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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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【私の毎日】11月30日(土) [2019年11月30日(Sat)]

11月30日(土)

10:00 ソーシャルイノベーションフォーラム2019 於:東京国際フォーラム

13:00 特別企画「自分で国や社会を変えられる?」で挨拶

特別企画「自分で国や社会を変えられる?」で挨拶
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特別企画「ユメジツゲン大会」に登壇した
岡田武史元サッカー日本代表監督(右)や高校生たちと

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筆者のブログがきっかけでハンセン病の活動を始めたという高校生と


17:00 退席

【私の毎日】11月29日(金) [2019年11月29日(Fri)]

11月29日(金)

10:30 財団着

11:00 南里隆宏 笹川記念財団常務理事

14:00 ソーシャルイノベーションフォーラム2019(SIF2019)
    オープニング挨拶 於:東京国際フォーラム

14:15 小泉進次郎 環境大臣 

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小泉進次郎環境大臣の基調講演で、今年のフォーラムも幕を開けた

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大臣の基調講演を引き継ぎ、海の環境についてお話させていただいた

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「ハンセン病制圧活動記」その51―ブラジル訪問記 最後の未制圧国を訪問して見えた課題と展望― [2019年11月29日(Fri)]

「ハンセン病制圧活動記」その51
―ブラジル訪問記 最後の未制圧国を訪問して見えた課題と展望―


長島愛生園機関誌『愛生』
2019年9・10月号

WHOハンセン病制圧特別大使
笹川陽平

2019年6月29日から7月12日までの14日間、ハンセン病制圧活動のためにブラジルを訪問した。蔓延地の状況と取り組みを視察するとともに、政府高官からハンセン病をなくすための政治的コミットメントを得るためである。この国を最後に訪れたのは2015年、4年ぶりの訪問であった。

ブラジルは豊富な食料、資源、エネルギー、工業力を背景にロシア、インド、中華人民共和国、南アフリカと並んで「BRICS」と呼ばれる新興経済国になるまで成長し、ラテンアメリカ最大の経済規模を誇る。ただし貧富の格差の大きさ、公共サービスの質の低さや地域差など改善すべき課題が多く残されている。

ハンセン病に関しては、ブラジルは世界保健機関(WHO)が定める公衆衛生としての制圧(人口1万人あたり1人未満)を達成していない唯一の国である。患者数が世界で2番目に多く、毎年約25,000人の患者が発見される。患者は経済的に貧しく医療へのアクセスが厳しい中西部や北東部に集中している。またブラジルは政府が元患者に対する強制隔離について過ちを認め、当事者に賠償金を支払っている国でもある。一方で州や自治体レベルではハンセン病に対する差別的な制度や条例が未だに存在しており、医療従事者や教育関係者の患者や家族に対する偏見や差別の強さが報告されている。

最初の訪問地である首都ブラジリアでは、ルイス・エンリケ・マンデッタ保健大臣と面談した。大臣はハンセン病患者が多いマットグロッソ・ド・スル州の出身で、整形外科医としてハンセン病患者・回復者の治療を行っていたという経歴を持つ。今年1月にボルソナーロ新政権となり、保健省内部の改革が行われ、ハンセン病対策の部署が一層強化されたことを大臣から聞いた。私は、現場での経験に加え、熱意を持つ大臣がトップに立ったことで、保健省全体の士気が上がり、ブラジルにおいて制圧に向けた動きが加速されることが期待できると感じた。その日は保健大臣の他に、世界保健機関ブラジル代表やブラジル司教協会事務総長と面談し、夕方には慌しく次の目的地であるパラ州ベレンに向かった。

写真1マンデッタ保健大臣と.JPG
マンデッタ保健大臣と面談


北部に位置するパラ州はブラジルで2番目に広大な州である。緑豊かなアマゾン熱帯雨林の広大な地帯を有するこの州は洪水になると遠隔地までの交通手段が閉ざされることもしばしば起こるという。地理的要因や経済格差が原因でパラ州は新規患者数が年間2,678人と多く、ブラジルで5番目の蔓延州である。私がこの地を訪れるのは2度目であった。

ベレンではマルセロ・カンディア病院をブラジルハンセン病協会会長のクラウティオ氏の案内で見学した。1930年代に設立されたハンセン病療養所が現在ではリハビリ施設や特別な履物を作る施設を備えた州最大のセンターとして活用されている。他の自治体の診察所で対応できない重度の障害を持つ患者・回復者や深刻ならい反応がある患者が来院するそうだ。

写真2マルセロ・カンディア病院でお会いしたハンセン病回復者の方々と.JPG
マルセロ・カンディア病院でお会いしたハンセン病回復者の方々と


その後、パラ州のバラバロ知事と面談し、パラ州でハンセン病をなくすためにこれからも共に歩みたいこと、子どもの障害をなくすために家庭の中でスキンチェックを習慣にして欲しいことを伝え、次の訪問地であるパラ州マラバに向かった。

マラバはベレンから500kmほど南下したところにある第3の都市だ。同じ州内であっても飛行機を使って移動しなければならない。マラバもベレン同様にハンセン病患者が多い地域だが、設備が整った医療施設がないため、重度の障害がある患者は何時間もかけてベレンのセンターに通わなくてはならないという。

マラバではミランダ市長のイニシアティブのもと、ハンセン病の患者が途中で治療をやめてしまわないように来院した患者に対して食料を支援するという条例が策定され、私はこの条例成立の記念式典に招待された。市長、市会議、医療・保健従事者、メディア関係者など約100人集まった式典で、私は「ハンセン病はかかりにくい病気だが、栄養状態が悪い人に多いことは事実。また自宅から診療所まで遠くて通うことが困難な人もいる。これらの人たちが治療を終えることができるようなこの条例は人道的で愛情に満ちている」と挨拶した。その後、テレビ・ラジオ番組の収録を終え、次の目的地であるマラニョン州サンルイスに移動した。

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テレビ番組「 personality 」の収録


北東部に位置するマラニョン州の新規患者数は年間3,436人。ブラジルで3番目の蔓延州である。その要因のひとつが約50年間続いた独裁政権期間中に社会保障政策がほとんど実施されなかったためと言われている。

サンルイスに到着したその夜にフラビオ州知事から夕食会に招待された。知事は代議士時代にハンセン病の集落を訪問し、患者や家族と交流したことがあったそうだ。その時、自分が知事になったらこの必ず問題を解決すると誓ったことを語ってくれた。実際、マラニョン州では現知事が就任してから州が取り組むべき課題にハンセン病が挙げられ、患者の発見活動や障害の予防が積極的に行われるようになった。私は知事の熱意を聞き、「マラニョン州がハンセン病制圧に成功すればブラジルのモデルになる。知事や保健局長が本気で取り組めば患者数を9割減らすことができる。そのためにはできる限り協力したい」と伝え、知事と固い約束を交わした。

翌日はマラニョン州の蔓延地区から280人の医療・保健従事者や社会福祉関係者が一堂に会したハンセン病会議が開催された。会議では保健局長、公共政策局長、公共弁務局主任がそれぞれの立場からマラニョン州のハンセン病の状況と取り組みを説明した。私は参加者に対して「皆さんが力を出してくれればマラニョン州からハンセン病をなくすことは不可能ではない。皆さんは愛に満ちた崇高な仕事をしている。正しい知識を広めてくれることを期待している」と激励した。その後、診療所の見学やテレビ・ラジオ番組の収録を終え、再びブラジリアに戻った。

写真4ハンセン病会議で挨拶JPG.JPG
ハンセン病会議で挨拶


ブラジリアでは、ジャイル・メシアス・ボルソナーロ大統領と面談した。大統領は陸軍軍人、リオデジャネイロ市議会議員、連邦下院議員という経歴を経て、2019年1月にブラジル連邦共和国の大統領に就任した。保健大臣、女性・家族・人権大臣、外務大臣らの閣僚と共に颯爽と登場した大統領には、ブラジルという大国の将来を背負っているという自信と緊張感が漲っていたが、大統領が元軍人ということで私が敬礼をすると、すかさず答礼をしてくださるという大変気さくな方であった。

まず大統領が「ハンセン病を制圧することはブラジルにとって大きな課題である。患者が多いことは事実であり、隠すべきではない」と発言されたとき、私はこの国が本気でハンセン病の制圧に取り組んでいること、そして今がその絶好の機会であると感じた。私の方からブラジルは世界で2番目に患者が多く、WHOの定める公衆衛生としての制圧を達成していない国であるため、大統領の熱意と指導力で政府を動かし、ひとりでも多くの患者を減らし、差別のない社会を作って欲しいとお願いした。その後、大統領と共にブラジルからハンセン病をなくすためのメッセージを大統領のFacebookを通じて配信した。動画は73万回再生され、1万9千のコメントが寄せられた。

写真5ボルソナーロ大統領(左)が急遽Facebookのライブ配信を始めましたJPG.JPG
ボルソナーロ大統領(左)が急遽Facebookのライブ配信を始めた


今回の旅を通して最後のハンセン病未制圧国ブラジルの展望が開けてきたと感じた。中央政府はハンセン病対策に真剣に取り組む姿勢を見せており、マラニョン州のように知事が率先して全体の課題としてハンセン病をなくそうと積極的に活動を行っている州がある。今後一層ブラジルにおいてハンセン病制圧を推進するために政府関係者や医療従事者など一同に会する「ハンセン病全国大会」を開催し、具体的な方策を議論したい。世界で2番目にハンセン病患者が多いブラジルからハンセン病のないブラジルに転換するよう私は全力で支援することを誓った。


【私の毎日】11月28日(木)タイ→東京 [2019年11月28日(Thu)]

11月28日(木)タイ→東京

5:00 ホテル発
*車移動約8時間。
 我々が予約していたフライトがキャンセルとなり、急遽車でバンコクまで戻ることになりました

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サービスエリアで朝食

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夜明けとともに朝食はタイ風ラーメン


13:00 タイ・スワンナプーム空港着

15:15 タイ・バンコク発

23:00 羽田着

【私の毎日】11月26日(火)ー27日(水)東京→タイ→ミャンマー [2019年11月27日(Wed)]

11月26日(火)

22:30 羽田空港着


11月27日(水)東京→タイ→ミャンマー

00:05 羽田発

5:00 タイ・バンコク/スワンナプーム空港(国際線)着

5:30 タイ・バンコク/ドンムアン空港(国内線)へ移動

6:30 ドンムアン空港着(空港待機約3時間半)

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フライトが3時間遅れのため約6時間の空港待機中


12:40 ドンムアン空港発

13:40 タイ・メーソット着

14:00 メーソットからミャンマー・レイケーコー村へ車両で移動

14:20 レイケーコー村着

14:30 レイケーコー村での第2期復興建設事業住居引き渡し式典

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ミャッ・トゥン・ウー国軍陸海空参謀長


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丸山市郎・在ミャンマー日本国特命全権大使


C式典会場には500人以上の村人が出席.JPG
式典会場には500人以上の村人が出席


D住民たちの明るい未来、永久的な和平の実現を願います.JPG
住民たちの明るい未来、永久的な和平の実現を願う


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カレン州(ナン・キン・トゥエ・ミン・カレン州首相(左)が
タイ側から戻ってきた帰還難民に身分証明書を発行


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転んでも起き上がって、平和を達成することを願って
ムー・トゥー・セー・ポー・カレン民族同盟(KNU)議長とだるまに目を入れる


G村の子どもたちからの歓迎も受ける.JPG
村の子どもたちからの歓迎も受ける


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テープカットのセレモニー


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平和の象徴鳩を放す


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メディアのインタビューを受ける


19:30 ムトゥセポKNU議長との夕食

21:00 在バンコク日系メディアインタビュー(朝日新聞、読売新聞、時事通信)

「ちょっといい話」その122−8歳の少年からの寄付− [2019年11月27日(Wed)]

「ちょっといい話」その122
−8歳の少年からの寄付−


アメリカ在住の8才の少年ライアン君から、災害支援で1,000万円の寄付を頂いた。勿論両親と相談の上ではあるが、嬉しいニュースであった。

ライアン君は2015年から科学実験や寸劇、家族のチャレンジ動画など、様々な教育動画を配信する世界で最も稼ぐユーチューバーでフォーブス誌でも取り上げられ、2018年には推定25億円を稼ぎ、累計チャンネル登録者数は3,144万人とのことである。

実は、ライアン君の父親は日本人で、母はベトナム人である。日本人の父が帰国中、台風と豪雨災害を経験し、ライアン君と相談の上、今回の寄付となった。

最近、日本財団の迅速な災害支援や子どもの貧困対策、障害者支援、パラリンピックのサポートなどの活動に、多くの方々から寄付金を頂くようになった。心温まる浄財の活用に責任の重大さを認識しつつ日々活動を展開しているところである。

※ライアン君へのアクセスは「Ryan Toys Review」


【私の毎日】11月25日(月)ミャンマーより帰国 [2019年11月25日(Mon)]

11月25日(月)ミャンマーより帰国

8:00 名古屋空港着(濃霧のため到着地変更)

10:40 名古屋空港発

11:30 成田着

12:30 財団着

13:30 評価委員会

14:00 鶴岡公二 英国大使

15:30〜17:30 ミャンマー少数民族幹部と会談 

18:00 ミャンマー少数民族幹部と夕食会

「ミャンマー、タイ出張」 [2019年11月25日(Mon)]

「ミャンマー、タイ出張」


11月26日の深夜便でミャンマー、タイに出張いたします。
三週連続の弾丸出張です。

タイからミャンマーのレイケーコーに入り、和平が成立した地域への人道支援活動で完成した被災民への居住、並びに諸施設の現地引渡し式に出席します。

帰国は28日です。

「海洋開発の為の大学生海外派遣」―アメリカ、カナダ、ノルウェー、スコットランド― [2019年11月25日(Mon)]

「海洋開発の為の大学生海外派遣」
―アメリカ、カナダ、ノルウェー、スコットランド―


表題のように、海洋開発に興味のある優秀な大学生を4カ国で勉強していただき、その報告会が10月11日、日本財団で行われた。

2016年から海洋石油、天然ガス開発や洋上風力発電等に興味がある学生を派遣。既に397名が帰国して活躍している。

***************

海洋開発の現場を体験.jpg

余暇活動の様子.jpg


以下は激励のスピーチです。

皆さん、本日はお集まりいただきありがとう。
いいですね、若い人たちの顔を見るのは。日本の将来は明るいですよ!
政治の世界やメディアを見ると、少子高齢化で日本の先行きがどうのこうのといっていますが、いつの時代も若者が時代を切り開いて来たのが人類の歴史ですから、あまり爺さん達の言うことは聞かないほうがいいかと思います。

若い人にはね、チャレンジできるチャンスがあるです。もう我々みたいに年をとってくると、チャレンジするチャンスはないんです。だから「チャレンジ!チャレンジ!」で。とにかく、可能性を秘めた皆さんですから、大いにこれからの自分の人生、だいたい道筋がついているみたいですが、それは途中で変わってもいいんです。

今、日本は海洋開発について、海洋立国でありながら相当遅れを取っているのを皆さん方の力で挽回をして欲しいと、できることなら世界のリーダシップを日本が取りたいと思っています。そして、これが海洋立国日本の本来の政策であるべきですが、政府は他にも仕事がありますし、財政的にも問題があり、できないこともある。そこを日本財団、我々で出来ることはやっていこうと。特にあらゆる海洋問題についてリーダシップを取ろうということで頑張っているわけで、そういう中で皆さん方が海洋開発についてノルウェー、オランダ、スコットランド、あるいはアメリカに行って新鮮な驚きと体験をされて来たと思うんですけれども、それは一つの良いチャンスを掴まれたと思いますし、企業サイドも海洋開発をやっぱりきちんとやっていかなきゃという中で、おそらく皆さん方は、相当目をつけられているのではないと思います。

外国での異文化交流の中で、短いとはいえ体験してきたというのは、あなた方の将来にとって素晴らしい経験をしてきたことだと思います。もう日本財団のフェローは400人くらいになっているのかな?お互いネットワークを組んで、自分だけでどうのこうのではなくてね、縁があって集まった人たちのネットワークをきちんと組んで、情報の交換をしながら切磋琢磨していくという場が日本財団の奨学金、あるいはフェローシップの精神なんです。お金を出してある一定期間勉強してもらって「はい、さようなら」ということではなくて、逆にそういうチャンスを掴んだ人たちが、生涯に亘って日本財団との連携を深め、より多角的にあるいは先進的な仕事に取り組んでいこうという場が日本財団というプラットフォームです。

どうかそういう精神を忘れずに、日本財団との関係をこれからも続けていただきたいと思います。ありがとう!終わり!

***************


以下は2019年の海外派遣学生の一覧です。

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【私の毎日】11月24日(日)ミャンマー [2019年11月24日(Sun)]

11月24日(日)ミャンマー

7:00 ヤンゴン発

8:00 ネピドー着

13:00 Min Aung Hlaing ミャンマー国軍最高司令官と会談

17:50 ネピドー発

18:50 ヤンゴン着

19:10 丸山市郎 ミャンマー大使と夕食

22:10 ヤンゴン発、成田空港へ
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