「新聞報道から」その34
―お笑い手話劇場―
※6月7日付「陸奥新報(弘前)」です。
落語通じ学べるサイト―ボランティアの助けに
オリ・パラ用語、手話でオリンピック、パラリンピックに関するメダルなどの言葉は手話でどう表現するのでしょう。落語を通して手話を楽しく学べるウェブサイト「ボランティアガイド お笑い手話劇場」が開設されました。
日本財団ボランティアサポートセンターが、聴覚(ちょうかく)障害者で手話落語家の大喰亭満腹さんの協力を得て立ち上げました。2021年の東京大会を見学する聴覚障害者とコミュニケーションを取るときに役立ててもらうのがねらいです。
サイトでは、高座に上がった着物姿の満腹さんが、両手の指を合わせて輪を作る「メダル」、両手で作った輪をくさりのようにからませる「オリンピック」などを由来も交えて説明して、「いっしょにやってみましょう」と呼びかけます。動画1本につき一つの言葉。各1〜5分とコンパクトにまとめて、音声や字幕も入れました。いつもより少しゆっくり演じたいという満腹さんは、「落語のお笑いの要素もふくんでいるので、手話の楽しさがより伝わるかな。これで手話に関心を持ってもらえたらうれしい」と話しています。
現在公開されているのはほかに、聖火リレー、ボランティア、ミライトワ・ソイティなど、全部で12本。最終的に大会関連用語、地名、観光地、グルメ、東京大会で行われる競技、ボランティアでよく使う手話など100語を取り上げる予定です。