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「トンガ支援寄付金について」―皆さんに現状説明― [2022年10月27日(Thu)]

「トンガ支援寄付金について」
―皆さんに現状説明―


2022年1月15日、親日国トンガ王国で大規模な海底噴火が発生し、多くの被害が発生したとの報道に接した。

日本財団ではトンガ救援基金を立ち上げ、財団としても1億円の拠出を決定し、国民に支援寄付金を呼びかけた。作家の湊かなえさんの一千万円をはじめ、25,409人に上る多くの方々の寄付金は94,204,074円となり、日本財団の1億円と合計すると、194,204,074円をトンガ支援寄付金として現在お預かりしている。

日本財団のポリシーは、可能な限り早く、しかも住民の要望に応える支援を、当該政府には現金では渡さない形で行うことである。そこで、何故こんなに支援が遅れているかについて寄付者の皆さんに説明し、ご了解を頂くためにこのブログを書いています。

2〜4月にかけて在日トンガ大使館と意見交換を開始したが、残念ながら本国政府との連絡不調の上、8月までコロナの関係で外国人の入国が困難であった。幸い、6月29日ポルトガル・リスボンで開催された国連海洋会議でシャオシ・ソヴァレニ・トンガ首相と面談。笹川良一はトンガ名誉総領事を務めていたこと、トゥポウ四世国王夫妻を日本に招待した折の写真もお見せし、早速検討しますとの確約を得た。これを機会に首相府との連絡を進めたが、首相は2ヶ月間の海外出張で、首相の判断がなければ何もできませんとのつれない返事に困惑していたところ、10月下旬には首相も帰国との情報を得て、昨日10月26日より日本財団の職員を現地に派遣し、具体的な支援についてトンガ政府と協議することにした。

以上のような事情であることを寄付者の皆さまにはご理解いただきたいと思います。ただ、海底火山の噴火については、日本財団の資金でニュージーランド国立水圏大気研究所と協力し、4〜5月に調査第一弾としてフンガ・トンガ・フンガハアパイ周辺海域の噴火の特徴、海底火山と周辺海域の地形の変化、火山灰の体積量やその範囲、周年海域の生態系の現状について調査を実施。8月から調査第二弾として、立入禁止区域内のマッピング(地図化)を無人水上艇にて実施しています。

いずれ具体策が決定しましたら寄付者の皆さまにご報告させて頂きますが、寄付金の活用が大幅に遅れましたことは以上の理由がありますので、ご理解頂きたいと思います。
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