名画「ひまわり」
―筆者書籍と同風景―
昨日紹介させていただいた筆者の「地球を駆ける」―40年間にわたる世界のハンセン病制圧の書籍の表紙写真は、イタリア映画の名作「ひまわり」と同風景であると知人から言われ、映画にはあまり興味のない筆者ではあるが、早速調べてみた。
確かにヴィットリオ・デ・シーカ監督、イタリアを代表する名優、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演し、日本でも大ヒットを記録した不朽の名作と似ている。
冷戦期にソビエト連邦で初めて撮影された西側の映画で、戦争で引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品である。エンディングはソビエト連邦時代のウクライナの首都キエフの南方ヘルソン州で、地平線にまで及ぶ「ひまわり畑」の中で撮影されたもので、ソフィア・ローレン主演映画の中でも最も日本で愛された作品だそうだ。
筆者は首都キエフでキャビアを取るためのチョーザメの養殖場を見学の後、確か4-〜5時間走ったあたりから道路の両側に見渡す限りの「ひまわり」畑が現れ、その壮大な美しさに感嘆したが、約1時間ほどの走行の間に畑で作業する農夫が一人もいなかったことが不思議に思えたことを思い出す。
表紙の装丁をどうするか、常に私の活動に同行してくれている写真家の富永夏子と話し合い写真にすることで一致。10枚ほどの写真の中で躊躇なく「ひまわり」を選んだ。
書籍の内容はともかく、「表紙」の「ひまわり」は成功であったと思う。
表紙の「ひまわり」畑
映画「ひまわり」