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「バングラデシュ」―第2回全国ハンセン病会議― [2024年04月30日(Tue)]

「バングラデシュ」
―第2回全国ハンセン病会議―


昨年11月12日、バングラデシュでハシナ首相ご出席のもと、第2回全国ハンセン病会議を開催しました。この内容を国立療養所・邑久光明園が出版する『楓』に投稿しましたところ、通巻616号に掲載されました。以下はその掲載文です。

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バングラデシュで第2回全国ハンセン病会議を開催
―2030年までのハンセン病ゼロに向けた大きな一歩―
WHOハンセン病制圧大使 笹川陽平


コロナ禍で世界のハンセン病制圧活動は残念ながら停滞せざるを得なかった。ハンセン病は東南アジア、インド、ブラジル、アフリカ大陸などでは現在進行形の病気であり、2010年12月の国連総会本会議にて、「ハンセン病の患者・回復者とその家族への差別撤廃決議」と「原則とガイドライン」が192カ国の全会一致で採択されたにも関わらず、その実現は残念ながら十分とは言えない現状である。ようやくコロナ禍が収束方向に進み出したのを機に、私は世界中での活動を精力的に再開した。手始めにバングラデシュでの活動を報告させていただく。

2023年11月12日、第2回バングラデシュ全国ハンセン病会議を首都のダッカにて開催した。本会議の目的は、コロナ禍で停滞したハンセン病対策を再び強化し、2030年までにバングラデシュからハンセン病をゼロにすることで、ハシナ首相をはじめ、保健関係者、国内外の専門家、国際NGO、ハンセン病当事者団体代表ら約500人が一堂に会して行われた。会場には多くの写真展示を含め、大掛かりな準備がされていた。

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約500人が出席して開催された第2回全国ハンセン病会議


第1回に続いて出席くださったとハシナ首相は開会式で、「ハンセン病への差別は、現在、バングラデシュが推進する“スマート・バングラデシュ”(より豊かで、公平で、持続可能な未来を目指すもの)の理念に合致しない」と指摘し、ハンセン病当事者の雇用促進、ハンセン病対策予算の増額、ハンセン病治療薬の国内製造など、ハンセン病問題解決のための具体的なアクションを示した。このことが、2030年までにバングラデシュからハンセン病をゼロにすると言う活動に、大きな弾みとなったことは間違いない。これまでのバングラデシュにおけるハンセン病対策は十分とは言えなかったが、今回のハシナ首相の発言をもとに、バングラデシュ国家ハンセン病プログラムでは、今後、64の地域での医療従事者を中心としたワークショップを開催し、その後、小地区での啓発活動と患者発見活動を計画している。バングラデシュからハンセン病をゼロにする機運を軌道に乗せるために、中央政府のみでなく、各地域が主体的にアクションを起こす体制を整えているとのことである。保健省は早速、来年度予算の大幅増強を実現すると張り切っていた。

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ハンセン病問題解決のための具体的なアクションを示したハシナ首相


私もスピーチの時間をいただき、「4年前の第1回全国会議で、ハシナ首相が「2030年までにハンセン病をゼロにする」と、一国の指導者がハンセン病に関してこのような明確なゴールを示した例は他にはない。ハシナ首相の勇断は、バングラデシュで今も社会からの不当な偏見や差別に苦しむハンセン病患者や回復者、またその家族らに大きな勇気と希望を与えた」と感謝の意を示した。また、新型コロナウイルスの影響でハンセン病対策が多くの国で停滞し、統計上は新規患者が減少したように見えても、実際は診断や治療が受けられない、あるいは障害のケアを十分に行うことが出来ない患者が多くいること、また、ハンセン病にまつわる偏見や差別の問題は、未だに世界中でおきていることも忘れないでほしいと、訴えた。

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スピーチでハシナ首相の勇断に感謝の意を伝える筆者


どの国においても、ハンセン病は、結核、マラリア、エイズなどに比べて患者数が少ないため、一国の最高指導者の発言がなければ予算や活動人数も少なく、困難を極めるのが実情である。しかし私は「Never give up」、決してあきらめない精神でこれからも世界中で活動を強化していく所存である。

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「あなたが出席されるというので、会議に出席することにしました」とのリップサービスを受ける

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