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「日・中民間交流再開」―まずは防衛交流から― [2023年06月02日(Fri)]

「日・中民間交流再開」
―まずは防衛交流から―


日・中間が厳しい環境下にあることはよく承知している。

かつて江沢民総書記が来日された際、日・中間は「歴史を鑑みとして未来に進もう」と繰り返し発言された。私は日本人の立場から考えると「これは戦前の日本人の加害者としての立場を意識させるもので、間違いではないが、腑に落ちないこともある」と発言した。そして「日・中間は2000年の歴史を鑑みとして未来に進もう」と、2000年の時間軸を入れることによって、穏やかな未来志向の二国間関係になると主張し、記憶に間違いがなければ、胡錦涛総書記が一回だけ使用したと思う。

日本財団では、中国が貧しい時代から多種多様な民間交流を続けてきた。この活動は親日家や親中家を養成するためでなく、国民レベルでお互いの国の歴史、文化や生活習慣などを良く知ることが必要だとの考えからだ。

中国では、大学を中心に100万人を超える日本語学習者がおり、彼らのために中国教育部の許可を得て新しい日本語教科書の作成。

86大学に400万冊の図書寄贈。

日本語図書の感想文コンクールは、コロナ禍の2022年には253大学から2332名の応募があり、日本を知るクイズ大会(2019年)では114大学が参加し、大盛況であった。コロナ禍も終わったので再開への準備に入りたい。

35年前より中国有名大学10校、北京、南京、復亘、中山、雲南、貴州、蘭州、内モンゴル、吉林、新疆の各大学の修士博士課程の学生約9000人に奨学金を提供してきた。

本日の記者会見では、日・中防衛交流の再開と日中笹川医学奨学金制度について報告した。今年は日中平和友好条約締結45周年であり、笹川日中友好基金を代表し5月11日、中国、国際戦略学会と協議の上、日・中佐官級交流再開について合意、7月には日本の防衛省から12〜13名の訪中が決定。10〜11月頃、中国人民解放軍の来日も決定した。

日・中の防衛交流は、2001年〜2019年まで、中国人民解放軍の来日は12回228名、日本の陸・海・空の自衛隊の訪中は13回152名であった。今後10年間の継続事業に向けても最終の詰めに入っている。

又、当時は貧しい中国から海外に留学するのは夢の又夢であり、終了後に帰国しなくなるのが中国政府の悩みであった。しかし1986年に設立した日中笹川医学奨学金制度は、今日まで2400人の中国医師を日本の225の大学や研究機関、1686人の日本人大学教授が指導に協力して下さり、全員帰国の上、中国国内で大活躍されている。

活躍の幅は広く・・・
・院士(日本の学士院に相当)4人
・大学教授 1250人
・大学学長、副学長 18人
・大病院長 30人
と、現在の中国医学界の中枢を担っている。

やはり継続は力である。お世話下さった日本の先生方や関係者に感謝申し上げると共に、7月28日、中国の人民大会堂で開催される日中医学奨学金制度35周年記念式典には既に日中笹川医学奨学生の卒業生の申し込みは1000名を突破。日本からも指導教授200〜300人の参加も予定され、総勢1500人の参加者で祝う式典になりそうである。

今日の記者会見は、防衛交流と日中医学の35周年記念を人民大会堂で行う発表であったのに、駄文を弄して恐縮でした。

2016年10月 日中笹川医学奨学金制度30周年記念式典で挨拶

2016年10月(30周年記念@東京)1.jpg

2016年10月(30周年記念@東京)2.jpg


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コメント
日中交流へのたゆまぬ御努力、素晴らしいと思います。しかし今の日米当局の動きを見ていると、台湾での戦争に日本も関わらざるをえなくなるのではないかと心配です。ゆめゆめそのようなことがないように、外交的努力での問題解決に向けて、ぜひ両国政府への働きかけをお願いいたします。
Posted by: 辻ゆう  at 2023年06月05日(Mon) 16:57

素晴らしい活動に、心から敬意を表しています。私達の草の根友好運動は本当に微力でしかありませんが、貴財団の活動は高レベルでの相互理解の拡大という必須の活動と理解しています。今後とも変わらぬ活躍を期待しております。
Posted by: 大類 泰郎  at 2023年06月02日(Fri) 09:21