「15年間で160回目のミャンマー関係訪問」
―80年続く内戦終結のために停戦交渉―
8月9日日曜日の朝から12日までミャンマーで活動です。中世ヨーロッパではイギリスとフランスの間で百年戦争(1337年〜1453年)があった。近代にミャンマーにおける政府軍と少数民族武装勢力との内戦が約80年続いているとは読者の皆さんも驚きでしょう。しかも約20の少数民族武装勢力は単に政府軍と戦うだけでなく、少数民族武装勢力同士でも戦う場合もあり、少数民族武装勢力が一致団結することもなく、誠に複雑な内戦形態です。
私はこの15年間160回にわたる訪問の約8割は、主にこの少数民族武装勢力との停戦実現の対話のために彼らの活動拠点であるタイ各地を中心に訪問(タイにおける難民への教育支援、保健医療支援を含む)。彼らの意見を集約してテイン・セイン政権、アウン・サン・スー・チー政権、そして現在のミン・アウン・フライン政権に伝え、停戦の実現について中立的立場から会談を続けています。
また、日本財団ミャンマー駐在員事務所における紛争の被害影響を受けた人々への食糧支援、学校建設、障害者支援等を含む人道支援活動のバックアップのために、首都ネピドーを訪問することもあります。
テイン・セイン政権では10のグループと停戦が実現。アウン・サン・スー・チー政権では2グループとの停戦に成功しました。また、現在政権を担っているミン・アウン・フライン国軍司令官(当時)の主導のもと、カチンのKIOと10ヶ月停戦、アラカン・アーミー(AA)とは人道的停戦の名のもとに1年間の停戦を2度実現しましたが、現在は読者ご存じの通り全面的な戦争下にあります。
今回は少数民族武装勢力側の対話の条件を政府側に伝達し、なんとか5年越しの両者の対話を実現させたいと、ミン・アウン・フライン大統領、イェー・ウィン・ウー国軍司令官、ヤー・ピェ和平交渉委員会委員長(中将)、ポン・ミャット国境大臣、ティン・マウン・スェ外務大臣と会談する予定です。
私の信条は「決して諦めない(Never Give Up)」です。