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「オレオレ詐欺が進化」 ―現在は国際ロマンス詐欺― [2025年12月05日(Fri)]

「オレオレ詐欺が進化」
―現在は国際ロマンス詐欺―


今や日本はもとより、世界的に詐欺被害が激増しているそうだ。かつては日本特有のもので、「オレオレ、わかる?今、会社で預かった金が盗難にあってしまった。お母さん、悪いけどすぐ取りに行かせるから、200万円貸してほしい」といった単純な電話による手口が主流だった。

我が家にかかってきた例としては、「こちら新宿鉄道公安室の○○ですが、お宅の○○さんが痴漢で鉄道公安室に連行され、現在、被害者と和解の相談中です。最近オレオレ詐欺が多発しており、笹川さんに疑われるといけませんので、私は鉄道公安室の○〇で、電話番号は〇〇です。改めてこちらにおかけ直しください。」というものがあった。家内は電話をかけ直し、「息子に痴漢癖があるとは知りませんでした。今後のために是非留置所に入れてください。」と答えたのだと、笑っていた。

しかし、知り合いの弁護士の奥さんが詐欺被害に遭ったこともあり、手口は年々巧妙になってきているようだ。NHKが毎日のように「私は騙されない」と詐欺被害への注意を呼びかけるコーナーを放送しても、被害は増加の一途をたどっている。

電話詐欺は今や世界的に拡大しているようで、オーストラリアでは国家レベルで「詐欺対策センター」を設置しているが、既に5000人以上のロマンス詐欺被害者がおり、さらに拡大しているという。特に70、80代の男女がなぜ騙されるのか、不思議なことではあるが、人それぞれの想いがあるのかもしれない。

● 北海道の80代女性
宇宙飛行士を名乗る相手から「宇宙で攻撃を受けている。『命を救う酸素』の代金を援助して欲しい」と約100万円を送金してしまった。

● 滋賀県の55歳女性
宇宙飛行士・古川聡と名乗る男からSNS(交流サイト)を通じ「小惑星の配送に金が必要」と言われ、90万5000円を騙し取られた。古川さん本人が国際宇宙ステーションでの滞在を終えて地球に帰還した後も金の要求が続き、被害に気付いたという。

● 滋賀県の65歳女性
宇宙ステーションに勤務するロシア人宇宙飛行士と名乗る男とSNSで知り合い、「私が日本に着いたら結婚してほしい。千回行っても伝わらないが、愛している」とのメッセージを受けた。地球に戻るためのロケット費用や日本への着陸料などの名目で、約440万円騙されたという。

以上3件は、いずれも55歳、65歳、80代の女性が被害者である。女性は何歳になっても「男にロマンを感じる」ものなのだろうか。「信じるものは救われる」とは宗教上の言葉だが、社会には救われないケースが多いということも覚えておく必要があるだろう。

ABEMA TIMESによると、日本におけるロマンス詐欺全体の被害は、昨年の同時期に比べ件数で54.2%増加、被害額は275億5000万円と、4割も増加したと警告している。

極めつけは、著名な漫画家が、ハリウッド俳優マーク・ラファロを名乗る人物からFacebookでメッセージを受け取ったことをきっかけに、総額7500万円を騙しとられたという超弩級国際ロマンス詐欺事件である。ご本人が実体験を告白されているので、ご興味のある方はABEMA PRIMEをご覧ください。

「小話再録」その10 ―人生笑いが必要― [2025年12月03日(Wed)]

「小話再録」その10
―人生笑いが必要―


■中国の恋人募集のテレビ番組に参加したイギリス青年

最近、中国では高度成長のお陰で女性の望む結婚条件が厳しくなり、かつての日本のように三高(高収入、高学歴、高い身長)は当然のことで、それ以上にさまざまな条件を求める女性が多いそうだ。そこで、次のようなテレビの恋人募集番組の話題が作られた。

出場したイギリス人青年は、中国人独身女性の質問に答えた。
女性Aの質問「一人っ子ですか?」
答え「兄弟2人、結婚したばかりの兄がいる」
(いくつかのランプが消えた)

女性Bの質問「マイホーム持っていますか?」
答え「持っている。ただ、それは1世紀前の古い建物」
(またいくつかのランプが消えた)

女性Cの質問「結婚したら誰と住みますか?」
答え「祖母、父親、継母、兄貴、兄嫁と一緒に住む」
(ランプが消えた)

女性Dの質問「どんな仕事しています?」
答え「兵隊さんしている」
(ランプが消えた)

女性Eの質問「お父さんは何をしていますか?」
答え「名誉職だけで、仕事がない」
(ランプ1つだけ残っている)

最後の女性の質問「結婚式の時にベンツやBMWが迎えにきてくれますか?」
答え「だめ、祖母が賛成しない。普通は馬車しか使わない」
(全てのランプが消えた)

イギリス人青年が恥ずかしそうにスタジオを後にした。

翌日、イギリスの新聞『タイムズ』はトップ記事で「英国王室のハリー王子が中国の恋人募集のテレビ番組に出場、第1回戦で敗退」と報道した。


※本ブログは、拙著『紳士の「品格」2 雑学のすすめ』(2025年8月出版)より抜粋しています。

「小話再録」その9 ―人生笑いが必要― [2025年11月28日(Fri)]

「小話再録」その9
―人生笑いが必要―

■世界各国の選挙事情

アメリカ人が自慢げに言った。
「我々は午前中に投票して、夕方にはもう誰が大統領に当選するかが分かる」

中国人が淡々と言った。
「我々は今日投票しているが、一年前にもう誰が国家主席になるかは知っていた」

北朝鮮人が軽蔑した態度でアメリカ人と中国人に言った。
「我々は投票しなくても、小さい時から誰が首領になるかを知っていた」

日本人は漫然とした口ぶりで言った。
「我々は年に何度も投票しているが、誰が首相になるのか、なかなか分からない」

ロシア人が笑いながら言った。
「我々の国では、大統領が疲れたら首相になる。首相に飽きたら再び大統領になる」

キューバ人が困惑した顔で小さな声で聞いた。
「国の指導者は交代できるものだろうか」


※本ブログは、拙著『紳士の「品格」2 雑学のすすめ』(2025年8月出版)より抜粋しています。

「女性の社会進出」 ―メディアは後押しする報道を― [2025年11月26日(Wed)]

「女性の社会進出」
―メディアは後押しする報道を―


メディアではしばしば、日本における女性の社会進出の遅れをテーマにした記事や統計が、専門家の意見とともに提供されている。にもかかわらず、日本初の女性首相が誕生したとたんに、批判的な報道が相次ぐのは如何なものであろうか。

アメリカでは、大統領就任後100日間は「ハネムーン期間」とされ、大統領の活動を注視しつつ一定の評価猶予が与えられ、その後に批判や論評が展開される。世界のメディアは、日本初の女性首相の誕生を驚きと歓迎をもって報じている。一方、日本のメディアは、女性の社会進出の遅れを指摘してきたにも関わらず、高市早苗首相の誕生と同時に、批判的な論調が相当数報道されたのは如何なものであろうか。

高市首相の施政方針演説すら聞かず批判するのは、これまで女性の社会進出の遅れを非難してきた立場と整合しない。国政の最高機関である内閣総理大臣に女性が就任したことを、まずもって歓迎するのが礼儀ではなかろうか。

加えて、内閣総理大臣だけでなく、日本弁護士連合会会長、日本労働組合総連合会(通称:連合)会長、検事総長(最高検察庁)も女性である。日本の主要4機関の長に女性が就いたということは、これからの女性のさらなる社会進出へのモデルとなるのではなかろうか。そうだ、財務大臣の片山さつき氏も女性初である。

メディアには、批判するだけでなく、この事象を良き例として取り上げ、女性の社会進出が一層促進・拡大されるよう、報道願いたいものです。


日本の主要機関の長
● 内閣総理大臣(第104代、女性初)
  高市 早苗(たかいち さなえ)

● 財務大臣(第25代、女性初)
  片山 さつき(かたやま さつき)

● 東京都知事(第20代、女性初)
  小池 百合子(こいけ ゆりこ)

● 日本弁護士連合会 会長(第72代、女性初)
  渕上 玲子(ふちがみ れいこ)

● 連合(日本労働組合総連合会)会長(第8代、女性初)
  芳野 友子(よしの ともこ)

● 検事総長(最高検察庁長官)(第51代、女性初)
  畝本 直美(うねもと なおみ)

「小話再録」その8 ―人生笑いが必要― [2025年11月21日(Fri)]

「小話再録」その8
―人生笑いが必要―


■姓名の面白さ

日本語は世界の言語の中で最も難しい言語の一つだそうだ。漢字の読み方となるとさらに難解で、浅学非才の私などは読めない漢字が多く、特に名前となると間違えるのも失礼で、どう読むのか、しばしば苦吟する。

『日本苗字大辞典』(丹羽基二編、芳文館)や『決定版!名字のヒミツ』(森岡浩著、朝日新聞出版)など関連する書籍や資料によると、日本人の名字は約30万種。資料によって違うが、中国の名字は多い数字で2万2000、韓国は約1000となっており、両国に比べ日本は圧倒的に多い。

明治以前の日本人は、武士階級を別にするとミャンマーなどと同様、名前だけだったとされているが、室町時代の農民が残した書物を見ると、実際には名字があった人もいたようだ。公の場で名乗れなかっただけで、農民たちも名字を持ち、勝手に自分で名字を付けることもできたという。

明治3年(1870年)、新政府が「平民苗字許容令」を出したこともあって農民の間に名字が一挙に広がった。農民だけに当然、「田」の付く名字が多かった。太田、田中、小田、東田、西田、南田、北田、田南、田淵、田端などである。

村の知識人である寺の坊さんに名前を考えてもらうことも多く、お布施が少なかったわけではあるまいが、「助平」なる名字を付けられた人もおり、「スケベエ」とはひどいと親族一同で再度お願いに参上したところ、「お前たちは学がない。これはスケヒラと読み、武士の姓のように格調がある」と言われ、一同納得した、などといった話もあるようだ。

「姓名分布&ランキング」名の検索型WEBサイトもあり、「笹川」を調べると4101件。ただし「陽平」の名も打ち込むと、結果は「該当ありません」。筆者の姓名は日本でただ一人ということになり、やや意外であった。

名前も時代とともに変化する。近年の特徴はその読み方。明治安田生命の調査「名前ランキング2014」によると、2014年生まれの女の子の名前は「陽菜」、「凛(りん)」がそろってトップ。「陽菜」は「ひな」、「ひなた」、「はな」、「はるな」、「あきな」、「ひなの」と読むという。男の子の1位は「蓮(れん)」。2位は「大翔」と書いて「ひろと」、「はると」、「やまと」、「そら」、「たいが」、「たいと」と読み方も多彩だ。

複雑なのは男の子の「はると」。なんと3種類の表記があるという。前出の「大翔」のほか、「陽大」、「春音」、「悠隼」、「陽士」、「春季」、「晴歩」、「陽歩」、「陽友」...。すべて「はると」と読むそうだ。

女の子は「めい」。漢字表記は「愛唯」、「萌衣」、「芽愛」、「夢芽」、「夢彩」、「恵生」ど全部で16種類もあるそうだ。

30万にも上る日本人の名字には、初めて聞く珍しい名字や、どう読むのか、見当もつかない名字が並ぶ。

一部を紹介すると、まず漢字1文字の「一」、「九」、「十」。一は二の前にあるから「にのまえ」、「はじめ」、「もと」と読む場合もあるらしい。九は「1文字のく」ということで「いちじく」。十はひとつ、ふたつと数えていくと、ここのつの次の「とお」に「つ」がないので「つなし」。

数字シリーズには以下のような例もある。「一円」、「十二月一日」、「十五夜」。読み方は順に「いちえん、いちいん」、「しわすだ、しわすた」、「もちづき」。「四月朔日、四月朔」、「七寸五分」、「七五三」は、それぞれ「わたぬき」、「くろわだ」、「しめ、しのしめ」。「わたぬき」は、四月一日に綿入れの着物から綿を抜く、ということから出た読み方という。

「小鳥遊」は小鳥が遊ぶのは鷹がいないから、ということで「たかなし」と読むそうだ。こうなるとパズルの世界に近い。

このほか「留守」、「家出」、「一言」、「二股」、「浮気(うきぎ、うき、うわき)」、「鼻毛」、「髭」、「狼(おおかみ)」など、多くが100件以下で筆者が初めて知る名字もたくさん並んでいる。

極め付きの名字は「一」と思う。「姓名分布&ランキング」によると、熊本県を中心に74件あるという。仮に「一一」さんが実在し、役所の窓口で署名欄に「一一」と書きこんで提出した場合、どうなるか。
「名前を書いてくださいましたか」
「言われた通りに書きました」
「『一一』では困るんです」
「そう言われても、これが私の名前です」
「いい加減にしてください。本当の名前を書いてください」
「本当の名前なんです。先祖を恨みます」
「では何と読むんですか」
「ニノマエ ハジメです」
「はぁぁ.....」と窓口担当者の目は点に。勝手な想像で失礼ながら思わずフッフッフーと口がほころんでしまった。

「暴走老人?活動記」 ―ゴルフ三日間4ラウンド― [2025年11月19日(Wed)]

「暴走老人?活動記」
―ゴルフ三日間4ラウンド―


家族の中では、私のことを秘かに「暴走老人」と呼んでいるらしい。自動車免許証を持っているわけでもなく、法を犯したこともない。ただ、昨年の2月にアフリカ最高峰・キリマンジャロに85歳で登頂成功したあたりから、陰では「親父」と言わず「暴走老人」と呼んで話しているらしい。

確かに、もうすぐ87歳という年齢からすると、私の行動は多少「暴走」と言われても仕方ないところもある。私にとっては、幸いにも健康に恵まれた生活をしているので、「親父元気で留守がいい」といった意味合いの誉め言葉と、勝手に解釈している。

先週11月14日(金)は、久しぶりに休暇を取ってゴルフとなった。午前中は神奈川県茅ケ崎にある、かつて東急グループの総帥であり、日本商工会議所会頭も務められた五島昇氏が設立した、300人限定のスリーハンドレットクラブで1ラウンドをプレー。11時には終了したので東京に戻り、今度は小金井カントリークラブで午後1時からさらに1ラウンドをプレー。後半のハーフは日没も近く、走りながらのプレーとなり、わずか1時間5分で終了した。

土曜日は、兄の卒寿の祝いの会で狭山カントリー倶楽部にて1ラウンド。日曜日は再びスリーハンドレッドクラブで1ラウンド。午後4時頃には孫と自宅で野球練習。夜9時にはベッドに入り、楽しみの読書。山本七平の『日本教の社会学』を読むも5ページほどで眠りに入る。

翌朝4時半に起床。ストレッチ体操のあと入浴。6時半には日本財団に到着し、寄付金を頂戴した方々への礼状書きから一日が始まる。その後、秘書の中安さんと週内の予定の打ち合わせ。彼は気の毒にも、毎朝6時20分には出社している。誠に申し訳ないので、9時出社を勧めているが、「仕事ですから」と頑張ってくれている。

今週は、土曜深夜に出発してミャンマー入り。各少数民族武装勢力の考えを軍事政権側に伝えるため、国軍司令官、国境大臣、内務大臣らとの会談を予定。なんとか和平交渉への道筋をつけたいと、これまで157回にのぼる「ネバーギブアップ」の調整交渉は、まさに「アヒルの水かき」のような「沈黙の外交」である。

ミャンマーに2日間滞在後、インドへ移動。世界のハンセン病制圧を人生最大の仕事とする私にとって、ご理解とご協力を賜っているダライ・ラマ猊下へのお礼のご挨拶のため、山岳地帯のダラムサラへ。その後、ニューデリーにて外務大臣、保健大臣との会談を予定。可能であれば、ハンセン病回復者が集団で生活されているコロニーへも訪問。帰国は11月30日(日)の予定。

「ハンセン病全国会議」 ―スリランカ― [2025年11月17日(Mon)]

「ハンセン病全国会議」
―スリランカ―


11月6日から11月8日までスリランカに滞在。笹川保健財団の皆さんの精力的な活動の結果、ディサナヤカ大統領ご出席のもと、スリランカで初めてとなるハンセン病全国会議が開催された。

大統領はかつて武装勢力として活動されていたこともあり、会場のホテルは早朝より厳重な警備体制が敷かれ、各階にも銃を携えた警備員が配置された。保健大臣によると、これまで大統領が保健省関連の会議に出席されたことはなく、「これが初めてです」と笑顔で話してくれた。これを機に、笹川保健財団は保健省と連携し、ハンセン病患者ゼロの目標達成に向けて積極的に協力することを約束した。

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ディサナヤカ大統領と


驚くべきことに、当初ハンセン病回復者の出席に否定的であった保健省も、笹川保健財団の説得に応じ、多くの回復者が出席された。当然とはいえ、彼らの協力なくしてスリランカのハンセン病ゼロ計画の実現は不可能であり、結果オーライの会議となった。

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政府、NGO、そして回復者団体から多くの人が参加した


以下は、原文英語の挨拶文です。

*******************

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アヌラ・クマラ・ディサナヤカ・大統領、ナリンダ・ジャヤティッサ・保健マスメディア大臣、磯俣秋男・駐スリランカ日本国大使、ご列席の皆さん。本日はハンセン病全国会議に参加いただき感謝申し上げます。特にディサナヤカ大統領におかれては、本年2月にお会いした際に、スリランカからハンセン病をゼロにするために本会議を開催することに同意を下さり、また先般訪日いただいた折にも本会議にご参加いただけるとの力強いお言葉を頂きました。大統領閣下の卓越した指導力のもと本日スリランカで初めてとなるハンセン病全国会議の開催を実現下さったことに心から敬意を表します。

私は半世紀以上にわたりハンセン病そして、ハンセン病に伴う差別を撤廃するために126ヶ国の現場で活動をして参りました。ご存じの通り、ハンセン病は今や早期発見・早期治療で障害なく完治する病気となりました。また、ハンセン病患者、回復者に対する差別は不当であり、撤廃していかなければなりません。スリランカは保健マスメディア省の多大な尽力もあり、2005年にハンセン病を公衆衛生上の問題として制圧が達成されました。しかし、コロナの影響で全世界的にハンセン病対策が停滞し、残念ながらスリランカも例外ではなく、隠れた患者、特に子供の患者が増加傾向にあるという状況にあります。

こうした困難な状況においても、引き続きスリランカ政府はハンセン病対策キャンペーン(Anti-Leprosy Campaign)を通じて、県・地区レベルの保健機関と協働して、検査・診断・治療・啓発活動をしていることに敬意を表します。また、政府のみならず、ハンセン病当事者協会(LPA)、カヴェリ芸術会(KKM)、アライアンス開発トラスト(LDT)、宗教間平和財団(IRPF)といった民間の団体が協力し合い、草の根からハンセン病の病気と偏見・差別を無くすために尽力されていることも、非常に重要なことであると認識しております。特に当事者団体であるLPAにおいては、今年2月の会議に私も参加させていただきましたが、回復者の皆さんが団結し、未来に対する希望をもって活動している様子に、勇気と自信を頂きました。

こうした素晴らしい活動がなされているスリランカだからこそ、今回の全国会議がスリランカにおけるハンセン病ゼロに向けた取り組みを一層前進させるきっかけになると確信しております。そして、政府、NGO、当事者が各自の知見を結集した本会議の結果をもとに、スリランカの新しいハンセン病国家戦略が策定されると伺っており、このような積極的な取り組みを推進下さっているディサナヤカ大統領に改めて敬意を表します。

お集まりの皆さん、長年ハンセン病で苦しんできた当事者の皆さんは勿論のこと、将来を担う子供たちが未来に希望を持てるよう力を合わせて参りましょう。我々が共に力を合わせれば、ハンセン病のない世界の実現は見果てぬ夢ではありません。皆さん、共に不可能を可能にして参りましょう。ありがとうございました。

「小話再録」その7 ―人生には笑いが必要― [2025年11月14日(Fri)]

「小話再録」その7
―人生には笑いが必要―


■人生とは何ぞや?ノーパンである

親鸞の『歎異抄』、道元の『正法眼蔵』、デカルト、ヴォルテール、ヘーゲル、ヤスパース、カント等々は、全て難解で、読んだというより単に目を通しただけである。脳味噌は既に老化のために委縮・硬直し、その働きを停止している。しかし、一つ理解できることは、全ての哲人たちが「人生とは何ぞや」と苦悩し続けてきたということである。

橋本治の名作『双調平家物語』(中央公論新社)は、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」といい、このことを全15巻を費やして説明している。

老境の私も死を意識せざるを得ない時期が到来し、真面目に考えてみようとするが、学問の蓄積のない我が身では、何ともならない。

先般、駐日インド大使を訪ねた折、千鳥ヶ淵のお堀端に咲く満開の桜を眺め、西行の「願わくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ」を思い出しながら突如閃いた。「人生とはノーパンである。その心は儚いことである」と。なんとも簡単なことではなかったか、人生は「儚い」のである。

しからばどのように残された人生を歩むのか?これは私にとって割とはっきりしている。出典は定かではないが、「この生を無駄にしないで『私は自分の出来ることをやった』と自ら言うことができるような人生を歩みたい。それが、私にわずかばかりの幸福(精神的)をもたらしてくれる唯一の方法です」(キュリー夫人)

ハンセン病の世界制圧と患者、回復者に対する差別撤廃と人権回復。60年以上も闘い続けてきたミャンマー政府と少数民族武装勢力との和解の実現。

これこそ、いずれ死を迎える私が目指すわずかばかりの「幸福」なのです。現在86歳にして精神的には青春真っ盛り。

毎日、夜明けが待ち遠しく、感謝、感謝の毎日です。

「日曜日から海外活動」―タイ・スリランカ― [2025年10月31日(Fri)]

「日曜日から海外活動」
―タイ・スリランカ―


今週の日曜日より、タイおよびスリランカでの活動です。

タイでは、ミャンマーの和平に関し、少数民族武装勢力等の7グループと精力的に会談を行います。また、タイ南部・パタニにおける紛争について、現地の専門家との意見交換を予定しています。

タイに3日間滞在した後スリランカに入り、ディサナヤカ大統領ご出席のもと、初めてのハンセン病全国会議を開催。あわせて、関係閣僚との個別会談も行う予定です。また、日本財団の関係団体である日本太鼓財団からは、優れた太鼓チームが参加し、全国会議のほか、大学などで演奏を披露する予定です。

帰国は、11月8日(土)夜の予定です。

「小話再録」その5・6 ―人生には笑いが必要― [2025年10月31日(Fri)]

「小話再録」その5・6
―人生には笑いが必要―

■その5:エルサレム
たまには口やかましい妻とも海外旅行に行こうとエルサレムに出掛けた。ところが旅の途中で妻が亡くなった。
葬儀屋は、
「奥さまを連れてお帰りになるなら5000ドルですが、ここ、聖地で埋葬されれば150ドルです。いかがなさいますか?」
しばらく考え、夫は妻の遺体を連れて帰ることにした。すると葬儀屋は
「なぜ、この素晴らしい聖地で埋葬されないのですか?費用だってわずか150ドルですよ?」
「いや、昔、ここで死んで埋葬された男が3日目に復活したんだよ。そんなことがあってはたまらんから連れて帰るよ」


■その6:電話代金
あまりにも高い電話代に驚いた主人が家族会議を開いた。
父「皆よく聞けよ。この家の電話代金、こんなに高いのは許せないぞ。俺は会社から電話をかけるから責任ないけど、皆、気をつけてくれよ」
お母さん「あら、私も同じよ。家では電話はかけないわ」
息子「僕もだよ。会社の携帯を使ってるもの」
お手伝いさん「じゃ、何が問題なんですか?私も含め、皆この家の人は職場の電話を使ってるじゃないですか......」

※蛇足 お手伝いさんにとってこの家は職場ですからね。
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