「真夜中の国際会議」
―グーグル、アップルのCEO参加―
コロナ禍の中、インターネットでの国際会議が飛躍的に増加しました。誠に便利な時代になったと実感しています。
本来、相手の表情や態度を観察しながら話し合うのがベストではありますが、インターネットの会議は海外への移動時間が割愛され、効率的で便利な道具であることは間違いありません。
日本財団は創設以来、多様な障がい者のサポートをしてきましたが、アフターコロナの社会は、誰でも参加できるインクルージョンな社会にしたいと願っています。しかし、国連や各種会議で数多くの宣言や決定がなされても、障がい者の雇用問題はまったくと言っていいほど進んでいません。
日本財団は、アイルランド人の視覚障がい者のキャロライン・ケーシ女史が設立し、ユニリバーのかつてのCEOであったポール・ポルマン氏が理事長に就任された「The Valuable 500」を設立当初より支援してきました。世界の大企業のCEOが直接V500に参加することによって、世界12億ともいわれる多様な障がい者の雇用とその市場にマッチした商品開発を促進させるために、この組織はゲームチェンジャーになりうると判断したからです。
この日、日本時間では深夜2時からの会議のため、日本財団の仮眠室に宿泊しました。この仮眠室は日本財団の主要業務の一つである災害対策担当者がスピードを持って対応するために設置したものです。
会議には下記の世界の大企業の著名なCEO12人が参加し、アップル、グーグル、マイクロソフト、BBC放送のCEOも活発な発言をされました。
私の活動は、あまり世界の経済界の方々との接点はなかったのですが、参加されたCEOはまさにゲームチェンジャーであり、障がい者を雇用し、イクルーシブな製品や―ビスを提供する強い意志を発言された方々です。
100の議論も大切ですが、一つの実行・実現は、世界を変えるきっかけになると確信しております。
*参加者
●John Wren, Global CEO, Omnicom 米国拠点の世界最大の広告代理店
●Carmine Di Sibio, Global CEO, EY 英国拠点の会計事務所。BIG4の1つ
●Dana Strong, Group CEO, Sky 英国の放送会社。欧州最大の有料放送事業者
●Hans Vestberg, Global CEO, Verizon 米国最大の携帯電話、通信事業会社
●David S. Taylor, Executive Chairman of the Board, P&G 世界最大の一般消費財メーカー
●Sundar Pichai, Global CEO, Google 企業価値世界3位
●Tim Cook, Global CEO, Apple 企業価値世界1位
●Bret Taylor, Global Co-CEO, Salesforce 顧客管理ソフトなどで世界最大
●Satya Nadella, Global CEO, Microsoft 企業価値世界2位
●Oliver Baete – Global CEO, Allianz ドイツ拠点の世界有数の金融グループ
●Sharon Thorne, Global Chair, Deloitte 世界最大の会計事務所
●Tim Davie – Director General, BBC 英国公共放送 会長