「中国の小話」その172
―お嬢様、もう芝居はやめてよ!―
中国のWeChatで流れているキャプション付き写真で、李克強総理が広東省東莞市の工場を視察するときの映像を見て、発信者がおかしいと話題にしたものです。
画像には、溶接トーチを持って溶接作業を行う女性労働者が映っています。
一見、一心不乱に作業をしているように見えますが、よく見ると、トーチの持ち方がおかしい。
柄の部分を握るのではなく、なんと、先の金属の部分を握っているではありませんか?!
これだと、手があっという間に焼けて溶けてしまいます!
明らかに総理視察に備えたお芝居だと分かります。
発信者のコメントを和訳すると・・・
下の黒体字のタイトル:
お嬢様、もう芝居はやめてよ。
これだと、手が火傷するんじゃないの?
上段のコメント:
総理の視察で、このお嬢さんが一気に有名になったぞ!
よくも焼け死にしなかったもんだな。
もう一人のコメント:
総理が東莞で工場視察、組み立て工場の労働者まで政府の職員が扮しているんだ。
溶接トーチの持ち方は本当にこれでいいの?
お前、焼け死にするぞ!
中国の官界のやらせによる虚偽と馬鹿らしさは、ある程度は知っていたが、この写真はやらせがバレバレだ。
すべての官僚がこうやって自分たちの上司にゴマをすっているんだぞ!