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leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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笹川 陽平
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【私の毎日】7月20日(月) [2020年07月20日(Mon)]
【私の毎日】7月20日(月)

7:10 財団着

9:00 渡邉一利 笹川スポーツ財団理事長

9:30 グローバルアピール打合せ

10:30 米澤 敬 工作舎取締役編集長

13:00〜14:45 アドバイザリー会議

終日 寄付金への礼状書き
「笹川良一 生誕120年」―世界一家 人類皆兄弟― [2020年07月20日(Mon)]
「笹川良一 生誕120年」
―世界一家 人類皆兄弟―


7月18日は、奇しくも笹川保健財団を設立した3人(笹川良一、日野原重明、石館守三)の命日である。

笹川良一は、人生200年説を語っていたが、92歳まで海外出張、96歳で死去し、今年は生誕120周年である。

日本赤十字九州国際看護大学学長を勤められ、WHO勤務を初め、国際医療の経験豊富な熱血女性、笹川保健財団の現会長・喜多悦子氏が、その想いを記してくださった。

***************

保健医療開発理念からみた笹川良一翁の「想い」
生誕120周年を振り返る


 笹川良一翁(明治32(1899)年5月4日−平成7(1995)年7月18日)の伝記およびその生涯の研究書は数多あるが、財団が寄って立つ保健医療とそれを包含する福祉に関して、翁がどのように考えられていたのかを詳述した書籍は見当たらない。

 財団は、翁の想いと初代理事長石館守三の熱意によりハンセン病対策のために開設された。ハンセン病は極めて弱い細菌Mycoplasma Lepraeによる慢性的感染症で、細菌学的また臨床医学的に解明された面は多いが、感染者、発病者そして回復者とその家族をめぐる問題の解消は、程遠いと云わざるを得ない。

 翁の生誕120周年を通じて、これまでに出版された書籍やいささかの翁のメモその他を渉猟したが、膨大な資料の波の中に溺れるばかりであった。が、この人知、人倫、人道的に並外れた偉人の発想を顕彰することは、財団の責務でもあろう。時間をかけて時系列的にでも整理する必要があると痛感した。

 あまりにも人口に膾炙した翁の言葉「世界は一家、人類はみな兄弟(姉妹)」が最初に記されたのは昭和14(1939)年とされる。今回、第二次世界大戦後、翁が収監された巣鴨プリズンで記された「巣鴨日記」の中からいくつかのフレーズを写している。連合軍管理下の獄中という異様な環境下にも関わらず、絶えず出てくる言葉は「(この部屋、棟は)家族」「世界平和」「反共」「餓死の防止」「教育」である。グローバル化が当たり前の今日でも、それほど多くがこのような言葉を駆使は出来ない。1940年代、敗戦に打ちひしがれている中で、明治32年生まれの日本人のいかほどが、世界を思い、このような言葉を縦横に使えたであろうか?

 世界で初めてInternational Health(国際保健)という学際分野を確立したCarl E. Taylor(1916年7月26日−2010年2月4日)が、すべての人々にあまねく健康とそれを保障する手段としての“Primary Health Care(PHC)”の概念を示したのは1978年であった。前年、WHO(世界保健機関)の第30回世界保健総会で満場一致で打ち出された“Health for All(すべての人に健康を)”は、健康を謳った世界初の開発理念であったが、その戦略としてのPHCの重要性を最初に見抜いたのが笹川良一翁という巨人であった。

 日本の何人もが、また、それ以後の世界を律する新たな健康の理念が生まれていることにすら気づいていなかった1984年、世界のPHCを推進した人や組織を顕彰する「Sasakawa Health Prize(笹川健康賞)」をWHOに設置した。現在数ヵ国から提供される、WHO総会での賞の魁であった。これまでにそれを受けた個人は29名、組織は27団体に上る。

 「世界は一家、人類はみな兄弟(姉妹)」を近代的に云えば、“Leave No One Behind(誰一人取り残さない)”であろう。それをまっとうするための全世界的プログラム“Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”は、2015年に生まれた。翁の発想の、何と早く、かつ実践的であったことか。

 笹川保健財団は、誰一人取り残さない事業として、ハンセン病への保健医療的、社会的、歴史的取り組みを45年間継続してきた。そして、世界各地の人々に、適切な保健サービスを提供できる人材としての看護師育成に邁進している。

 笹川良一翁の想いを実践する道は遠く果てしないが、歩みを止めることはない。

笹川保健財団 喜多 悦子


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「この室は一家族此の棟は一家族大は日本皆一家族の気持ちを持つ事が即ち兄弟愛である。
この愛を持ち合ってこそ共存できるのである。」
昭和21年1月12日(巣鴨日記)

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「世界中皆兄弟である。」
昭和21年1月13日(巣鴨日記)
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