「日本一短い手紙」―題は「願い」です― [2025年05月30日(Fri)]
「日本一短い手紙」 ―題は「願い」です― 福井県坂井市では心のこもった「日本一短い手紙(40字以内)」の取り組みを続けており、昨年で32回目を迎えた。取りまとめを行っている公益財団法人丸岡文化財団によると、昨年の題は「願い」で、3歳の子どもからご高齢の方まで、合計3万9164通の応募があったそうです。坂井市長の池田禎孝さんより、出版された本をいただいたので、その中からいくつかご紹介します。 ******************* <大賞> 施設で寝たきりの母へ 岡 輝明(山口県 64歳 農業) タケルが結婚します。 婆ちゃん似の優しい人と自慢してたぞ。 その時は目を開けろよな。 夫へ 今村 明美(兵庫県 81歳) 私は「オイッ」じゃ無いから。 耳が遠くなったから 近くで「あけみ」と呼んでね。 かみさまへ みなみ ゆうき(山形県 4歳) ガリガリくんのあたりが 7ほんあります。 これでじいのびょうき、 なおしてください。 娘へ 山岸 誠(福井県 66歳) ええと、つまりそのう、 黙って見守っていて欲しい。 ・・・父さん恋をした。 ※解説:奥さんはすでに亡くなっているのかもしれません。娘を一人で育ててきた父親にとって、「父さん恋をした」とは、娘に直接は言いにくいことでしょうね。 |