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「スーパー台風、東京来襲」―23区が浸水被害― [2018年04月06日(Fri)]

「スーパー台風、東京来襲」
―23区が浸水被害―


昨年11月の産経新聞「正論」で災害を論じ、1月26日のブログで複合災害の可能性を記した。

3月末、東京都は最大規模のスーパー台風が上陸して高潮が発生した場合の浸水想定区域図を発表した。これによると、沿岸部の江戸川、江東両区を中心に、東京23区のうち17区、面積でみると全体の3分の1に当たる212平方キロメートルで最大10メートルを超す浸水被害が発生し、昼間時間帯だと約400万人が被害を受けるとされている。

政府は2015年の水防法の改正を受け、最大規模の高潮を想定したハザートマップの作成や避難対策をまとめるよう各自治体に求めたのを受けた措置で、都が高潮による浸水想定区域図を発表するのは初めてだ。荒川を挟む墨田、葛飾両区では区の面積の95%以上に浸水し、両区を中心にした都東部の計84平方キロメートルでは50センチ以上の浸水が1週間以上続くという。

浸水想定区域図は1934年に高知県室戸岬付近に上陸した室戸台風(910ヘクトパスカル)級のスーパー台風が、東京港に最大の高潮を発生させるような経路で上陸した場合を前提に作られており、都はこうした条件でスーパー台風が上陸するのは1000年〜5000年に一度の確率と説明しているようだ。

そう聞くとはるか彼方の話でおよそ実感は湧かないが、災害はいつ発生してもおかしくない。近年、温暖化の影響だろうか、フィリピンで7000人を超す死者・行方不明者が出た2013年の台風30号や、米国で1800人を超す死者が出た大型ハリケーン「カトリーナ」(2005年)などを見るまでもなく、台風の巨大化が目立つような気がする。

加えてここ数年、極端な集中豪雨も多発し、首都直下型地震や南海トラフ大地震は何時起きてもおかしくない状況にある。そんなわけで「正論」に「災害対策の基本は『自助』にあり」を投稿、災害大国日本で自助の精神が希薄になっている現状に危惧の念を表明した。

高潮浸水が現実に起きた場合、「想定外」の弁明は最早通じない。東京都港湾局のホームページに掲載された高潮浸水想定区域図を見ながらそんな思いを改めて強くしている。

「災害は忘れた頃にやってくる」
常に用心と災害発生時の「自助の方法」を家族で話し合っておくことが肝要と、心に刻む昨今である。

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