「ミャンマー人道支援」
―コロナワクチン100万人分―
ワクチン不足に悩むミャンマーに、日本財団によるミャンマー赤十字社への100万人分200万回のワクチン引き渡しが完了した。
こう話すと簡単なようだが、日本財団担当職員の寝食を忘れた獅子奮迅の活躍がなければ成し得なかった活動であった。
インド製薬会社との交渉は難航を極め、というのは、本来、コロナワクチンは各国政府の交渉(日本は菅総理がアメリカの製薬会社社長と電話で交渉)であって、民間団体の大量買い付けなど、製薬会社も経験がなかったからである。
一日でも早い納入日の確定交渉等々は決定したものの、最後になって先方の製薬会社は、ワクチンは工場渡しで、ミャンマーまでの運送は出来ないと固執された。新た難問の運送会社探しに懸命に努力した結果、インド→ミャンマーの運送ではなく、インド→ドバイ→ミャンマールートを探し出した。
製薬会社は約束通り1月9日に第1回の100万回分、そして1月23日100万回分が写真の通り無事ヤンゴンに到着、ミャンマー赤十字社に引き渡された。
現地では3〜4人の日本人もコロナで死亡しており、日本人社会では信頼できるワクチン接種を望んでおられ、ミャンマー赤十字社に日本人救済も依頼したところ快諾を得たので、結果的に、今回の支援活動は在ミャンマー日本人にも安堵していただくことが出来た。
これからは、更に激増する国内避難民への支援活動を、困難な状況下ではあるが、現地職員の協力、努力を得て、食糧、医療等々の人道支援を活発に行っていく所存である。