「世界遺産・仁和寺」―一泊100万は高いか― [2023年05月26日(Fri)]
「世界遺産・仁和寺」 ―一泊100万は高いか― 最近日本のホテル料金も高騰を続け、外国人富裕層向けの一泊100万円以上のスイートルームも珍しくなくなってきた。 日本の由緒ある寺院にはすばらしい庭園があり、外国人の富裕層の旅行客に利用してもらおうと計画した第1号が仁和寺である。 大変な評判のようで、以下、モデルで活躍されたSHIHOさんの体験記がJAXURYに掲載されましたので拝借しました。 ******************** 普段は非公開の国宝「金堂」を拝観することも 国宝「金堂」も、普段は扉が閉ざされ、外から見えないよう厳重保管されていますが、宿泊者は貸し切りで中を拝観することができます。願い事があれば、そんな特別な場所で護摩焚きや特別祈禱も受け付けてくれるそう。他にも、重要文化財である五重塔、経蔵、観音堂などもご案内。このときの散策の様子を、SHIHOさんはこう語ります。「二王門から金堂へと続く参道の気の高さ、自然との調和の美しさ、神聖さは格別でした。金堂での特別法要も一生忘れることのできない想い出として深く刻まれた、とても貴重な時間でした」。 他にも、オプションでオーダーメイドの文化体験が可能で、能や雅楽を鑑賞したり、京都ならではの精進料理や懐石の仕出しを味わったり、過去には御室流生け花や茶道、和菓子作り、和歌、写経などのプログラムを実施したこともあるそうです。 そして、翌朝は夜明けとともに修行僧のお勤めが始まります。澄み切った空気の中、響いてくる読経の声を聴きながら心静かに瞑想を終えたSHIHOさん。「私たちは生かされている」と利他の精神を語る僧侶のお話に心打たれ、自然と涙が出てきたそう。 そもそもこの宿泊プランは、仁和寺が日本財団の「いろはにほん」プロジェクトに参画し、「松林庵を宿坊として整備して仁和寺の文化資産を広く活用した文化体験を提供する」という主旨のもの。利用料の一部は寄付され、文化財の維持・修復や次世代支援に充てられます。平安時代からの歴史と建築、文化が息づく世界遺産を独り占めして、自分だけのオーダーメイドのプログラムが叶う癒しと学びの時間。さらに、日本文化の維持の一旦を担うことができるこの宿泊体験は、単なる京都旅行とは一線を画すもの。SHIHOさんは、日本の“本物”のラグジュアリーを世界に広める活動JAXURY(Japan’s Authentic Luxuryの略)のMyJaxuryアンバサダー2023を務めていますが、まさに日本でしか味わえない真の贅沢を知る旅となりました。 仁和寺 松林庵(にんなじ しょうりんあん) 京都府京都市左京区御室大内33 ☏ 075-461-1155 PROFILE SHIHO 約30年間モデルとして第一線で活躍。ファッションのみならず、ビューティー、ヘルス、スポーツ、また日本文化を国内外へ発信するメッセージは多くの企業、人々に支持されている。MyJaxuryアンバサダー2023に就任。 構成/東原妙子 撮影/大坪尚人(講談社写真部) |