「小児難病対策」
―全国30ヶ所を目指して―
小児難病対策は深刻な問題である。特に自宅療養をされている子どもの中には、24時間酸素吸入を外せない子どももあり、金銭的には勿論のこと、親の負担たるや、精神的、時間的、体力的にも想像を絶するものがある。
日本財団では、この親の負担を少しでも軽減させたいと、全国30ヶ所にモデルになる施設を作り、国や地方行政の参考にしてもらいたいと、精力的に活動している。
昨今、高齢出産や不妊治療により、障がいのある子どもたちが増加しているのではないだろうか?
私の単なる危惧であってほしいと思うのだが・・・。
これらの施設は、日中だけ子どもを預かったりお泊りOKの所もあり、母親が一人で買い物をしたり美容院に行ったり、たまにはリフレッシュしたい場合に活用していただいている。
また、北海道や沖縄などには親子で宿泊できる施設もある。日本財団の職員の努力により、既に全国に14ヶ所が完成、利用可能になっている。この春以降に5ヶ所が完成し、全国で19ヶ所になる。
以下に紹介させていただきます。
また、このような施設作りに情熱のある方は是非、財団にご連絡下さい。
小児難病事業 拠点整備一覧
※宿泊可能施設
福島県福島市(パンダハウスを育てる会):助成金額:104,960千円
東京都世田谷区(国立成育医療研究センター):助成金額:350,000千円
大阪府大阪市(こどものホスピスプロジェクト):助成金額:277,600千円、支援金額:183,240千円
兵庫県神戸市(チャイルド・ケモ・ハウス):支援金額: 300,000千円
熊本県合志市(NEXTEP):支援金額:85,220千円
※日中お預かり施設
宮城県名取市(むそう):支援金額:30,700千円
栃木県宇都宮市(うりずん):支援金額:128,800千円
茨城県古河市(burano):助成金額:16,570千円
千葉県白井市(フラット):助成金額:122,030千円
東京都渋谷区(フローレンス):助成金額:38,020千円
東京都足立区(ソーシャルデベロップメントジャパン):助成金額:40,000千円
富山県高岡市(くるみ):助成金額:104,240千円
愛知県名古屋市(むそう):助成金額:197,040千円
山口県下松市(優喜会):助成金額:7,930千円
熊本県熊本市(熊本小児在宅ケア・人工呼吸療法研究会):支援金額:31,360千円
※キャンプ、旅行を楽しむレジャー、宿泊施設
北海道滝川市(そらぷちキッズキャンプ):支援金額:37,160千円
山梨県北杜市(難病のこども支援全国ネットワーク):支援金額:45,300千円
奈良県奈良市(奈良親子レスパイトハウス):支援金額:15,500千円
沖縄県国頭郡恩納村(難病の子どもとその家族へ夢を):支援金額:100,000千円
うりずんで寛ぐ親子
以上、日本財団の負担金総計は、19カ所で22億1,567万円になります。
なお、日本財団より支出される資金を「助成金」、寄付による資金を「支援金」として記載しています。