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「日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト」―“宇宙船地球号”に思いを託す― [2022年01月14日(Fri)]

「日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト」
―“宇宙船地球号”に思いを託す―


日本財団と大阪大学が共同で取り組む感染症対策プロジェクトに関連して昨年12月、基地となる研究棟のコンセプトデザインを発表した。著名な建築家・安藤忠雄氏の監修による研究棟は楕円形。安藤氏は発表会で「楕円形には2つの中心がある。日本と世界の研究者が交流し、世界に情報を発信していく“宇宙船地球号”の役割を果たすような建物を目指したい」と思いを述べられた。

@安藤忠雄氏による感染症研究棟コンセプトデザイン 提供:大阪大学.jpg
安藤忠雄氏による感染症研究棟コンセプトデザイン 
提供:大阪大学


建物は23年秋に着工し25年3月竣工の予定。日本財団が10年間に支援する約230億円のうち80億円を充てる計画だ。感染症のパンデミック(世界的大流行)は温暖化の進行などで、恐らく現在の新型コロナ禍以降も頻回に起きる。今後の感染症対策でプロジェクトが果たす役割は一層大きくなるー。宇宙船地球号のデザインを前にそんな思いを新たにしている。

記者発表は12月16日、阪大で行われ、昨年9月に日本財団(東京・港区)で行ったのに次いで2回目。冒頭、西尾章治郎総長が「阪大だけでなく社会のいろんな研究機関とオープンイノベーションを起こすラボ(研究所)にしたい」と挨拶。筆者は亡父・笹川良一の時代から天然痘やハンセン病など感染症と長年戦ってきた日本財団の歴史を紹介する一方、近年の学術研究の主流を実利性の高い応用研究が占めている現実に対し、「基礎のないところに家は建たない」と問題を指摘し、改めて基礎研究の重要性を訴えた。

また安藤氏は「何よりのインパクトのあるサポーターの存在が大きい」と日本財団の協力を評価するとともに、「多くの研究者が“ここに行ってみたい”と思うような建物にしたい」、「研究棟のカラーは自然と共存する意味でも白がいい」、「日本の研究者はともすれば発信が下手。大阪から世界に発信する研究施設になってほしい」などと語った。

記者発表での筆者の挨拶は、概略、以下の通りです。

****************

西尾総長から今、素晴らしいお話を承りました。日本財団としましても責任をもって協力させていただきたいと思っております。なぜ日本財団なのか、こういうことに相成るわけでございますが、世界そして日本にも奈良時代から天然痘という感染症がございました。最後に残ったエチオピアで、大阪箕面の出身である私の父・笹川良一が協力して天然痘を撲滅し、地球上から感染症が一つ消えました。そんな訳でスイス・ジュネーブにあるWHO(世界保健機関)本部入り口には今も笹川良一の胸像が建っています。

その後、父の影響を受け私は、ハンセン病という感染症を世界からなくすため40数年戦って参りました。WHOのハンセン病制圧大使として世界122カ国を回り、これまでに約1500万人を病気から解放をしてきました。しかし、まだ途中経過の段階にあり、日本財団にとって感染症は大変、縁があることになります。この度のコロナ騒動では、全ての対策が泥縄式で行われ、医療大国といわれる日本に、多くの弱点が存在することが明らかになりました。

近代になり弱点の一つとして効率主義という変なものが出てきました。資本主義の一番悪いところです。会社でもどこでも、とにかく成果を上げなくてはならないということで応用科学が優先されるようになりました。基礎のないところに家は建たないのです。それなのに応用科学を優先して、すぐに成果を出せと。だからこの度、最も大事な基礎をきちっとやろうということになりました。応用科学ばっかりやっていたら20、30年後には日本からノーベル賞が出なくなります。

基礎の重要さをもう一度、認識しなければいけません。備えあれば憂いなしです。備えというのは、基礎をきちっとやるということが大変重要なことだと私たちは認識をしています。そういうことで、この度、大阪大学と一緒に仕事をさせていただく、しかも世界に開かれた、後ほど安藤先生が説明をされますが、研究棟は宇宙船地球号といってもいい、人類が共存するこの地球をイメージした素晴らしいデザインです。

我々の計画に相応しい建物が出来ると同時に、そこに世界中の優秀な人達に来ていただいて、この大阪大学で研究をしていただけるということに、私たちは本当に胸がワクワクする思いでございます。そういうことで、日本財団はこれから10年間、あるいは私がもうちょっと長生きすれば、もうちょっと増えるかも知れませんが努力をして参りたいと思っております。

Aフォトセッション1.JPG
左から、西尾章治郎総長、安藤忠雄氏、筆者
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