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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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3月23日(金) [2018年03月23日(Fri)]

3月23日(金)

7:00 朝食

12:00 昼食

17:00 ホテル発

17:30 障害者芸術祭会場着 会場内の展示物見学

@会場内の展示物を見学.JPG
会場内の展示物を見学

Aバイクで移動することで行動範囲が広がる.JPG
広い館内をバイクで移動

Bかつて国連海洋法会議議長を務めたトミー・コー氏から芸術品を贈呈される.JPG
かつて国連海洋法会議議長を務めたトミー・コー氏から芸術品を贈呈される


20:00 障害者芸術祭

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芸術祭でオープニングスピーチ

技術の高いパフォーマンスを堪能
D技術の高いパフォーマンスを堪能.JPG


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フィナーレ

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芸術祭にはヤコブ大統領(筆者右)にもご臨席いただく


23:00 関係者と夕食

「世界のハンセン病対策」―グロ−バル・アピール宣言― [2018年03月23日(Fri)]

「世界のハンセン病対策」
―グロ−バル・アピール宣言―

毎年、1月の最後の日曜日は「世界ハンセン病の日」である。

私は今も世界各地を回り、ハンセン病の制圧活動に従事している。しかし世界は広く、私の力量のなさを考えて、毎年、世界の指導者や多くの国際的な組織・団体の協力を得て、世界ハンセン病の日に「グローバル・アピール宣言」を発表している。

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約250人が参加


今年は国際組織である障害者インターナショナルの協力を得て開催された。インドのラーム・ナート・コーヴィンド大統領は、世界各国から参加したハンセン病回復者を壮大な官邸にお招きくださり、親しく労わりの言葉を掛けてくださった。

I大統領にグローバルアピール2018宣言文を贈呈.jpg
大統領にグローバルアピール2018宣言文を贈呈


以下は私の挨拶文です。

*****************

「グローバル・アピール2018宣言式典」挨拶

皆さま、第13回目のグローバル・アピール宣言式典にようこそお越しくださいました。2006年にインドで最初の宣言を発信しました。インドでは今回で4回目のグローバル・アピール宣言式典の開催となります。この意義深い機会をご参加の皆さまと世界の皆さまに共有するために、今年、再びこの地で開催できることを嬉しく思います。

私は、ハンセン病に対する社会の意識に変革をもたらすことを目指してグローバル・アピールをはじめました。この12年間、私は世界の法曹界、医療、看護の専門家、経済界など様々な分野のパートナーと共に活動してきました。私たちの目的は、ハンセン病患者、回復者に対するスティグマ(社会的烙印)や差別を撤廃することでした。

本日、障害者インターナショナル(Disabled Peoples’ International:DPI)と共にグローバル・アピールを発信することになりました。私たち、DPIと日本財団は、全ての人の権利が尊重され、社会参画できるインクルーシブな社会を目指すという共通のゴールに向けて一緒に活動することを約束しました。

ハンセン病は長い間、誤解されてきた病気です。社会に根付いた病気への誤解のため、多くのハンセン病患者、回復者、家族の方々は、今なお、差別にさらされています。

今なお、多くのハンセン病患者、回復者が、ハンセン病は業病であると信じ、希望を失いかけています。彼らは差別を受け入れ、差別に耐えながら生きることに慣れてしまっています。中には、誰もが持つ人間としての権利すら知らない人もいます。彼らは人間性も否定されているのです。

ある時、ハンセン病を患ったことで、住んでいた村から追い出され、一人離れて暮らしていた男性と話をしました。彼は孤独を当然のように受け入れていたようでした。私が彼にあなたは村から追い出されている状況を受け入れる理由はないのだということを話しても、彼は私の言っている意味がわからないという様子でした。この出来事はインドのある場所で私が実際に経験したことです。

私がDPIの代表を務めるアビディ氏にこのインドでの経験を話した時、彼は障害者運動の大部分において、ハンセン病に関することが見過ごされていたことに気付いた、と私に語ってくれました。さらに、障害者の権利を議論する際、彼らの懸念することが取り上げられてこなかったことについても認識されたようでした。そして彼は、私たちと共に活動すべきだと提案してくれました。

私は、アビディさんこそが障害者の権利を主唱する世界のリーダーだと思います。私は、よりインクルーシブな社会の実現に向けた彼の献身的な姿勢に感銘を受けています。さらに、彼がハンセン病のスティグマと差別の撤廃を共に目指そうと力強く表明してくれていることに勇気付けられています。

ハンセン病回復者たちも、スティグマの撤廃に向けた闘いにおいて、力強く主唱するようになってきています。本日は、このあとスピーチをするインド・回復者協会のナルサッパさんや世界各地で活動する回復者の方々に集まっていただいています。

冒頭で、私はハンセン病に対する社会の意識に変革をもたらすために、グローバル・アピールを始めたと申し上げました。これを機に、ハンセン病に対するスティグマと差別の撤廃に向けた私たちの責務を再確認しましょう。

最後に、このように双方にとって意義深い活動を共に取り組む機会をくださったDPIの皆さまに感謝を申し上げたいと思います。また、インド政府、世界保健機関、ササカワ・インド・ハンセン病財団、このグローバル・アピールにご協力くださった全ての皆さまに深く御礼申し上げます。
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