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「ちょっといい話」その101―No.1に選ばれる― [2018年10月19日(Fri)]

「ちょっといい話」その101
―No.1に選ばれる―


MARINE TECHNOROGY(海洋技術)という、一般的にはニッチの専門雑誌が、2カ月に1回、アメリカで発行されている。

MARINE TECHNOROGYが毎年選考している海洋に影響力のある100人の有力な企業や個人の調査の結果、選考された10人の中のトップとなった。多分、海底地形図の作成や海洋人材の養成に尽力したことが評価されたのかも知れない。

以下、筆者の紹介記事と、今年選ばれた10人の氏名を掲載しました。

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日本財団会長の笹川陽平氏は、社会変革という明快な使命を持った巨大な慈善団体を率いている。現在、同財団は多くの国で様々な活動を展開しているが、1962年の設立当時は海洋開発や船舶を中心にした事業に力を入れていた。

ただ今日でも、笹川氏と日本財団は、世界の海洋に重点を置いた活動に取り組んでいる。なぜなら、人類が地球上で生存し続けるために海洋が重要だからである。

日本財団は、世界の海について、5000年という長期的な視野で議論できる贅沢を持ち合わせている。笹川氏はMTR(MARITIME TECHNOROGY REPORTER)の取材に対して、「今日、私たちの生活のスピードは速く、世の中のすべての動きも速い。そうした中で、私たちは明日のこと、せいぜい10年先に何が起こるかを考えるのが精一杯になっている。しかし、海の持続可能性について考えると、この問題は5000年先、人類が生存していられるかどうかに直接関わってくる。海は乱獲やその他、様々な問題によって危機に晒されており、私たちの生活の中で日々考えているよりも、さらに大きな、長期的なスパンで考えるべき問題であることを心に留めておく必要がある」と話した。

教育、それは日本財団の多くの取組みの中でも中核をなすものであり、世界の海洋に関する事業の中でも同様だ。

「私たちは、海洋を管理するための専門知識を持つ人々を教育すること、つまり、グローバルな視点を持った人材育成が不可欠であると感じている。過去30年間、私たちは世界140カ国において1200人以上の人材に対して専門的な能力向上という視点から教育してきた。こうした専門家は海底地形や海上の測量などについて科学的な知識があることが重要だ。同時に海事や港湾に関する課題を管理することができる人材を教育し、育てている。そして、このような専門家を配置し、彼らが世界各地の海を責任を持って管理できるよう、より包括的な制度や組織を構築し、国境を越えて協力し合うことが必要だと感じている。」

同じように重要なこととして、日本財団は「Seabed 2030プロジェクト」を主導している。Seabed 2030は日本財団とGEBCOが進めの共同プロジェクトで、2030年までに誰もが利用可能な信頼のおける世界の海洋地形図を提供すべく、利用可能な全ての海洋地形データーを集めることを目指している。

「私が最近ジョンソン宇宙センターを訪問した時、既に彼らが大変詳細な地形図を持っていることを知ったのだが、それは地球から1500万キロも離れた火星の地形図であった。しかし、地球の海底地形図の全容は未だにできていない。そこで、この海底地形図作成プロジェクトを完了させ、資源が眠っている場所を特定する。さらに、より効率的かつ安全に人々が暮らすために必要とされる資源の未来をさらに探査するための潜在的な可能性を支援する。こうした目標を達成するため、私たちは2030年をランドマークの年と位置づけている。」

それに加えて、日本財団は世界海事大学(WMU)とともに昨年末、国連の持続可能な開発目標に向けた具体的な対応として、WMU-Sasakawa Global Ocean Institute(Ocean Institute)を始動させ、持続可能な開発目標の中にある目標14(海の豊かさを守ろう)を実践することを各国政府に掲げている。

1. 笹川陽平(日本財団会長)
2. John M. Richardson氏(米海軍作戦部長[米海軍制服組トップ])
3. Paul G. Allen氏(Vulcan社(海洋に関する技術開発や環境保護のための取組み、起業家の支援を実施))
4. Cui Wicheng(上海海事大学教授)
5. Jill Zande(MATE Center(海中ロボットであるROVの競技会を主催))
6. Schmidt Ocean Institute(シリコンバレーにある海洋に関する研究を進める組織)
7. Sylvia Earle(海洋生物学者)
8. RRS Sir David Attenborough(英国にて建造中の極海調査船)
9. Gael Bodenes(Bourbon社(海洋開発を行う会社))
10. Michael Jones(Mister Cluster(海事分野の産学官クラスター)

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