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笹川 陽平
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【私の毎日】3月14日(金) [2025年03月14日(Fri)]

3月14日(金)

6:25 財団着

8:00 トレーニング

10:00 磯俣秋男 駐スリランカ日本国大使

10:30 財団内打合せ

11:00 吉武将吾 駐ミャンマー日本国臨時大使

11:30 マックス・メヒア 世界海事大学(WMU)学長

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WMUの方々と(筆者向かって左 メヒア学長)


12:00 多田隈 亨 日本行政書士会連合会理事

13:00 ヒョン・インテク 元韓国統一部長官

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韓国国防協会の方々と(筆者向かって右 インテク元長官)


14:00 終活・遺言・遺贈セミナー挨拶

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遺贈セミナーで挨拶


14:30 宮崎 正 日本財団特別顧問

15:00 中林美恵子 東京財団政策研究所常務理事

16:00 笹川平和財団

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き

「ワールド・オーシャン・サミット」−日本財団・エコノミスト共催− [2025年03月14日(Fri)]

「ワールド・オーシャン・サミット」
−日本財団・エコノミスト共催−


3月12日と13日の二日間、日本で初めてワールド・オーシャン・サミットが日本財団と英国の有力メディアであるエコノミストとの共催でANAインターコンチネンタルホテルで開催され、50ヶ国から750名を超える外国からの専門家が参加して海洋汚染対策や健全な漁業の在り方などが議論された。

内閣総理大臣で総合海洋政策本部長も兼ねる石破茂首相が登壇し「国民が海と親しむ機会がものすごくものすごく減っている。今は『海で泳いだことがない』という子どもたちが非常に多い。そして、泳げない先生もたくさんいる。そうして海に親しむ機会が減っていることは、非常に憂慮すべきことだと思っている。これから先わが国は“島国”から“海洋大国”を目指していきたい。そして、海の安全・平和・資源の利用に向けてもっと責任を果たしていきたい」など、内外の海洋問題に対して見解を述べられた。

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スピーチする石破総理


以下は開会式での私の挨拶(原文英語)です。

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開会式でスピーチ


各国首脳の皆さん、ご来賓の皆さん。日本財団はエコノミスト・グループと共に「ワールド・オーシャン・サミット」を共催出来ることを嬉しく思うと同時に、サミットにご参加の皆さんにおかれては、世界の各地からご足労下さり、誠にありがとうございます。

日本財団は1962年の設立以来、海の保全と持続的な利用の実現に一貫して取り組んできました。この60年のあいだ、20を超える姉妹財団の中心的な存在として、世界の人々の平和と繁栄を国境の枠を超えて実現しようと、連携と協働を積極的に進めて参りました。

ますは、このすべての財団に共通する理念について紹介させてください。それは「互いの痛みを知り、理解しようすることは、互いの希望を分かち合うための礎になる。そして共に目指すことのできる明るい未来を切り拓くことにつながる」というものであります。

今の「海」ほど、この理念を実行することが求められている現場はないと私は感じています。私たちは、これまでの常識がことごとく覆されてしまうような、予測がつかない時代に生きています。各国を取り巻く国際情勢も、自国民の利益を露骨に追求する大国の新たな指導者たちなどによって急激に変化しています。

しかし、世界に180以上の国がある一方、海は1つしかありません。そして各国による自国の利益を追求した行動をすべて吸収してその影響を被るのは他でもない私たちの海です。各国が直面している海にまつわる危機を互いと共有し、効果ある対策を皆で協力して見出さない限り、人類は共通の目標を思い描くことすら難しくなるでしょう。地球温暖化問題が、私たちに個人としての未来だけでなく、人類全体の未来について考える必要があると気づくきっかけをくれたことを忘れてはならないように思います。

皆さんは世界が直面する数々の課題を解決するためにここまで足を運んだのだと推察いたします。言い換えれば、国籍に関係なく、世界各地のコミュニティや個人が耐え忍んでいる「痛み」を学び、共有するために来ているのだと理解しています。そして世界の人々が共有できる未来を追い求めることがこれまで以上に困難になっていることも承知しています。しかし、そんな未来こそ私たちは希求すべきではないでしょうか。

私たちが力を合わせたとき、成し遂げることができることの大きさを、ぜひ、世界に示しましょう。「海」こそが、人類が直面する未曽有の危機を乗り越えるための結束をもたらしてくれると信じてやみません。

このたびはサミットにご参加いただき、誠にありがとうございます。重ねてお礼申し上げますとともに、皆さんの叡智から学べることを、心から楽しみにしております。ありがとうございました。

「職親プロジェクト」―刑務所出所者の発表会― [2025年03月14日(Fri)]

「職親プロジェクト」
―刑務所出所者の発表会―


刑務所や少年院から刑期満了により出所・出院した方々を、中小企業の経営者が親代わりとなって支援しながら働いてもらう「日本財団職親プロジェクト」。その参加企業と、出所・出院後に現在は工場長や企業の幹部として働いておられる方々の報告会が、2月28日、法務省幹部の皆さんのご出席のもと開催されました。

以下、私の挨拶です。

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第1回日本財団職親プロジェクト職親企業・社会復帰実践発表会挨拶


2025年02月28日(金)
日本財団会長 笹川陽平
於:AP日本橋


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ご紹介賜りました日本財団の笹川陽平です。本日はご多用の中、多くの方にお集まりいただき心から感謝致します。職親事業を始めて既に12年の歳月が経ちます。その間、千房株式会社代表の中井政嗣さん、開会宣言をされました副島勲さんを中心に、小さいところからスタートしここまで参りました。12年で多くの方の賛同を頂き、法務省の皆さんにはご無理なこともお願いして参りましたが、真摯な態度で話を聞いて下さり、最大限改善可能なところは改善して頂いています。

最近では関係者が集まり、「塀のない刑務所」を作ろうと勉強会を行い、法務大臣にも提言書を提出いたしました。結果、日本財団のHPは炎上しました。「何という馬鹿なことをするのか」「犯罪者を野放しにするのか」といった厳しいご意見が多数寄せられましたが、我々と致しましては、どうやってこの「塀のない刑務所」を実現していくかを世の中にしっかりと説明していけば、必ずやご理解を頂けるものと自信を持っております。

かつて、第一次安倍内閣の時に、総理が「再チャレンジ」という言葉を使われましたが、いつの間にか消えてしまいました。当方から「総理もったいないのではないでしょうか」と申し上げたこともあります。たった一度の人生ですが、やむを得ないことでつまずくこともあります。人生一度ですから再チャレンジできる環境を作り、それに協力するというのが、日本人の古来からある「利他の心」ではないかと思います。

「利他の心」は伝統的に続いてきた日本人独特のもので、人生は自分だけでなく社会の中の交わりで存在するから多少なりとも社会のために役に立ちたいという気持ちであります。日本人は皆さん「利他の心」は持っていますが、ただ一歩を踏み出せるか出せないかの違いです。日本財団には14万人を超える方から能登半島地震への支援金をお預かり致しました。寄付金額は平均1000円でありますが、金額の多寡ではありません。また、寄付者の多くは20代・30代の若い人です。現代に生きる若い人が何か社会のために力を出したいという気持ちが、宗教心を除いて存在するのは、世界で日本人だけであろうと思いますし、素晴らしい伝統です。

職親事業においては、中小企業の社長が企業の経営だけでも大変にも関わらず、出所者を我が子のように面倒を見て下さり、手を取り足を取り、何とか一人前に育て上げたいという深い愛情と情熱をもってお手伝いを頂いている方が本日も多くお越しいただいています。こうした方々の力によって日本の底力が発揮されると思いますし、何より世界に誇れる日本の素晴らしい伝統の一つが「利他の心」の象徴ではないかと思っています。

正直申し上げて我々の努力がまだまだ足りません。まだまだやるべきことがたくさんあります。しかし、本日お集まりの皆さんを中核として、これから広がりをもっていけるものだと確信しております。社会的に困難な立場におかれた出所者に自信と勇気を与え、深い愛情を捧げてくださることによって、彼らが再チャレンジのチャンスを得られなければなりませんし、得られるようにしていくのが同じ日本人の役目ではないでしょうか。

本日は、多くの成功例のみならず、出所者自らの話があると伺っています。まだまだ多くの愛の手を必要とされている方もおりますし、法務省には様々な規則の改正に向けて無理を申し上げる必要もあります。しかし職親に参加する皆さんは深い愛情と情熱をもって一人でも多くの人を社会参画に導き、素晴らし後半の人生を歩んできただくために協力していこうという人ばかりです。この輪を日本全国に広げていこうというのが我々として一致した考えです。有意義な会議にしていただくと同時に、互いに手を携えて、悩める人々、困難に直面する人々に、救いの手というと語弊がありますが、同僚に手を差し伸べるという気持ちでやっていきたいと願っています。ご参加の皆さんには、更にご協力を賜り、この職親事業によって多くの若者が再チャレンジして社会の一員として素晴らしい人生を送れるように、取り組んで参りましょう。有意義な会合になることを願っています。お集まりいただきありがとうございました。(了)
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