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leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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笹川 陽平
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2月19日(月) [2018年02月19日(Mon)]
2月19日(月)

7:20 財団着

9:00 「難病児支援プロジェクト」事業打合せ

9:30 理事会付議案件打合せ

10:00 インド国会議員訪日団来訪

11:30 吉井 譲 東京大学名誉教授

14:10 米国連邦議員団・安倍総理表敬

16:00 森本英香 環境省事務次官

17:25 ロナルド・コーエン卿 菅義偉官房長官・表敬

17:50 インド国会議員 安倍総理表敬

18:30 白石興二郎 読売新聞会長
「宿命の戦記」―朝日・産経新聞書評― [2018年02月19日(Mon)]
「宿命の戦記」
―朝日・産経新聞書評―


宿命の戦記(笹川陽平、ハンセン病制圧の記録)高山文彦著 小学館 2052円
の書評が朝日新聞と産経新聞に掲載されましたので、概略をご理解いただくため転載しました。

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NEWSポスト セブン
日本近代史家・渡辺京二氏が「奇人であり聖者」と評す人物は


故・笹川良一氏の三男、笹川陽平・日本財団会長のハンセン病制圧の旅に7年にわたって同行取材した作家・高山文彦氏の『宿命の戦記 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録』。熊本日日新聞(2018年1月28日付)掲載の、渡辺京二氏(日本近代史家)による書評を全文掲載する。

 * * *
◆ハンセン病制圧への情熱

 著者は2010年から、日本財団理事長笹川陽平に同行して、世界中のハンセン病患者の実情を視て廻るようになった。足跡はインド、アフリカ、中東、ブラジルなど20カ国に及ぶ。

 著者を動かしたのは、笹川陽平という男は一体何なのだろうという驚嘆の思いである。陽平がハンセン病制圧に関わり始めたのは1974年。2014年までにWHOを通じて202億円を供与、特記すべきこととして、1981年に開発された特効薬MDTを無料配布した。

 しかも彼は世界中を飛び廻って、各国政府を説得し、ブラジル一国を除いて、WHO基準の「制圧」を実現せしめたのである。「制圧」とは「国民一万人あたりの患者数が一人を下まわった状態」をいう。

 これは偉大な事業ではあるが、著者が驚いたのは陽平の患者に対する態度であった。親愛の情をみなぎらせ、抱きしめ撫でさする。そして、ハンセン病は神罰でも業病でもなくて治る病気であり、みなさんの人権はすでに国連によって決議されており、堂々と生きる権利を主張してよいのだと語りかける。この愛情はどこから湧き出るのだろう。

 陽平は著者に、父良一がマスコミから、私利をむさぼる右翼の大立者のように誣(し)いられたことへの怒りが、差別される者への共感をはぐくんだと語る。それにしても、ハンセン病制圧への情熱とその行動力は、常人の規準を以ては計り難い。一種の奇人であり聖者というべきだろう。

「制圧」と言っても、悲惨な実態はまだまだ存在する。読者は著者の同行記によって、その現状をつぶさに知ることができる。しかし、少なくとも読後私に残るのは、ライ(あえてそう呼ぶ)という現象は人類史上、一体何であったかという、重いわだかまりである。

 著者は巻末に「ハンセン病と人間」という長文の一章を配して、委曲を尽くした考察を行っており、これを読むだけでも、本書を購(あがな)うに値する。北条民雄の一生を叙した『火花』の著者ならではの、重いしかも醒めた考察である。

◆わたなべ・きょうじ:1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。日本近代史家。熊本市在住。『逝きし世の面影』で和辻哲郎文化賞、『黒船前夜』で大佛次郎賞を受賞。著書に『北一輝』『評伝 宮崎滔天』『もうひとつのこの世《石牟礼道子の宇宙》』『近代の呪い』『万象の訪れ《わが思索》』『幻影の明治』『無名の人生』『気になる人』など多数。最新刊は『バテレンの世紀』
(新潮社刊)

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