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「ちょっといい話」その195―日本財団奨学生 オリパラで活躍― [2021年11月05日(Fri)]

「ちょっといい話」その195
―日本財団奨学生 オリパラで活躍―


パラリンピックでは、日本財団パラリンピックサポートセンターの活躍が関係者の間で高い評価を受けた。先日は東京都の小池知事より感謝状を戴いた。現在、パラリンピックの感動を忘れないように、何かレガシーを残したいと模索中である。

少し古い記事で恐縮だが、パラリンピックで「ろう通訳」として活躍した日本財団奨学生の活躍を10月8日付「福祉新聞」より拝借しました。

******************

 今夏の東京五輪閉会式とパラリンピックの開・閉会式を、NHK・Eテレは初めて手話通訳つきで生中継した。注目されたのは、耳の聞こえないろう者による「ろう通訳」(日本手話)。登場した4人のろう者のひとり、日本社会事業大社会福祉学部4年の鈴木美彩さん(23)に感想を聞いた。

 ――手話には、主に耳の聞こえる人が使う「日本語対応手話」(日本語の音声に従って単語を並べていく)と、ろう者が日ごろ用いる「日本手話」の2種類がある。

 ◆私は幼稚部からろう学校へ通い、字が読めないときから手話で家族らと日本手話でコミュニケーションをとってきました。日本語とは文法や構造が異なり、口元やまゆ、肩など上半身を動かして伝えます。

 ――全日本ろうあ連盟などの要望を受け、今回オリ・パラ大会の式典に通訳がついたが、苦労は。

 ◆準備期間が短かいうえ、式の流れやパフォーマンスをすべて事前に知らされていたわけではありません。即時性を求められ、生放送なのでもし失敗しても後戻りできない。集中力を求められ、緊張の連続でしたね。でも、国を挙げての大イベントを担当でき、大きな達成感があります。

 ――だから、通訳は15分前後の間隔で交代していたわけだ。視聴者からの反響は?

 ◆ろう通訳がついたので、初めてオリ・パラの開・閉会式を見た人も多く、『手話で即座に情報を得られることがこんなに楽しいとは』という声も聞きました。字幕が読めない子どもでも見てもらえたと思います。うれしいです。

 ――大学を休学し、米国・ワシントンDCのギャローデッド大へ1年間留学しましたね。

 ◆日本財団による奨学金です。世界中から人種や育った環境の異なるろう・難聴者が集まって来ます。ワシントンDCも時々“ろう者の街”と呼ばれるくらい、ろう者や手話の存在が当たり前になっているところがあります。英語とアメリカ手話のバイリンガル講義で、手話によるレポート作成法も学びました。復学したので、もう少し手話に関する知識を深めたいと思っています。

■通訳は二人三脚で
 「フィーダー」と呼ばれる、聞こえる手話通訳者が式典の実況音声をまず聴き取る。それを、フィーダーと向き合うろう通訳者(テレビに映る人)へ手話でリレーし、ろう通訳者も中継映像を見ながら、「アメリカ選手団の入場です」「みなのびのび踊っています」などと伝えたり、音楽の場面では躍動する様子を表現し、日本手話で視聴者へ送った。

 日本手話はろう者の第1言語(母語)であり、ろう者は手話の“ネイティブ・スピーカー”とも言われる。日本社会事業大の斉藤くるみ教授(言語学)によると、国連防災世界会議(2015年、東北大学)や国際手話学会など大きな国際的イベント、重要なニュースのときは、先進国ではろう通訳者があたるという。最近のアメリカでの研究では生後6カ月の赤ちゃんにいずれも見知らぬ外国人とネイティブの英語を聞かせると、後者にばかり注意を向けるといい、「いくら日本語が堪能とはいえ、アメリカ人通訳からより、英語に詳しい日本人の口から聞く方が日本人には馴染む。逆も同じ」と文化の伝承性を指摘している。
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コメント
手話と各国語の関係を述べた本はないでしょうか?
Posted by: 吹浦忠正  at 2021年11月05日(Fri) 08:30

とても調味深く、拝読しました。手話の国別の類似性も知りたいものです。以前、日韓台の手話はほとんど同じで、英語は違うとか、
手話は世界語足りえると聞いたことがありますが、どういうものなのでしょうか? こんな本をよぶべしというのが在りましたら、スタッフの方、ご教示ください。
Posted by: 吹浦忠正  at 2021年11月05日(Fri) 08:29