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「海底地図作成」―新たな協力者― [2024年10月28日(Mon)]

「海底地図作成」
―新たな協力者―


人々は宇宙に興味を持ち、月や火星の地図まで作成しているが、現状生物の存在が宇宙で唯一確認されている惑星である地球の7割を占める海洋の海底地図の作成にはあまり関心がなかった。しかし、気候変動や海底地震、台風や津波等々から、近年急速に海底地図の必要性が認識され始めた。

日本財団では2017年よりGEBCO (大洋深水総図)と協力して2030年までに何とか世界の海底地図を完成したいと努力しているところですが、この度、Exailの協力参加が実現しました。

以下は9月30日付HYDRO Internationalの記事の仮訳です(原文英語)。

****************


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Exail は、2030 年までに世界の海洋地図作成の取り組みを推進するため、
日本財団-GEBCO Seabed 2030 プロジェクトと覚書を締結しました。
(画像提供: Exail)


Exail は、日本財団-GEBCO Seabed 2030 プロジェクトと覚書 (MoU) を締結しました。このパートナーシップは、海洋深度測定における世界的な取り組みを強化し、2030 年までに世界の海底の完全な地図作成に貢献することを目的としています。

Seabed2030プロジェクトは、日本財団と海洋水深総図(GEBCO)の協力により、地球全体の海底を地図化し、水深データをGEBCO海洋地図に統合して誰でも利用できるようにすることを目指しています。この取り組みは、海洋の深さを理解し、航行、沿岸管理、津波予測、環境変化の監視を支援するために不可欠です。

この覚書を通じて、Exail と Seabed 2030 は、海洋地図作成と水深データ管理に関する知識とベストプラクティスを共有しながら、それぞれの取り組みを前進させるために協力する予定です。このパートナーシップの一環として、Exail は水深データを提供、最先端技術を活用して Seabed 2030 ビジョンを推進し、ソナー、ナビゲーション、自律ソリューションのユーザーと積極的に連携してプロジェクトをさらに推進します。

技術力の向上
「日本財団-GEBCO Seabed 2030プロジェクトと協力できることを大変嬉しく思います」と、 Exailの水路測量市場における自律事業開発者のデイビッド・ヴィンセンテリ氏は述べた。「このパートナーシップは、海洋探査を推進するという当社の取り組みと、世界の海底の完全かつ正確な地図の重要性に対する当社の信念を反映しています。力を合わせることで、2030年までに海洋の完全な地図化に向けた進歩を加速することができ、業界だけでなく地球全体に利益をもたらすことができます。」

「Exailとの提携は、世界の海底の完全な地図を作成するという私たちの使命を推し進める上で、Seabed2030にとって重要な節目となります」と、Seabed2030プロジェクトディレクターのジェイミー・マクマイケル・フィリップスはコメントしています。「Exailの革新的なソリューションと専門知識は、私たちの技術力を高めるだけでなく、海洋地図作成の重要性に対する認識を高めることにも役立ちます。私たちは力を合わせて、海の深部をより深く理解することに取り組んでいます。」

この覚書は、両組織の「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(2021〜2030年)」への献身を強調し、海洋に関する知識と管理を強化するための世界的な取り組みと連携するものです。

****************


*Exailとは
Exailは最先端のロボティクス、海事、航法、宇宙航空、フォトニクス技術に特化した高技術産業のリーディンググループです。強い起業家精神を持ち、Exailは、過酷な環境で活動する民間および防衛分野のクライアントに対して、比類なき性能、信頼性、安全性を提供しています。深海から宇宙空間まで、Exailは自社製造の堅牢なコンポーネント、製品、システムの全範囲を通じて、その能力を広げています。世界中で1500人の従業員を雇用しており、グローバルな拠点を持ちながら、80か国以上で事業を展開しています。Exailは、ECAグループとiXblueが2022年に統合して設立されました。Groupe Gorgéの子会社であり、同グループは高技術分野に特化した家族経営の企業です。
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コメント
 海底地図のブログをとても興味深く読ませていただきました。そこで、ご提案と申しますか、ご相談がございます。地図と合わせて、海底地形のジオラマをつくってはいかがでしょうか?私は、鉄道ジオラマの大手、ポポンデッタのグループ会社、ポポプロのお手伝いをしていまして、同社の社長とも別プロジェクトで一緒に仕事をしています。海底の全部をジオラマにすることはもちろん無理ですので、海洋環境(地球環境)に影響を及ぼす特徴的な海底のジオラマということになると思います。
一度お会いできれば幸いです。

私の本業は建築ジャーナリストです。貴財団のみらいの福祉施設建築プロジェクトの表彰式にも何度か取材に伺いました!建築界のアワードにはないユニークな内容で、最終選考された計画は実現されることも素晴らしいと思います。

海底のジオラマの他、以前読んだ灯台についても、全国の灯台を凝縮させたジオラマというのもできるのではないかと思っておりました。

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by: 津川  at 2024年11月02日(Sat) 02:27