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「中国の小話」その327―愛国者の正体バレ― [2025年01月27日(Mon)]

「中国の小話」その327
―愛国者の正体バレ―


9月7日、北京郊外の円明園遺跡で起きたことです。

中国人男性が日本人数名を円明園の遺跡に案内し、記念撮影をしようと思ってカメラ画面に入ってしまう隣の髪の毛を銀色に染めた男性に、少し側によけていただけないかと丁寧に頼みました。

思いもよらず、銀髪男は途端に逆上し、携帯のカメラを回しながら「彼らは日本人だろう?俺は日本人なんかに場所を譲らないぞ」、「ここは円明園。日本人が来るべきところじゃねぇ」、「円明園は八国連合軍に焼かれたんだ。日本軍も入っていたぞ」と大声で叫びながら、情景を録画していました。案内役の中国人男性を「売国奴」と罵倒し、男性と日本人がその場を去ろうとしても、銀髪男は執拗に絡んできます。

当日夜、銀髪男によって編集されて説明の字幕まで付けられた動画がネットに投稿され、爆発的なアクセス件数を獲得しました。ただ、フォロアーたちのメッセージを見ると、必ずしも銀髪男が狙った「愛国青年を礼賛する」発言ではなく、むしろ彼の行動に異議を唱え、批判するものが多数を占めました。

それで「銀髪愛国青年の正義ある行動」劇は終了するかと思ったら、予想外の第二幕が待っていました。

「あいつ、数年前にアメリカで未成年女性暴行罪で逮捕された○○じゃないの」、「そういえば本当に顔が似ているな」、「おーい、そうだろ!お前はあのごろつきだろう」、「刑期を終えて釈放されたんだな」、「アメリカで国外追放されてここで愛国主義商売をしているんだな、この下劣野郎」...「愛国青年」の正体が一気にバラされ、彼の発信サイトは炎上してしまいました。そして480以上掲載されていた動画作品は急激に削除され、翌日には僅か6つを残るだけとなり、これによって生計を成り立たせてきた仕事道具は一夜にして無残な姿に変わり、もはや稼ぐ道具として成り立たなくなってしまいました。

この事件は、中国外交部の定例記者会見でも取り上げられました。メディアに事件に対する感想を聞かれたところ、外交部のスポークスパーソンは、「事実の詳細は掌握しておりませんが...中国は開放した寛容的な国で、特定の国に対して差別的な対応を取ることはない」とコメントしました。

さて、銀髪愛国青年を待っている第三幕はあるでしょうか。
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