CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2021年04月 | Main | 2021年06月»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2021年05月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml
【私の毎日】5月7日(金) [2021年05月07日(Fri)]
5月7日(金)

6:55 財団着

11:00 小林賢一 外務省南部アジア部長

12:45 宮崎 正 日本財団特別顧問

13:00 寄稿奨励金の授与

14:00 笹川平和財団役員の報告会

16:30 米澤敬 工作舎取締役編集長

終日 寄付者への礼状書き
「ちょっといい話」その167―地方で暮らす、楽しむ― [2021年05月07日(Fri)]
「ちょっといい話」その167
―地方で暮らす、楽しむ―


(本の学校から)
今井書店・高木善祥さん/鳥取県


 地元レペゼン(代表)。普段はバラバラに活動しながら、プロジェクトが立ち上がればサッと集まる仲間たち。才能あふれる生意気な若者を引っ張り上げる。偉大な先達を担ぎ出す。キッズも大人も同じステージで真剣勝負。ヒップホップの話? いや、『ゆたかさのしてん』(今井出版)の話だ。

ゆたかさのしてん.jpg

 著者の木田悟史さんは、日本財団の鳥取事務所長として、色々な場所に出かけ、たくさんの人と言葉を交わす。関東出身である外側の視点と、対話から得られた内側の視点の両方から、地方で暮らす意味を問いかける。

 この本で取り上げられている八つの事例を、大まかにまとめてみる。農業を起点にした味噌麹(みそこうじ)づくり▽山とともに生きるための林業▽建築を通じてまちづくりにかかわる▽街と暮らしを街中で動きながら考える▽育った場所で「楽しむ」をデザインする▽狭い範囲だからできる圧倒的地域密着型テレビ▽子供たちのために作った居場所が、親同士だけではなく周りの人もつなげていく▽子供たちが自分で決める過程を大切にするポニー牧場。

 ご覧の通り、活動内容も地域とのかかわり方も様々だ。だが読み進めていくと、共通点が見えてくる。表紙を飾る笑顔の写真が物語っているように、自分の人生を楽しむことに決めた人たち、という点だ。

 「安定していないのが自然である(第1章の藤原さん)」ことをひとまずは受け止めて、ここを起点に次の道を模索する。並大抵の苦労ではないと思うけれど、「自分の責任で自分が楽しいと思うことをやる(第2章の大谷さん)」から続けられる。「自分に嘘(うそ)をつかず、後悔しない方を選ぶ(第5章の古田さん)」から、まわりに信頼される。

 学びを楽しむ点も共通している。性別も年齢も関係なく、お互いから学び教え合う。その土地の歴史を知る、つまりその土地の時間と場所と人のつながりを知ることは、地域で活動するうえで絶対に必要だし、そうすることで「ここで暮らす意味」も導き出される。そしてそれは、「自分の生活がどう歴史や社会にコミットしていくかを体現すること(第7章の水田さん)」へとつながっていく。

 また、地元出身の人たちが、進学や就職などで一度は外の世界を経験していることにも触れておこう。内側から主観的に、外側から客観的に。どちらも必要な視点だ。

 一方で、本書で取り上げられている人たちの活動に、興味はあってもなかなか飛び込めないのも事実。では何ができるか? それは「選ぶ」ことだ。地域にとってプラスになるものや場所。少し値は張るけど、せっかくならこの人から、この店で買う。毎日は無理でも、より良い選択を少しずつ積み重ねていけば、消費者である私たちは地域のゆたかさを支える点になれるはずだ。

※2021年3月21日付「朝日新聞」です。


※以下は、私が日本財団職員に知らせて文章です。

「木田悟史所長」
―「ゆたかさのしてん」出版―


地方創生活動で、家族同伴で人口最少の鳥取県に入って5年。見知らぬ地域、見知らぬ人々との悪戦苦闘の連続の中で、いつも笑顔を忘れず奮闘する姿は、現地の関係者に深い信頼と尊敬を得ている。

特に彼の書いたプロローグとエピローグは、私たちの活動に様々な示唆を与えてくれている。

皆さんに是非、同僚の5年間の経験を通して得たノウハウを共有してもらいたいと思う。

「ゆたかさのしてん」木田悟史著
今井出版 定価(税込み)1650円


| 次へ