「小話再録」その28
―人生笑いが必要―
■ユーモア、ウィット、ジョークの違い
「ユーモア」はイギリスで発達したもので、会話をする時に相手を和ませ弾ませる役割があり、講演などでは聴衆を和ませ空気を和らげる効能がある。
「ウイット」は機知、トンチのことで、漫才師が多用しているものである。
「ジョーク」は聞き手や読み手を笑わせたり、ユーモアを感じさせる小話や短い文のことである。
フランス語の「エスプリ」はちょっと知的で、批評精神に富んだ軽妙洒脱で辛辣な言葉を当意即妙に述べる才能が必要である。
しかし国会討論ではエスプリが効いた質問や答弁もなく、「総理!総理!」と大声を出したり、「疑惑の総合商社!」という程度で、品位の欠けること著しい。
良質の笑いには教養が必要なのだ。辞書によると、教養とは「社会人として必要な広い文化的知識で、それによって養われた品位」とある。これを適用すると、我が国の国会議員には資格なしということになる。
「アネクドート」は本来はロシア語で、滑稽な小話全般の意味であったが、日本では特に旧ソ連で発達した政治風刺の小話とされるようになった。
※本ブログは、拙著『紳士の「品格」3 「中国の小話」厳選150話』(2021年12月出版)より抜粋しています。