「新聞報道から」その31
―マラソン・福田穣選手―
「大濠の星」医療を支援昨年の福岡国際マラソンで3位に入った福田穣選手(29)が、新型コロナウイルス対応に奮闘する医療関係者を支援しようと、練習やレースで着用したシューズやウェアなど40点をチャリティー販売する。15日夜から16日昼、自身のフェイスブックで購入を募る。
マラソン・福田選手がチャリティー福田選手は福岡市出身。西鉄に所属し、市内の大濠公園を拠点に練習してきたため「大濠の星」と呼ばれ地元ファンも多い。今回の企画は、友人の医療関係者から医療用マスクや防護服が足りないと聞き、何かできないかと思い立った。
スポンサーのナイキから提供されたシューズは、普段使用後の販売はできないが、特別に許可を得た。ウェアや給水ボトルのメーカーの担当者にも趣旨を説明し、了解を取ったという。集まった収益は日本財団に寄付し、医療崩壊を防ぐための支援に充てる。
福田選手は現在も大濠公園周辺で、マスクを着けるなどの感染対策をしてトレーニングを続けている。仕事は在宅勤務で時間が取りやすいこともあり、応募者の抽選や送付先の確認などは自ら対応するという。
販売される品物は、15日午後7時から福田選手のフェイスブックに値段とともにアップされる。購入を希望する人は、写真にコメントをする方法で応募する。16日午後1時まで。福田選手は「聞いたことのない取り組みですが、これが一番スピーディーだと思った。役に立てればうれしい」と話している。(宮野拓也)
※5月15日 朝日新聞(北九州)の記事です。