• もっと見る
« 2018年09月 | Main | 2018年11月»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2018年10月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml

「ちょっといい話」その103―村田諒太選手― [2018年10月24日(Wed)]

「ちょっといい話」その103
―村田諒太選手―


ロンドンオリンピックのボクシング・ミドル級金メダリストからプロに転向。世界でもっとも厳しいミドル級でWBA世界ミドル級王者になった村田諒太選手は、憧れのラスベガスで敗れ、タイトルを失った。

20181021s00021000235000p_view[1].jpg


しかし、記者会見では「そんなにせかさなくとも、折角皆さん来てくれたのだから・・・」と、目の周囲を紫に腫らして取材に応じ、心配する周囲を優しく制したという。完敗しても周囲に配慮する村田は真のスポーツマンであるばかりでなく、人間的に尊敬できる若者である。

勝利を確信して準備されたパーティー会場には、まさか、あの痛々しい姿の村田が出席するとは思わず、閑散とした広い会場に10人ほどの関係者や支援者がボソボソ話しているところに、腫れた顔面を隠すためにサングラスをかけて現われ、「皆さんの期待に答えられず申し訳ありませんでした」と頭を下げたという。

ほとんどのパーティー招待者は、村田は出席しないだろうと忖度して出席しなかった会場に、一方的なパンチ受けて完敗した無残な顔面を隠すようにサングラス姿でお詫びに現われたのである。この話を聞いて、荒々しい格闘技の世界に生きる心優しい村田を見て、筆者は思わず涙した。

中学時代に夢に描いた、ラスベガスでのメイン・イベントまで到達した偉業は、色あせることはない。

恵まれない子ども達を支援する日本財団の活動に、積極的に協力したいと申し出てくれた村田選手。どうぞゆっくり休養を取ってください。

18.06.05 村田諒太選手.JPG
財団を訪ねてくださり、子ども達支援に積極的に協力したいと・・・

「ちょっといい話」その102―巨人軍・上原浩治選手― [2018年10月24日(Wed)]

「ちょっといい話」その102
―巨人軍・上原浩治選手―


「トリプル100」(日米通算「100勝100ホールド100セーブ」)を達成した上原浩治・読売巨人軍選手が、達成記念プレートをチャリティーオークションに出品し、その売上金をこの月に発生した西日本豪雨災害へのご寄付として日本財団が頂戴した。提供していただいたユニフォーム代も含め、寄附額は1,188,100円となった。上原選手は、大学受験浪人中に警備員などのアルバイトをした苦労人である。

トリプル100は史上2人目の偉業 今後の活躍も期待しています!.jpg
トリプル100は史上2人目の偉業
今後の活躍も期待しています!


最近、ヤンキースの松井秀喜選手、サッカーの本田圭佑選手をはじめ、スポーツ選手から日本財団に寄附が寄せられ、国民に寄付文化の必要性を理解していただくための嬉しい啓蒙活動になっており、感謝、感謝である。

私は、毎朝7時15分には出勤し、1万円以上の寄付者には必ず礼状に署名と添え書きを書くことが日課となってきた。多い日には300枚を越えるが、誠に有難いことである。

日本財団ウェブサイトには詳細をアップして透明性と説明責任を果たしているつもりだが、お気づきの点などがございましたらご忠告いただきたい。

【私の毎日】10月23日(火) [2018年10月23日(Tue)]

10月23日(火)

7:10 財団着

8:00 鳥海美朗 日本財団アドバイザー

10:00 ブライアン・リー・クラウリー マクドナルド・ローリエ研究所所長

11:00 加藤創太 東京財団政策研究所常務理事

13:30 国際開発ジャーナル・インタビュー

15:00 役員会議 

【私の毎日】10月22日(月) [2018年10月22日(Mon)]

10月22日(月)

7:15 財団着

8:00 海野光行 日本財団常務理事

9:20 イングヴィル・スミーネス・ティーブリング-=イェッテ ノルウェー石油エネルギー省副大臣
      
11:00 大野修一 笹川平和財団理事長

12:00 笹川日仏財団理事会・昼食会

IMG_2089.jpg
笹川日仏財団理事の方たちと


14:30 末松広行 農林水産省事務次官

15:00 元日経新聞 永野健二様

16:00 ソ−・ミン・ウ− ミャンマー・カレン州政府農業大臣

18.10.22 ミャンマー・カレン州政府農業大臣.jpeg
2013年に設立した「カレン州薬草資源センター」の更なる発展を目指して

「AIロボットと分身ロボット」―一億総活躍社会に向けて― [2018年10月22日(Mon)]

「AIロボットと分身ロボット」
―一億総活躍社会に向けて―


AI(人工知能)ロボットが全盛である。その能力がどこまで進むのか、想像もつかないが、介護現場などでの活躍を見ると、早晩、人間では為し得ない能力・力を身につけ、社会の中で枢要な位置を占めることになろう。

ところで日本財団ではAIロボットとは別に遠隔操作で動く分身ロボットの開発を株式会社「オリィ研究所」(吉藤健太朗社長)と一般社団法人「分身ロボットコミュニケーション協会」(兼村俊範代表)と進めている。障害者の就労モデルの構築などを目指して2015年にスタートした「はたらくNIPPON!計画」の一環で、このほど第一号となる「OriHime-D」が完成、8月22日、マスコミ向けに発表した。

身長120センチ。カメラやマイク、スピーカーを搭載、スマホ、タブレット、PCなどからインターネットを介して操作され、発表会では、別の場所から遠隔指示を受けたOriHimeがコーヒーカップを運ぶ姿や、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で寝たきり生活を送る日本ALS協会の岡部宏生元会長が視線を使ってOriHimeを操作する模様が披露された。

開発を進める吉藤社長は29歳。世界的な科学コンテストでも受賞歴を持つが、小学校5年から3年半、ひきこもりを体験した。「家族に迷惑をかけ、もうひとつの自分がほしいと思った」のが分身ロボット開発のきっかけという。

さらに改良が続けられるが、当事者とその分身であるロボットとの意思疎通が迅速、正確さを増し、指示を受けたロボットがさらに多彩な動きができるようになれば、障害者だけでなく育児や介護に追われる主婦の就労、さらに会社員の在宅勤務も可能になる。AIロボットはどちらかといえば省力化・生産性向上に貢献し、分身ロボットは多様な人材の社会参加に道を開く、というのが筆者の実感だ。AIロボット以上に働き方改革や一億総活躍社会の実現に貢献できるはずだ。

12月の障害者週間には東京・赤坂の日本財団ビルで「実験カフェ」を開設、一般向けの披露も予定されている。幅広い可能性に夢を託しながら、OriHimeの成長に期待している。

【私の毎日】10月18日(木)〜20日(土) [2018年10月20日(Sat)]

10月18日(木)

22:00 自宅発

22:40 羽田空港着


10月19日(金)

0:05 羽田発

4:35 タイ・バンコク着

7:55 バンコク発

8:50 ミャンマー・ヤンゴン着

※ミャンマー平和構築活動

21:45 ヤンゴン発


10月20日(土)

6:50 成田着

8:00 自宅着

「ちょっといい話」その101―No.1に選ばれる― [2018年10月19日(Fri)]

「ちょっといい話」その101
―No.1に選ばれる―


MARINE TECHNOROGY(海洋技術)という、一般的にはニッチの専門雑誌が、2カ月に1回、アメリカで発行されている。

MARINE TECHNOROGYが毎年選考している海洋に影響力のある100人の有力な企業や個人の調査の結果、選考された10人の中のトップとなった。多分、海底地形図の作成や海洋人材の養成に尽力したことが評価されたのかも知れない。

以下、筆者の紹介記事と、今年選ばれた10人の氏名を掲載しました。

無題.png


日本財団会長の笹川陽平氏は、社会変革という明快な使命を持った巨大な慈善団体を率いている。現在、同財団は多くの国で様々な活動を展開しているが、1962年の設立当時は海洋開発や船舶を中心にした事業に力を入れていた。

ただ今日でも、笹川氏と日本財団は、世界の海洋に重点を置いた活動に取り組んでいる。なぜなら、人類が地球上で生存し続けるために海洋が重要だからである。

日本財団は、世界の海について、5000年という長期的な視野で議論できる贅沢を持ち合わせている。笹川氏はMTR(MARITIME TECHNOROGY REPORTER)の取材に対して、「今日、私たちの生活のスピードは速く、世の中のすべての動きも速い。そうした中で、私たちは明日のこと、せいぜい10年先に何が起こるかを考えるのが精一杯になっている。しかし、海の持続可能性について考えると、この問題は5000年先、人類が生存していられるかどうかに直接関わってくる。海は乱獲やその他、様々な問題によって危機に晒されており、私たちの生活の中で日々考えているよりも、さらに大きな、長期的なスパンで考えるべき問題であることを心に留めておく必要がある」と話した。

教育、それは日本財団の多くの取組みの中でも中核をなすものであり、世界の海洋に関する事業の中でも同様だ。

「私たちは、海洋を管理するための専門知識を持つ人々を教育すること、つまり、グローバルな視点を持った人材育成が不可欠であると感じている。過去30年間、私たちは世界140カ国において1200人以上の人材に対して専門的な能力向上という視点から教育してきた。こうした専門家は海底地形や海上の測量などについて科学的な知識があることが重要だ。同時に海事や港湾に関する課題を管理することができる人材を教育し、育てている。そして、このような専門家を配置し、彼らが世界各地の海を責任を持って管理できるよう、より包括的な制度や組織を構築し、国境を越えて協力し合うことが必要だと感じている。」

同じように重要なこととして、日本財団は「Seabed 2030プロジェクト」を主導している。Seabed 2030は日本財団とGEBCOが進めの共同プロジェクトで、2030年までに誰もが利用可能な信頼のおける世界の海洋地形図を提供すべく、利用可能な全ての海洋地形データーを集めることを目指している。

「私が最近ジョンソン宇宙センターを訪問した時、既に彼らが大変詳細な地形図を持っていることを知ったのだが、それは地球から1500万キロも離れた火星の地形図であった。しかし、地球の海底地形図の全容は未だにできていない。そこで、この海底地形図作成プロジェクトを完了させ、資源が眠っている場所を特定する。さらに、より効率的かつ安全に人々が暮らすために必要とされる資源の未来をさらに探査するための潜在的な可能性を支援する。こうした目標を達成するため、私たちは2030年をランドマークの年と位置づけている。」

それに加えて、日本財団は世界海事大学(WMU)とともに昨年末、国連の持続可能な開発目標に向けた具体的な対応として、WMU-Sasakawa Global Ocean Institute(Ocean Institute)を始動させ、持続可能な開発目標の中にある目標14(海の豊かさを守ろう)を実践することを各国政府に掲げている。

1. 笹川陽平(日本財団会長)
2. John M. Richardson氏(米海軍作戦部長[米海軍制服組トップ])
3. Paul G. Allen氏(Vulcan社(海洋に関する技術開発や環境保護のための取組み、起業家の支援を実施))
4. Cui Wicheng(上海海事大学教授)
5. Jill Zande(MATE Center(海中ロボットであるROVの競技会を主催))
6. Schmidt Ocean Institute(シリコンバレーにある海洋に関する研究を進める組織)
7. Sylvia Earle(海洋生物学者)
8. RRS Sir David Attenborough(英国にて建造中の極海調査船)
9. Gael Bodenes(Bourbon社(海洋開発を行う会社))
10. Michael Jones(Mister Cluster(海事分野の産学官クラスター)

【私の毎日】10月17日(水) [2018年10月17日(Wed)]

10月17日(水)

7:15 財団着

10:00 川上陽子 前法務大臣

11:00 門田守人 日本臓器移植ネットワーク理事長

12:30 丸山市郎 ミャンマー大使

13:10 岩本 悠 地域・教育魅力化プラットフォーム代表

15:15 アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター(IUC)
    日本財団奨学生への授与式

DSC_9843.JPG
授与式で挨拶

DSC_9897.JPG
記念撮影

「ミャンマー出張」 [2018年10月17日(Wed)]

「ミャンマー出張」


18日の深夜便でミャンマーに出張いたします。

いつものように0泊3日で、停戦と平和構築についての話し合いです。

帰国は20日朝です。

「渋谷をニューヨーク、ロンドン、パリと並ぶ発信基地に」―SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYAを開催― [2018年10月17日(Wed)]

「渋谷をニューヨーク、ロンドン、パリと並ぶ発信基地に」
―SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYAを開催―


昨年10月、東京都渋谷区と結んだ包括提携に基づき、9月7日から17日まで「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」(SIW)を開催した。プロジェクトでは日本財団が目標とする「みんながみんなを支える社会」、渋谷区の「ちがいをちからに変える街」を統合し、若者・子ども文化を中心に渋谷が持つ活力を利用して新たな社会変革を目指す。

SIWは、日本財団が社会課題の解決を目指して2016年にスタートしたソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)と、昨年、渋谷区が初めて開催したDIVE DIVERSITY SUMMIT SHIUYAを統合する形で開催した。日本財団では、人口高齢化と過疎が進む鳥取県でも様々な社会課題の解決に向けた地域プロジェクトに取り組んでいるが、渋谷プロジェクトでは企業や大学などとも幅広く連携、渋谷が持つ活力を利用して「多様な未来を考える」をテーマに日本の新たな可能性を追求している。

期間中、社会変革に向けたアイデアやプロダクトを持つ企業や団体が一堂に会したブースなどの出展や、伝統芸能、音楽、おもちゃ、文学などを題材にした最新のエンターテイメントなど、6つを柱に渋谷、原宿、表参道などの商業施設やイベントスペースを拠点に、都市回遊型イベントと銘打った多彩な催しを行った。

渋谷駅にはSIW開催を知らせる大型ポスターも.jpg
渋谷駅にはSIW開催を知らせる大型ポスターも


メインの催しである日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム(SIF)も会場を昨年の千代田区から青山学院大学に移し、障害者アートを中心にした展覧会「DIVERSITY IN THE ARTS」を渋谷ヒカリエで開催するなど、日本財団関係の催しも渋谷区に集中させた。SIFでは小泉進次郎衆院議員による基調講演のほか、「何してるのよ政治家」、「生きづらさの正体」といった硬派の企画から、元AV女優や医師らが大胆に性を語る「私たちは性のはなしを知らない」など、15のセッションが開催され好評を博した。

将来に向けた革新的人材を支援するソーシャルイノベーションアワード2018では、149件の応募の中から、アメリカミズアブを利用した食品リサイクル装置の開発に取り組む東大の川本亮さんが最優秀賞(賞金1000万円)に選ばれた。

注:アメリカミズアブの幼虫は、温暖な気候の下での大量養殖が比較的容易で、また含有する栄養が量、バランスともに大変優れている。このため世界的に家禽、養殖魚や実験動物の代替飼料として、またその処理能力の高さから有機廃棄物処理分野でも注目を集めている。

渋谷をニューヨーク、ロンドン、パリと並ぶ新しい文化の発信地にー。そんな夢に向かって長谷部健渋谷区長ら関係者と協力し、来年以降もSIWを一層充実させていきたいと思っている。