「中国の小話」その199
―インターナショナル(歌)―
中国共産党の長老・李鵬元首相は7月22日、90才で逝去しました。29日に行われた告別式には、習近平国家主席はじめ、現職の党と政府の要人のほか、92才の江沢民元国家主席も参加しました。
一方で、90才の朱鎔基元総理と76才の胡錦涛元国家主席は姿を現しませんでした。
朱鎔基元総理は、後で江沢民元国家主席に「何故告別式に参加したか」と訊ねたところ、江沢民国家主席は、インターナショナルの一節を引用してこう言いました。
「これが最後の闘争だ。いざ闘わん、いざ 奮い立て、いざあ!」と。
※インターナショナル(歌)は、共産主義や社会主義を代表する革命歌、労働歌としてロシア、中国、北朝鮮などで盛んに歌われている。戦後、日本でも「うたごえ運動」として歌声喫茶店で労働者や学生が歌い、60年安保騒動でも学生たちが歌いながらデモを行っていたことを思い出す。
「インターナショナル」
起きて飢えたる者よ 今ぞ日は近し
醒めよ我が同胞(はらから) 暁(あかつき)は来ぬ
暴虐の鎖 断つ日 旗は血に燃えて
海を隔てつ我等 腕(かいな)結びゆく
いざ闘わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの
いざ闘わん いざ 奮い立て いざ
あぁ インターナショナル 我等がもの