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leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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笹川 陽平
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【私の毎日】2月17日(水) [2021年02月17日(Wed)]
2月17日(水)

6:50 財団着

9:00 古川秀雄 全国モーターボート競走施行者協議会専務理事

10:00 「笹川ハンセン病イニシアチブ」今後5年間の活動方針打合せ

11:00 日本財団 評議員会

14:00 国内事業開発チーム事業説明

15:00 年度内決定事業(海外協力援助)事業説明

終日、寄付者への礼状書き
「The Valuable 500」―障害者雇用の促進― [2021年02月17日(Wed)]
「The Valuable 500」
―障害者雇用の促進―


視覚障害のあるアイルランド出身の社会起業家、キャロライン・ケーシーさんの活動に協力・参加することになった。世界の有力企業500社のCEOの協力を得て、障害者の雇用を促進する活動である。

有名なスイスのダボス会議でも初めてのテーマにしたいというので、記者会見の挨拶を行った。世界の大企業のCEOは驚くほどの年収を得てプライベート・ジェットで世界を飛び回る方々であるが、障害者雇用についての意識は高いものの、実際の雇用環境はまだまだである。

500社の中で、日本財団だけが唯一、長年にわたり障害者の人材養成に力を注いできたユニークな存在なので、あえて現場での活動を意識し、下記の通り発言した。

なお、参加企業はスタートしたばかりなので500社には達していないが、ボーイング、ユニリーバ、カルヴァンクライン、IBM、マイクロソフト、ボーダーフォン等で、日本はNTT、SMBC、ソフトバンク、朝日新聞等が参加している。

****************

ダボス・アジェンダ記者会見挨拶

2021年1月25日
於:オンライン

ポール・ポルマン・Valuable500代表、キャロライン・ケーシー・V500創設者、ジェフ・ドッズ・ヴァージン・メディア最高執行責任者。

日本財団は創設から50年以上にわたり世界各国で障害者支援を続けてきました。私自身もハンセン病の根絶をライフワークとして40年以上にわたり活動しています。障害者支援もハンセン病の病気そしてそれに伴う差別をなくすための支援もすべて、だれもが参加できるインクルーシブな社会を実現したいという想いからです。「現場には必ず問題と答えがある」という信念に基づく活動の中で、いくつか私が現場で経験したことをご紹介したいと思います。

かつて、ベトナムでは人前で手話を使うことは恥ずかしいという風潮があり、人が通りかかると手話を使うのを隠してしまうということを私は現場で何度も目にしました。手話を言語と考え、手話に誇りをもって生活できる環境を醸成するため、ろうの子供たちが小学校から大学まで一貫して手話で勉強できる学校を作ることで社会参加を促進し、今では大学教授も誕生しました。バイリンガルろう教育は今ではアジアに広く普及し始めています。ここまで20年かかりました。また、世界各地でろうの指導者を養成するべく、アメリカのギャローデット大学やロチェスター工科大学でろう者が高等教育を受けられるよう奨学金制度を創設し30年近く支援を続けています。

東南アジアでは地雷やテロ、交通事故により、手足を失った大勢の方に私は出会いました。彼らが生きる自信と夢を再び取り戻せるよう、東南アジア6か国で、世界水準の義手や義足を製作できる医療専門家を養成する大学コースを整備しました。今では多くの方が自分の体に合った義肢装具を受け取り、笑顔で新しい人生を歩みだすようになりました。30年かかりました。

世界中で聖書の時代からハンセン病に対する差別は苛酷を極めてきました。私はアマゾンの奥地から、時には険しい断崖に囲まれた絶海の孤島、灼熱の砂漠、そして時にはアフリカのジャングルまで、社会からの差別を逃れ生活しているハンセン病の患者・回復者を訪ねてきました。私はこの問題を国連総会で取り上げハンセン病の患者・回復者とその家族への差別撤廃の決議を得ました。しかし、40年以上続くこの差別との闘いはまだ道半ばです。

私は、人生の大半を「社会の主流から取り残された人々」を支える人道支援活動に充ててきた中で、一つの確信に至っています。それはマイノリティである当事者に対する支援と、政府や国連などの公的機関への働きかけだけでは社会は変わらないということです。社会の多数派が変わらなければ世の中は変わりません。福祉という観点ではなく障害者雇用の促進であるV500の取り組みは、世界中の大企業という社会の主流派を巻き込む初めての挑戦です。

障害者にとって社会に参加するとは、働くことであり、タックスペイヤーとなることです。働くことで才能が一層開花され、生きる自信と誇り、そして喜びに繋がります。多種多様な個性が自由闊達に議論され、活躍できるインクルーシブな職場環境。V500の取り組みは私の想いとも一致しており、日本財団がV500のグローバル・インパクト・パートナーとして協力できることを大変嬉しく思います。V500という新しいプラットフォームを最大限に活用し、インクルーシブな社会を目指す取り組み、即ち「ゲームチェンジャー」として皆さまと一緒により良い社会の実現を目指していきたいと心から願っています。

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