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「日本財団の18歳意識調査」―各紙で活用される― [2021年06月17日(Thu)]
「日本財団の18歳意識調査」
―各紙で活用される―


日本財団の「18歳意識調査」は、日本の未来を担う若者が現下の様々な社会課題に対しどのような考えを持っているかを知るために行っているもので、既に37回になる。問題によっては諸外国との比較調査も行っている。

このユニークな調査は識者も関心を持って下さり、さまざまなメディアで取り上げてくれている。

下記は6月6日(日)の毎日新聞の朝刊「時代の風」に掲載された総合研究大学院大学学長、長谷川眞理子先生のご意見です。


「時代の風」
「18歳意識調査」夢や希望、大人が奪った
長谷川眞理子・総合研究大学院大学長


 日本財団が行っている「18歳意識調査」というものがある。18歳の若者を対象に、昨今のいろいろな社会課題に関する意見を調査している。2019年には、「国や社会に対する意識」に関して、日本を含む9カ国で調査が行われた。インド、インドネシア、ベトナム、中国、韓国、英国、米国、ドイツと日本で、17歳から19歳の各国1000人ずつを対象とした。

 19年といえば、今から2年前。新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)で世界中が非常事態になる前のことだ。もしかすると、若者たちの意識もそれに応じて変化したかもしれないが、19年時点での世界の若者たちの意識を見てみよう。この結果に私はがくぜんとし、日本の将来を真剣に憂える思いを抱いた。

 調査項目の第1は、「自分を大人だと思うか」である。日本で「そう思う」若者は、全体の29.1%だった。つまり3分の1だ。中国が一番高くて89.9%。各国ともだいたいが80%台。韓国の49.1%とベトナムの65.3%が特に低いのだが、日本はそれらと比べても特別に低い。

 2番目の質問は、「自分は責任がある社会の一員だと思うか」である。日本で「そう思う」と答えたのは44.8%だった。半分に満たない。中国が一番高くて96.5%で、各国ともだいたい80%から90%である。それらに比べれば低いのが韓国で、74.6%なのだが、日本はそれにもほど遠い。

 3番目の質問は、「将来の夢を持っているか」である。日本で「持っている」と答えたのは60.1%。4割は夢がない。この質問ではインドネシアが一番高くて97%、中国96%で、ほとんど90%以上である。若者は、みんな夢を持っているのが当たり前なのではないか? いつも数値が低い韓国でさえ82.2%である。

 4番目は、「自分で国や社会を変えられると思うか」という質問である。日本で「そう思う」と答えた若者は、たったの18.3%しかいない。ほとんどあきらめの状態だ。一番高いのはインドの83.4%。ほかはだいたいにおいて、四捨五入して50%から70%である。ここでも低いのは韓国の39.6%であるが、それと比べても日本は特に低い。

 5番目は、「自分の国に解決したい社会課題があるか」だ。日本で「ある」と答えた若者の割合は46.4%。半分弱である。世界ではほとんどが70%台。韓国でも71.6%である。問題意識を持つという点でも、日本はひどく低い。

 6番目は、「社会の課題について家族や友人と積極的に議論しているか」である。日本で「そうだ」と回答した若者は27.2%。3分の1に満たない。一番高いのは中国の87.7%で、だいたいの国では70%台である。いつも低いのは韓国だが、それでも55%。日本の若者が、いかに何も議論していないかがわかる。

 最後に、「自分の国は将来良くなると思うか」という質問である。日本では、「良くなると思う」と答えた割合は、たったの9.6%だった。逆に「悪くなると思う」が37.9%、わからないが32%である。「良くなる」と答えた割合は、中国が96.2%、インドが76.5%、インドネシアが56.4%、ベトナムが69.6%と、途上国は概して高い。

 これに対して、先進国では、米国が30.2%、英国が25.3%、ドイツが21.1%である。韓国も22%だ。先進国は、どこでも閉塞(へいそく)感に見舞われているのだろう。現在の途上国は、確かに以前よりも今の方が良くなっているという実感が持てる。その延長で、将来も良くなるという自信が出てくるのだろうが、先進国では、概してそうはいかない。それにしても、日本の若者で将来が良くなると思う割合がたった9.6%なのは低過ぎないか。
 逆に「悪くなる」と思う若者が3分の1ほどいるのは先進国である。それも、日本は37.9%なので、それらを上回る。「わからない」という回答が多いのも先進国だ。これも、現状の閉塞感を表しているに違いない。中国など、「わからない」と答える若者はたった2.6%しかいないのだ。

 今の若者たちは、自分が社会を変える気概に乏しく、問題をみんなで議論することもなく、将来に夢も希望も持っていない。こんな状態を作り出したのは誰か? それは今の大人たちである。

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