「中国の小話」その101
―トランプ大統領―
トランプ氏の勝利は、史上前例のない偉大なものだ。
トランプ氏が敵にしたのは、民主党全体だ。
トランプ氏が敵にしたのは、共和党の大多数だ。
トランプ氏が敵にしたのは、ホワイトハウス、FBI、司法部、国務省、財務省などなどだ。
(連邦政府の役人が集中している首都ワシントンDCにおけるトランプ氏の得票率は、何と!僅か4.1%)
トランプ氏が敵にしたのは、ウォール街や大財閥の面々だ。
トランプ氏が敵にしたのは、第44代のオバマ大統領、第43代のG・ブッシュ大統領、第42代のクリントン大統領、第41代の父ブッシュ大統領等々。
トランプ氏が敵にしたのは、CNN、CBS、NBC、MSNBC、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、USA Todayなどの主要メディア、僅かにFox News など少数のメディアが彼の味方。
トランプ氏の勝利は、彼自身の意地と奮闘の賜で、アメリカの有権者のお陰だ。
正直に言うと、今回の大統領選はアメリカ史上の最も民主的なものだ。有権者たちは主流メディアの一致反対に左右されず、自分の一票を以て政治畑と関係のない大統領候補を大統領にし、自分の一票を以て痛快にすべての政商やエリートの横っ面を張った。
これ以上の民主は他にあるでしょうか。
単なる金持ちに過ぎないトランプ氏は、一人で朽ち果てたアメリカの体制派に戦いを挑み、見事に勝利した。個人の奮闘だけを頼りにする一人の民営企業家が大統領になれる国こそ、本当の意味での偉大なる国家だ。