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「アフリカの農業」―メッセージ2本― [2021年12月20日(Mon)]

「アフリカの農業」
―メッセージ2本―


1984年のエチオピア大飢餓を契機にササカワ・アフリカ財団を設立し、アフリカの人口の7割以上を占める小規模農家の食糧増産指導を開始した。

当時のアフリカ各国の指導者は、農業というとココアやコーヒーのような大規模プランテーションによる輸出食料を農業と理解しており、東京大学の東畑精一郎先生が述べた「生きるための自給自足農業」は農業として理解されていなかった。

アフリカ各国が参加するアフリカン・ユニオン(エチオピア本部)設立にあたり、小規模農業の重要性を宣言文に書き入れてもらうために苦労したこともあった。

又、世界銀行の政策であった構造調整では、我々の農業普及員の人材養成費用が補助金に該当するとの批難や、ヨーロッパの環境団体からアフリカ大陸に化学肥料を持ち込むのは環境破壊だとの的外れな批難も受けた。土と農業用の土壌との違いも理解せず、ヨーロッパで当時使用されていた化学肥料の100分の一にもならない、たったスプーン一杯の使用に激しい批判を受けたことも今やなつかしい出来事である。

アフリカの農業協力はまるで「積み木崩し」のようで、事業が軌道に乗ってくるとアフリカ特有の政変が発生し、忙しい政府に我々の農業支援の趣旨を説明し直さなければならないのが常であった。

ネバーギブアップ(決して諦めない)の精神で、かくも長い35年間もアフリカで農業支援を続けているのはササカワ・アフリカ財団が唯一であり、近年、ナイジェリア政府や西側からも多額の支援金が入るようになった。来年はチュニジアで日本政府主催のアフリカ開発会議が開催予定である。多くの関係者と再会できることを今から楽しみにしている。

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以下はササカワ・アフリカ財団35周年記念と、東京栄養サミットでのビデオ・メッセージです。

*******************

ササカワ・アフリカ財団設立35周年記念式典挨拶
2021年11月1日


ルース・オニヤンゴ・ササカワ・アフリカ財団(SAA)会長、各国の農業大臣をはじめとする政府関係者の皆さま、お集りの皆さま。SAA設立35周年に心から祝意を申し上げます。これ程長い間、アフリカ各地において継続的に農業支援を担ってきた団体はSAAをおいて他にはありません。改めてオニヤンゴ会長の卓越した指導のもと、長年にわたる皆さまの努力に心から敬意を表します。

“One World One Family”。これは、世界を1つの家族と捉え、政治・宗教・人種・国家・国境を越えた人道支援を実施するという日本財団の基本理念であり、1984年にエチオピアで発生した飢餓に対応すべくアフリカにおける農業支援を決断した亡き父・笹川良一の信条でもありました。この信条のもと、アフリカの農業の担い手である小規模農家が自立し、彼らの生活向上に寄与する施策をノーマン・ボーローグ博士そしてジミー・カーター・元大統領を中心に、皆さまと共に考え実行してきました。

誤解を恐れずに言えば、成功がある一方我々は沢山の失敗も経験してきました。賞賛を浴びることもあれば、多くの批判にさらされることもありました。この35年、決して順風満帆ではなく、幾多の困難に直面してきました。しかし、その都度我々は困難から逃げず、立ち向かい、そして乗り越えてきました。全ては「アフリカの子供たちが空腹を抱えたまま眠りにつかないよう」、我々はあきらめず、「農民へ届ける(take it to the farmers)」努力をしてきました。このネバー・ギブアップの精神こそがSAAをアフリカで必要不可欠な組織たらしめてきたのではないでしょうか。

先日アフリカの更なる農業拡充に向けたSAAの新戦略が策定されました。皆さんの経験と知恵と熱意が存分に詰まった素晴らしい新戦略だと思います。しかし、どんなに優れた計画であっても、必ず予期せぬ難関が待っています。その時こそ我々が培ってきた不屈の精神で、これまでのように共に立ち向かい乗り越えていきましょう。 本日は各国政府、研究機関、非営利セクターなど様々立場でアフリカの農業に携わる方々にもご参加頂いています。皆さまにおかれましては、是非ともアフリカの農業の未来の為に国や組織を超えて引き続き協力くださることを強く期待しております。

我々が共に力を合わせれば、アフリカの皆さんの生活をより豊かにし、より希望に満ちたアフリカを実現することができるでしょう。改めてSAAが35周年を迎えたことに心より祝意を申し上げます。ありがとうございました。

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東京栄養サミットサイドイベント挨拶
2021年12月6日(月)


オルセング・オバサンジョ・元ナイジェリア大統領、アルン・バラル・HarvestPlus CEO、ルース・オニヤンゴ・ササカワアフリカ財団会長、アミット・ロイ・ササカワアフリカ財団副会長、そして各国で農業研究・普及に尽力されている皆さま。皆さまの農業を通じた開発途上国における栄養課題への取組みに敬意を表すると同時に、挨拶をする機会を賜り感謝申し上げます。

“One World One Family”。これは、世界を1つの家族と捉え、政治・宗教・人種・国境を越えた人道支援をするという日本財団の基本理念であります。この理念に基づき、亡き父・笹川良一は、ノーマン・ボーローグ博士、そしてジミー・カーター・元アメリカ合衆国大統領と共に、子どもや女性を含む100万人以上が餓死したとも言われる1984年にエチオピアで発生した大飢饉に対する支援活動を行い、ササカワ・アフリカ財団を設立致しました。

当時のアフリカは、残念ながら慢性的な食糧問題に直面し、食糧の緊急支援といった一時的な対応では根本的な解決にはつながらない状況でした。「アフリカの子供たちが空腹を抱えたまま眠りにつかないよう」、ササカワ・アフリカ財団はアフリカの農業の中心的な担い手である小規模農家が自立し、彼らの生活が向上するよう食糧増産にアフリカの農民と共に取り組んできました。今日に至るまでの35年は決して平坦な道ではなく、幾多の困難に直面してきました。しかしながら、その度にネバー・ギブアップの精神で困難を乗り越え、休むことなくアフリカの農民と歩み続けたことで、食糧生産の飛躍的な改善を成し遂げました。

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アフリカの農業の更なる発展に向けて、今ササカワ・アフリカ財団は「栄養に配慮した農業」を活動の柱の1つに据えています。これまでは、お腹を満たすことを目的とした食糧増産が中心でしたが、これからは、栄養価に配慮した農業を進めることで、子ども発育の改善や人々の健康の維持を実現することが可能になると確信しております。こうしたササカワ・アフリカ財団の取組みに、HarvestPlusとパートナーシップ協定を締結できたことを嬉しく思います。是非とも本日ご臨席の専門家の皆さまからもご協力を頂き、共に希望に満ちたアフリカの実現にむけて努力していこうではありませんか。本日の会議が有意義なものになることを期待しております。ありがとうございました。

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小規模農家は自給作物と市場に売り出す商品作物の生産ができることで、豊かになります。自給作物を支える肥料は、自家製のし尿から取り出す堆肥です。人糞に含まれる伝染微生物を堆肥化で消毒して可能です。商品作物は化学肥料を使わないと生産できませんが、それが輸入品であり、地球温暖化原因と絡んでいます。既に貴財団に提案していますが、伝染病予防の基本は、人糞の衛生的処理+肥料化が鍵を握っています。我々はヴィクトリア湖の汚染・府栄養化防止のために、流域人口4000万人の内、1000万人の農家にエコサン・トイレ建設計画を発表しています。もう一度この計画について協議させてください。
Posted by: 松井三郎  at 2021年12月20日(Mon) 12:19