「海洋酸性化問題」
―国際シンポジウム―
日本財団は、長きにわたり深刻化する海洋に関する諸問題解決のために各種国際会議を開催してきたが、2月2日、今回はグランドハイアット東京で「海洋酸性化:忍び寄る危機」と題した国際会議を行った。既に4年前に日本の沿岸域における酸性化によるカキ、エビなどの甲殻類に異変の兆候が見られると警告を出したが、いよいよ顕在化してきた。
今回の会議は、2年前に日本財団が世界的に影響力のあるメディア、イギリスの「エコノミスト」社と共同で立ち上げた「Back to Blue Initiative」の一環で、今回はじめての日本での開催となった。エコノミストグループのデイトン卿、国連海洋大使のピーター・トムソン氏のスピーチに続き、エコノミスト社制作のドキュメンタリー「湧き起る脅威」が上映され、その後、下記の方々のディスカッションが行われた。本会議はオンラインでも配信され、直接参加者を含め多くの方々の参加を得て、海洋の酸性化問題について関心の深さを感じた国際会議となった。
<パネル@: 海洋酸性化についてのグローバルな視点>
・Steve Widdicombe プリマス海洋研究所科学部長
・Peter Thomson 国連事務総長特使(海洋担当)
・Malaika Vaz ナショナル・ジオグラフィック・エクスプローラー
ドキュメンタリー映画監督・制作者
・Charles Goddard エコノミスト・インパクト(モデレーター)
<パネルA: 日本の沿岸線における海洋酸性化の抑制>
・藤井賢彦 北海道大学 大学院地球環境科学研究院准教授
・小埜恒夫 水産研究・教育機構 水産資源研究所主幹研究員
・鷲尾圭司 里海づくり研究会議副理事長
・山本智之 朝日新聞記者 科学ジャーナリスト
・近藤奈香 エコノミスト・インパクト(モデレーター)
以下は私の冒頭の挨拶です。
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国際会議の冒頭で挨拶