私は若い頃、ジュール・ヴェルヌの「海底二万里」を読み、海の底にある世界に夢を膨らませました。90年代半ばには潜水艇に同乗し、2,000mの海底まで訪れる機会に恵まれました。乗せていただいたのは操縦席1つしかない小型の潜水艇でした。私はパイロットの足の間にしゃがみこみ、かつて夢見た海の世界が目前に広がる様子を畏怖と共に見つめていました。潜水艇の中に流れるモーツァルトのピアノ協奏曲を背景に、マリンスノーが眼前に舞う海中の景色を眺めた体験は、なんとも言えず神秘的なものでした。

つまり、私たちの足元の海の下に広がる世界はロマンに満ちているのです。

しかし残念なことに、人類は自分達の住処である地球よりも宇宙に夢を描いて過去一世紀ほどを過ごしてきました。それは、私たちが本プロジェクトを開始した時点で火星の地形が完全に解明されていた一方で、世界の海底地形は全体のたった6%しか明らかにされていなかった事実に現れています。

海底地形の解明は未知なるフロンティアを明らかにするという単なる好奇心の充足に留まりません。海底地形の情報は、地球と人類の将来にとって大きな可能性を秘めたものです。海底地形の形状を把握することは様々な恩恵をもたらしますが、中でも船舶の安全航行、海の生態系の解明、津波や海面上昇の予測に貢献できると考えられています。

この恩恵の大きさを踏まえて、日本財団は世界の海底地形を明らかにする取り組みを前進させることが、私たちの人類に対する義務であると考えました。

2004年、日本財団はGEBCOと共に米国のニューハンプシャー大学において、海底地形図の新しい世代の専門家を育成する人材育成事業に着手しました。これまでに40カ国90名のフェローがこのプログラムを修了しています。そして、世界の海底地形を100%解明するという大きな目標を掲げ、「The Nippon Foundation-GEBCO Seabed 2030」を立ち上げました。

Seabed 2030の立ち上げに伴い、世界中から様々な企業、政府、研究機関が賛同を示し、プロジェクトは急速に拡大して参りました。本日、この場にお集まりいただいたのは、Seabed 2030を前進させることに貢献してくださった多くのパートナーや支援者のみなさまです。

私たちとビジョンを共にする全ての方に感謝申し上げます。しかし、全世界の海底地形を解明するにはまだ長い道のりが残されていることも忘れてはなりません。プロジェクトの目標達成を促進するにあたって、今後力を入れていかなくてはいけないと感じる領域が3つあります。

1つ目は未開拓海域でのマッピングの促進です。
世界にはデータが取られていない海域がたくさん存在します。これまで調査が難しかった海域のマッピングを促進するには、公的機関と民間セクターとの協力が重要であると思います。

2つ目はクラウドソーシングによる海底地形データの収集です。
データの収集をより早く進めていくにはより多くの人の参加が必要です。そのためには専門知識がない人達でもデータ収集に気軽に参加できるような仕組み作りが必要かもしれません。

3つ目はデータ収集の技術革新です。
ご存知の方も多いかと思いますが、今年の前半、無人での深海探査に革新をもたらすことを目指した国際コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE」でGEBCO-日本財団Alumni Teamが優勝しました。彼らはこのコンペティションを通して、今までは不可能とされていた水深4,000mでの無人測量を可能にするシステムを開発することに成功しました。

海底地形データをより効果的に収集するためには、XPRIZEを通じて開発された無人測量だけではなく、専門知識を持たない大勢の人達にデータ収集に参加してもらえるような技術の開発が必要となってくるのではないでしょうか。技術革新をより一層促進させるようなコンペティションを催すことができるよう、検討を進めていきたいと考えています。

世界の海底地形を解明する動きはSeabed 2030によって一気に加速し、過去2年で既に膨大な量のデータをGEBCOの海底地形図に取り込むことに成功しました。さらに、1年目の終わりに42団体だった協力団体は、2年目の終わりに106団体となり、今も増え続けています。

しかし、みなさまもご存知のとおり、世界の海底地形を100%解明することは決して容易なことではございません。今まで実施してきたことを継続するだけで到達できるゴールではないのです。このシンポジウムが海底のマッピングを加速させるための新しい取り組みを生み出すきっかけになることを願います。

私は現在80歳ですが、海底地形図の完成を見届けてから天国に行きたいと願っておりますので、人類共通の夢の実現のため、より一層のお力添えをよろしくお願いします。

ありがとうございました。

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登壇者との記念撮影


【私の毎日】11月19日(火) [2019年11月19日(Tue)]

11月19日(火)

7:05 財団着

7:30 関係団体役員会議(笹川保健財団)

9:00 「グローバルアピール2021」打合せ

13:30 日本財団役員会議

15:00 福祉車両助成打合せ

15:30 飯塚浩彦 産経新聞社長

16:00 中西佑二 モンゴルに日本式高専を創る支援の会代表理事
      
17:00 笹川日仏財団 助成団体との交流会

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皆さんとの集合写真

「ちょっといい話」その120―もう一つの甲子園― [2019年11月18日(Mon)]

「ちょっといい話」その120
―もう一つの甲子園―


「もう一つの甲子園」をご存知 だろうか。白球を追う野球の話ではない。毎年秋、全国から予選を勝ち抜いた高校やろう学校の生徒たちのチームが集まり、手話を取り入れたダンスや演劇などの技を競い合っている「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」と呼ばれる大会だ。

2014年に始まった。日本財団は第一回大会から特別協賛の形で支援し、出場高校チームの旅費などを助成している。高校球児たちの熱戦の舞台は甲子園球場だが、こちらの大会の舞台は日本海に面した鳥取県である。しかし、パフォーマンスの白熱度ではけっして高校野球にも劣らない。

第六回大会となった今年は9月29日、鳥取市内の文化会館で行われた。予選の審査を経て出場したのは北海道から沖縄までの15校。その中で、沖縄が抱える環境問題を手話のラップとコメディタッチの軽妙な演技で表現した沖縄県立真和志高校手話部チームが優勝し、大会史上初の連覇を果たした。

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優勝した真和志チーム


日本財団賞が贈られた地元の鳥取県立米子東高校チームは、手話で表現するダンス演劇を披露した。あるクラスが、コミュニケーションがとれないろう者の転校生を仲間はずれにしてしまうが、クラス全員で手話を学ぶことによって次第に打ち解けていく。そんな物語をシンガーソングライター米津玄師さんの曲「アイネクライネ」に合わせて踊るパフォーマンスに仕立てていた。

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日本財団賞の米子東チーム


手話パフォーマンス甲子園の舞台が鳥取となったのは必然といえる。鳥取県は2013年10月、手話の普及によって聞こえない人(ろう者)と聞こえる人がお互いを理解し、一緒に生活することができる社会を築くことを目指す全国初の手話言語条例を施行した。前提となっているのは、手話は言語であるとの確固とした認識である。この条例を提案し、実現にまで漕ぎ付けたのが2007年に初当選した平井伸治知事(現在四期目)だった。

手話パフォーマンス甲子園は無論、この条例の理念に基づくものだ。手話は補助的な伝達手段ではない。時には音声の言語をも凌駕し、体全体を動かして発する堂々たる言葉なのである。手話パフォーマンス甲子園に出場した高校生チームの熱演を見れば、それが実感できる。ユーチューブでも見られるから、ぜひ一度視聴していただきたい。

ところで、全国都道府県の中で人口が最も少ない鳥取県(2019年9月の県推計で55万5900人)は、少子高齢化や過疎化という日本全体が背負う問題の最先端部に直面している。予算も少ない鳥取県はどうしたらいいのか。平井知事は障害者や高齢者という社会的弱者のための施策に取り組むあたって、民間パワーの活用によって地方創生を目指す柔軟な思考をもっていたようだ。

第一回手話パフォーマンス甲子園からちょうど1年後の2015年11月、日本財団と鳥取県は協定書を締結し、「みんなでつくる暮らし日本一≠フ鳥取県」を目標に掲げた共同プロジェクトに乗り出した。日本財団が助成する事業は、中山間地域の住民や難病の子供と家族の生活支援、働く障害者の工賃三倍増を目指す取り組み、将来の担い手を育てる人材育成プログラムなど多くの分野に及ぶ。手話がごく当たり前のコミュニケーション手段として受けとめられる社会を作っていこうという理念を込めた手話言語条例の制定は、日本財団と鳥取県の共同プロジェクトの先駆けでもあった。

手話言語条例の制定は現在、北海道、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪など27道府県に市区町村を加えると計285自治体に及んでいる。究極の目標は「手話言語法」制定だ。2006年に国連総会で採択された「障害者権利条約」には手話が言語の一つであると明記されているし、わが国の「障害者基本法」にも「言語(手話を含む)」ときっちり書かれているのである。

ところが、国はなかなか動かない。言語となると、学校で教えなければならなくなり、大変な対応が必要となるから文部科学省は手を出したがらない。厚生労働省は「言語は福祉の課題ではない」との理由で距離を置いている――とも聞いた。

そこで、高校生手話パフォーマンス甲子園である。毎年、全国の40〜60校の参加申し込みがあり、予選審査を経て15〜20校の生徒たちが身につけた手話を駆使したパフォーマンスを競い合う。手話のレベルが年々向上しているのは言うまでもない。

優勝してもしなくても、大会に出場したこと自体が誇りになる。そんな手話高校生OBが大会を重ねるたびに増え、やがては社会人となる。手話言語法の制定への大きな力になるのは間違いないだろう。

夏の甲子園だけでなく、秋の「もう一つの甲子園」にも注目、である。

(2019年9月30日付の日本海新聞、および朝日新聞デジタル版の記事を参考にしました)