「今年秀逸の賀状」
―石 弘之先生―
私の人生は自転車操業(懐かしい言葉で、今や死語ですね)的で、横も後も見ず、休まず前(将来)だけに焦点を絞って走り続けてきた。そのため長年の習慣で、働いている時ほど健康状態は良く、休むとどうも調子がよくない。
久しぶりに与えられた年末年始の長期休暇は風邪で寝込み、正月4日まで不調だった。1月8日の76歳の誕生日も風邪気味で、早々に床に入った。
年末年始には多くの方々から賀状を頂戴した。そのほとんどは直筆の添え書きのない印刷物で、かつてのような正月の面影はない。これも時の流れであろうか。
しかし一通だけ「ふふふ・・・」とニヤリとさせてくれたのが、昨年12月19日のブログで紹介した、今は環境学者として活躍されている石 弘之先生からの賀状であった。
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昨年も世界ではさまざまな問題がありました。問題が発生したら、各国はどんな対処をしたでしょうか?
アメリカ コンサルタントと弁護士を雇う
フランス 大議論のあげく問題がさらに深刻化する
ドイツ すべてオッシー(旧東ドイツ人)のせいにする
ロシア 関係者全員を逮捕する
スイス 国民投票にかける
スウェーデン イケアのサポートデスクに電話する
ギリシャ 政府も企業も商店も全部閉鎖する
中国 わが国にはそのような問題は存在しないと声明を発表する
韓国 日本に抗議する
日本 第三者委員会を組織する
さて、ことしはどんな「第三者委員会」ができるのでしょうか。
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この中で、日本は『第三者委員会を組織する』とは的確ですね。今までどのくらいの数の第三者委員会が出来たのでしょう。設置されると公平・公正な議論が行われ、まるで問題が解決したような錯覚に落ち入るのも日本人の特性でしょうか。