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【私の毎日】4月10日(水) [2024年04月10日(Wed)]

4月10日(水)

12:30 財団着

13:00 泉 理彦 鳴門市市長

15:00 東京財団政策研究所

終日 打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き

産経新聞【正論】今こそ活力ある政治を取り戻せ [2024年04月10日(Wed)]

―今こそ活力ある政治を取り戻せ―

産経新聞【正論】
2024年3月29日

 自民党派閥のパーティー収入不記載事件で国会をはじめ政治全体が混乱の極みにある。事件では国会議員が国会で定めた政治資金規正法を自ら破った。「何をか言わんや」である。

 過去のロッキード事件やリクルート事件を見るまでもなく、「政治とカネ」はこれまで繰り返し問題となってきた。国内外に重要な課題が山積し、国際社会が激しく揺れ動く中、カネの問題で政治が停滞する現状は看過できない。あえて私見を述べさせていただく。

 ≪一定の政治資金は必要≫
 まず政治資金問題。結論から言えば、政治活動の実態からも一定の政治資金を認めた方が合理的と判断する。確かに国会議員には年約1550万円の歳費や月100万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)、月65万円の立法事務費、期末手当など年間4000万円超が支給される。

 公設秘書3人分の給与も公費で賄われ、国が交付金を出す政党助成制度もある。

 しかし、国会議員の活動は中央だけでなく地元選挙区も含め幅広い。地元の政策課題を政治に反映させるには地方での幅広い対話や交流も欠かせない。

 結果、私設秘書も数人必要となり、その給与や地元での会合費など出費も多い。与野党の議員の多くが政治資金パーティーを開いているのは、得られる資金で議員活動を充実させるのが目的と思う。

 透明性が前提となるのは言うまでもない。使途をすべて公開すれば、今回の事件のように裏金疑惑が発生する余地はなくなる。政治の世界を目指した以上、どの議員も胸を張って使途を公表する覚悟は当然、持っているはずだ。

 あえて政治資金を認める立場をとるのは、個人からの寄付を含めすべてを規制すれば、世襲議員や資産家、手厚い支援組織を持たない限り、政治家になり、あるいは政治家として成長する機会を失うことになりかねないからだ。

 ≪多数が集まってこそ力に≫
 次いで自民党の派閥問題。率直に言って、岸田文雄首相が早々と派閥解消を打ち出したのは早計だったと思う。首相が自ら会長を務めていた「宏池会」(岸田派)を解散する意向を示したのを受け、6派閥のうち4派閥が解散した。

 赤字国債の是非を含めた財政再建、中国・台湾とどう向き合うかといった外交問題など、わが国が直面する諸課題に対する自民党内の意見は派閥によってかなりの開きがある。

 過去を振り返ると、各派が政策を競い合うことで党の活力が生まれ、時に政権に対するチェック機能を果たしてきた経緯もある。小選挙区制になったことで中選挙区時代のように、同じ党の複数の候補が選挙で政策を争う場面も姿を消した。派閥が果たしてきた若手議員の育成をどうするか、といった問題もある。

 政治は「数こそ力」の世界。多数が集まってこそ力となる。時に「金とポストで数を集め総裁選挙を戦うのが派閥、政策をつくるために集まるのが政策集団」といった説明を耳にするが、聞こえはともかく実態は同じである。

 派閥を解消しても、考えを同じくする議員が必ず集まる。政策集団にせよ勉強会にしろ、人が集まらなければ形を成さない。派閥解消を打ち出す前に、派閥の功罪をもっと議論する必要があったのではないか。

 日本財団が一昨年初め、日本と米国、英国、インド、中国、韓国の計6カ国の17〜19歳各1000人にインターネットで「自国の将来」について聞いた結果、「良くなる」と答えた日本の若者はわずかに14%。5番目の韓国の半分以下に留(とど)まり、逆に「悪くなる」は35%と6カ国中、最も高かった。

 調査結果は、次代を担う日本の若者が将来に希望を持てないでいる姿を浮き彫りにしている。国造りの展望を示すのは政治の役割である。各種世論調査で自民党の支持率が軒並み落ち込んでいるのは当然として、野党の支持率に目立った変化が見られない。

 国民の間で進む政治離れ、無関心が投影された結果と思うが、社会の一員である以上、誰もが政治と無関係ではあり得ない。

 政治浄化と併せ国民が求めているのは、国の将来を国民に示し、切り拓(ひら)いていく政治の強い姿である。浄化を目指すあまり、自縄自縛となって活力を失うようなことがあってはならない。

 ≪政治の姿示す絶好の機会≫
 政治が停滞したままでは、激動する国際社会の中で日本は一段と地盤沈下し発言力を失う。今回の事件で国民は政治に厳しい目を注ぎ、政治に対する関心も高まっている。今こそ新たな政治の姿を国民に示す絶好の機会である。

 予算委員会の論戦を見ると、事件の真相解明はともかく、山積する諸課題に対する与野党の議論があまりに希薄で、国民の思いとかけ離れている気がする。政治が本来の活力を取り戻せば政治に対する国民の期待も高まる。

 それが実現した時、政治不信が緩和され、政治の再生も視野に入ってくる。

(ささかわ ようへい)


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