「ハンセン病制圧活動」
―活発化へ―
コロナ禍の3年間は、ウェビナーによる「DON’T FORGET LEPROSY(ハンセン病を忘れないで)のキャンペーンを行ってきましたが、私のモット−である「現場には問題と答えがある」から考えると、歯痒い思いでした。ようやくコロナ禍も終息に向かっている現状から、海外活動を精力的に行える状況になってきました。
9月2日、4年振りにバングラデシュを訪問しました。ハシナ首相にお会いし、再度のハンセン病制圧全国会議への出席要請を直訴。首相は年末までにG20に出席の上国連総会にも出席。何よりも来年1月の総選挙に向けては臨戦体制であり、とても開催・出席は無理と承知していましたが、「当たって砕ける」の精神で、日夜病気と厳しい偏見と差別に苦しむハンセン病患者・回復者のために30分間(出席時間)の時間をいただきたいと訴えたとろ快諾を得られ、11月までには念願の第二回ハンセン病制圧全国大会がハシナ首相も出席されて開催されることが決定しました。ハシナ首相は2019年に「2030年迄にはハンセン病をゼロにする」と発言されており、今回は大いに成果のある全国大会にしたいと、保健省当局と準備を急いでいるところです。
「ハンセン病を忘れないで」のフラッグと共に
ハシナ首相 首相官邸にて
また、ハンセン病制圧(人口1万人につき患者数1人以下)に唯一成功していないブラジルでも、笹川保健財団・南里常務理事の精力的な活動で、今年中にル―ラ大統領も出席されてハンセン病制圧全国大会の開催が確定しました。更に日程調整が可能ならば、アフリカ数ヵ国でも活動すべく準備を進めているところです。
来年1月には、WHOテドロス事務局長の協力を得て、二人でハンセン病制圧の「グローバル・アピール」を発出。また、いまだ世界に残る「ハンセン病への差別法」の全面的撤廃を実現すべく、来年早々より精力的に活動したいと楽しみにしているところです。

WHOテドロス事務局長
5月のWHO総会にて