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「カーター元大統領逝去」―国葬への招待届く― [2025年01月08日(Wed)]

「カーター元大統領逝去」
―国葬への招待届く―


12月29日、ジミー・カーター元アメリカ合衆国大統領が100歳でご逝去された。1月9日にワシントンD.C.で国葬と近親者での偲ぶ会が開かれるが、夫婦での出席要請を頂いた。カーター元大統領とは40年以上の交流があり、カーター・金日成会談の仲介の労をはじめ、様々な思い出がありますが、それはまた別の機会に筆を執ることにします。まずは私の弔意とササカワ・アフリカ財団会長のアミット氏の弔電をアップしました(原文はいずれも英語です)。

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写真@.png
マリの農場にて、カーター元大統領ご夫妻とサングラスをかけた筆者


写真A.png
ノーベル平和賞受賞者の両名(左:ノーマン・ボーローグ博士、中央:カーター元大統領)と筆者


(筆者からの弔電)
訃報に接しご遺族の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。大統領閣下は難しい時代においてアメリカ国内のみならず、世界の平和と安寧に多大なる貢献をした偉大な人物でありました。特に40年近くにわたるササカワ・アフリカ財団を通じてのアフリカにおける大統領閣下の食料増産協力は数えきれない人々の命を救い未来を切り拓きました。閣下の灯したアフリカの希望という灯はこれからも消えることなく、アフリカを照らし続けることでしょう。ここに大統領閣下の生前の功績に敬意を表すると同時に深甚なる弔意を表します。

(アミット会長からの弔電)
ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、共同創設者の一人であるジミー・カーター大統領のご逝去に際し、深い哀悼の意を表します。100歳という大往生を迎えたカーター大統領は、リーダーシップ、人類愛、飢餓の撲滅、人権擁護、世界平和の促進に尽くした卓越した生涯を残されました。

1985年、アフリカの角が深刻な飢餓危機に直面していた中、カーター大統領は笹川良一氏とノーマン・ボーローグ博士とともに「ササカワ・アフリカ・イニシアティブ」を立ち上げました。この先駆的な取り組みは、後にササカワ・グローバル2000(Sasakawa Global 2000)へと発展し、SAAの重要な活動基盤となりました。この取り組みは、カーター大統領の国際的な政治的影響力と国際協力を促進する能力、ボーローグ博士の革新的な農業知識、そして笹川氏が会長を務めた日本財団(当時は日本船舶振興会)を通じた財政的支援という三者の独自の強みを結集したものでした。

カーター大統領の貢献は、ハイレベルの外交にとどまりませんでした。農村を訪れ、農家に耳を傾け、支援する人々と直接つながりました。その謙虚さと、達成可能な目標を明確に理解する力により、大統領の関与は非常に意義深く、影響力のあるものでした。

写真B.png


写真は、カーター大統領のSAAでの功績を象徴する一場面を捉えています。エチオピアを訪問した際、大統領はメレス・ゼナウィ首相にSAAのデモンストレーション圃場を紹介しました。これらの圃場は、改良農業技術がどのように農家を力づけ、生産性を向上させるかを示すものでした。このモデルに触発されたメレス首相は、デモンストレーション圃場をエチオピアの国家的な農業普及政策の柱として採用し、同国の食料安全保障と農業開発において顕著な進展を遂げました。

カーター大統領、笹川氏、ボーローグ博士の共有したビジョンと決意が、ササカワ・アフリカ財団を誕生させました。その努力は、アフリカの小規模農家を支援し、生計を向上させるという私たちの使命に今もなおインスピレーションを与えています。

カーター大統領の卓越した生涯と貢献を称え、私たちは彼の遺志とビジョンを引き継ぎ、アフリカにおけるより持続可能で回復力のある食料システムを実現するため、農家とともに歩み続けます。

ササカワ・アフリカ財団を代表して、カーター大統領のご家族と、大統領のリーダーシップに感銘を受けたすべての方々に、心よりお悔やみ申し上げます。

カーター大統領の偉大なる魂が安らかに眠られますように。
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笹川会長には、今日、86歳のお誕生日を健やかにお迎えになられましたこと、心からお喜びを申し上げます。今回、カーター大統領の国葬に招待されたことから、これまでの交流を振り返って、世界の平和を維持する活動の困難さと尊さについて述べておられますが、近年のトランプ次期アメリカ大統領のあまりにも乱暴な言動を見ていますと、多くの人々が秩序を守り育むことに注いできた地道で膨大なエネルギーに対して、それを一時的な利益と衝動によって破壊することの無責任な対応に、怒りさえ覚えています。
笹川会長には、今後もお体にご留意され、さらなるご活躍をお祈り申し上げております。
Posted by: 小野晋也  at 2025年01月08日(Wed) 09:33