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「日本研究者の修了式」―博士と修士課程― [2021年06月18日(Fri)]
「日本研究者の修了式」
―博士と修士課程―

横浜にある「アメリカ・カナダ大学連合日本研究センター」は優れた日本研究者を輩出している。残念ながら今年はコロナ禍で来日は叶わなかったが、日本財団フェローの皆さんは十分な成果を得たと、全てのフェローより立派な礼状を頂いた。

下記に博士(11人)と修士課程(8人)の日本財団フェローの紹介と日本語の礼状の中から2通を掲載しました。

日本の国際的存在の中で急速に日本研究が低下していることは、日本への理解の低下でもあり誠に憂慮すべき事態ですが、日本財団は可能な限り、日本研究はもとより日本語の普及のため、世界の諸大学と協力を続けて参ります。


【博士課程在籍者】

Eric Funabashi エリック・フナバシ [ブラジル国籍]
カンザス大学大学院博士課程(歴史学) 〈2024年博士号取得予定〉
専門分野: 日本史
研究テーマ: 明治時代の料理史

Aaron Hopes アロン・ホープス [アメリカ国籍]
スタンフォード大学大学院博士課程(人類学) 〈2025年博士号取得予定〉
専門分野: 文化・社会人類学
研究テーマ: 自然、野生保護に関する政治性、現代沖縄における環境および動物保護ネットワーク

Jue Hou クツ・コウ [中国籍]
シカゴ大学大学院博士課程(社会思想) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 比較文学(日本/中国)
研究テーマ: 文学的現代主義、20世紀日本の探偵小説、文学に描かれる超自然現象

Zhizhi Li セイセイ・リ [中国籍]
ノースカロライナ大学チャペルヒル校大学院博士課程(音楽学) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 音楽理論、音の研究、20世紀初期東アジアの現代性
研究テーマ: 戦前日本のラジオの日常性

Brian Rogers ブライアン・ロジャース [アメリカ国籍]
プリンストン大学大学院博士課程(歴史学) 〈2024年博士号取得予定〉
専門分野: 近代日本史
研究テーマ: ラッシュアワーと通勤電車の政治史・文化史

Joel Thielen ジョエル・ティーレン [アメリカ国籍]
カリフォルニア大学バークレー校大学院博士課程(美術史) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 日本美術史
研究テーマ: 浄法寺漆器と生態系

Lillian Wies リリアン・ウィース [アメリカ国籍]
メリーランド大学カレッジパーク校大学院博士課程(美術史/考古学) 〈2022年博士号取得予定〉
専門分野: 現代日本美術史
研究テーマ: 1900ー1930年以降のビジュアルアートに見られる女性の描写

Jiaqian Zhu ジャチェン・ズー [中国籍]
カリフォルニア大学バークレー校大学院博士課程(歴史学) 〈2023年博士号取得予定〉
専門分野: 近世日本文学
研究テーマ: 近世日本文学における心理的内面性と建築様式の関係

Holden Zimmerman ホルデン・ジマーマン [アメリカ/アイルランド国籍]
イェール大学大学院博士課程(歴史学) 〈2025年博士号取得予定〉
専門分野: 世界史
研究テーマ: 人道主義と人権、国際法的合意の国別の反応


【法務博士課程修了者・在籍者】

Ming-Yee Lin ミンギ・リン [アメリカ国籍]
イェール大学ロースクール卒業 〈2013年法務博士号取得〉
専門分野: 法学
研究テーマ: 日本の法律制度

David Ranzini デビド・ランジーニ [アメリカ国籍]
ヴァージニア大学ロースクール在籍 〈2020年法務博士号取得予定〉
専門分野: 法学
研究テーマ: 日本の法律制度

【修士課程修了者・在籍者】

Sasha Chanko サーシャ・チャンコ [アメリカ国籍]
スタンフォード大学大学院修士課程(東アジア研究) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 宗教
研究テーマ: 禅仏教と日本のナショナリズム、多国籍・多文化にまたがる宗教の発展

Siming Deng シミン・ドウ [中国籍]
シカゴ大学大学院修士課程修了(社会科学) 〈2019年修士号取得〉
専門分野: 思想史
研究テーマ: 政治思想史、江戸時代の思想史と社会史の交差

José Manuel Escalona Echániz ホセ・マヌエル エスカロナ・エチャニス [スペイン国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(東アジア研究) 〈2022年修士号取得予定〉
専門分野: 日本文学
研究テーマ: 近世日本の旅行記

Rosalie Gunawan ローズリー・グナワン [アメリカ国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(社会文化人類学) 〈2021年修士号取得予定〉
専門分野: 日本社会文化人類学
研究テーマ: 地方都市のコミュニティ再活性化策の効果とツーリズム流入の影響 

Caitlin Maroney ケイトリン・マロニー [アメリカ国籍]
マサチューセッツ大学アムハースト校大学院修士課程修了(日本語) 〈2019年修士号取得〉
専門分野: 日本文学と日本文化
研究テーマ: ビデオゲームのローカリゼーション・翻訳

Lane Walker レイン・ウォーカー [アメリカ国籍]
シカゴ大学大学院修士課程(歴史) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本史
研究テーマ: 幕末と明治の歴史

Chen Wang チン・ウアン [中国籍]
ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士課程(アジア研究) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本文化
研究テーマ: 日本のポップカルチャー、戦中の視覚的プロパガンダ、日本の社会言語学

Xun Zheng シュン・テイ [中国籍]
コロンビア大学大学院修士課程(日本映画とメディア) 〈2020年修士号取得予定〉
専門分野: 日本映画とメディア
研究テーマ: 1950〜60年代の日本のテレビ史、公共放送の創成期


礼 状


サーシャ・チャンコ氏
 12月にスタンフォード大学大学院東アジア研究科修士課程を修了し、2020年から2021年の貴財団のフェローに選んでいただいたサーシャ・チャンコと申します。アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターで勉強する奨学金を出してくださった貴財団に感謝いたします。また、今年の奨学生の一人であることを光栄に思います。IUCのプログラムを通して、多彩なフェローと会えて、皆の発表を聞くことができて、大変勉強になりました。

 センターの授業でも様々なことができて、大変勉強になりました。1・2学期に基本的な文法・語彙・漢字を練習できました。そして、話し言葉、つまり、聞く・音読・発音を練習して、日本人のように話せるようになるための勉強ができました。また、待遇表現を学んで、研究者としての生活、例えば、日本で就職したり、研究したり、教養がある日本人と話したりする場合に適当な表現が使えるように勉強ができました。そして、1・2学期に総合運用というクラスもありました。その授業で、学んだ文法・表現・語彙を総合できるように、5つの話題に関する記事を読んだり、発表をしたり、また他の、日本社会で見つけられる日常的な資料を読んだりしました。その上に、その5つの話題が学生の興味に合わせて選択できるようになっており、私の場合には、外国人と国籍、文化の発信、差別と人権、ものづくり、情報化社会の話題について様々な勉強ができました。

 3・4学期の勉強はどんな授業を取るのかを自由に決定する機会がありました。3学期に、私は歴史クラス、聞くクラスと大衆文化クラスに参加しました。4学期に、能力試験のための勉強のクラスと就活の日本語のクラスを選んで、歴史クラスも続けて取りました。両方の学期に、総合日本語という文法・表現を中心としたクラスも取りました。一例として歴史クラスの内容を説明すると、学生の研究に関する話題が取り上げられましたので、日本の宗教の歴史だけでなく、性差別、女性の生活、欧米の文化的な影響などの記事を読んで、それが大変勉強になりました。その上に、文学や明治維新の前の書き物を読んで、古文の読み方・文法を学べました。最後に、全ての学期にクラスで発表する機会があって、専門用語が入っている発表をたくさん練習できた結果、学会に似た状況で日本語で説明することが上手になってきたと思っております。

 日本に住む機会がなかったので、IUCで勉強しているうち、生活は非常には変わりませんでしたが、入学後の特別な生活や経験がなかったというわけではありません。実は、IUCで様々な経験ができました。例えば、毎週IUCの学生とREMOという仮想空間で会って、一緒に勉強しました。また3つ以上の講義に出席できて、卒業生・講師の先生から色々学ばせていだだきました。特に面白かった講義は、アジア研究の将来はどう見えるかを巡る議論に関しての講義でした。

 その講義も授業も友達とのZOOMも全てオンラインでしたが、オンライン授業は予想よりよかったと思います。全ての先生はオンラインのプラットフォームが上手に使えて、わからない学生に教えてくださいました。その上に、先生は学生に語りかけ、授業中に司会している間、ノートを書いていらっしゃいました。それは一番役に立ったオンライン授業の特徴だったと思っております。

 コロナ禍のために、ニューヨークに住んでいる私は毎日自分と両親の生活を心配していました。マスクをしたり友達と会えなかったりレストランで食べられなかったりすることは9月から4月まで続いていました。おかげさまで、家族が無事に、ワクチンを接種することができました。ですから、今は普通の生活に戻りつつあります。しかし、残念なのは、コロナ禍のせいで日本に行くことができなかったことです。横浜港に近い教室で授業を受けたり、居酒屋で友達と食べたり、日本の日常生活を経験したりすることもできませんでした。来日できた時、IUCを訪ねたいと思います。また、貴財団に伺って、ぜひ直接に皆様とお会いしてお礼を申し上げたいと思っております。

 IUCを卒業してから、日本語が使える仕事を見つけようと思います。特に、ニューヨークでESG(環境・社会・ガバナンス)とサスティナビリティに関する仕事に就きたいと思います。今就活中ですが、日本の会社や世界的な影響があるコンサルティング企業に興味を持っています。しかし、それは短期的な目標であって、日本に関する研究をすることや博士号を取ることなどを将来にしたくないというわけではありません。そのような学術的な世界におけるキャリアにも大変興味を持っていますが、それをする前に、実社会で実質的なことを経験した上で、学術的な世界に戻り研究を完成させたいと思っております。

 私は仏教と世俗化の関係に関して研究しております。日本のお寺は減少していくという傾向が見られます。2015年のNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)というメディア組織の記事によると、2015年からの25年間、日本におけるお寺の数は3万5千軒減少していくと予想されていて、これは40%を超えている変化です。IUCで勉強する機会をいただいたおかげで、その問題、つまり、お寺の減少とその原因や理由などについてもっと深く研究できました。貴財団の後期発表会でもこれを取り上げる予定です。研究を深める良い機会であると、楽しみにしております。

 IUCで勉強する奨学金を出してくださった貴財団に改めて感謝いたします。今年の奨学生の一人であることを光栄に思い、貴財団の同窓生になったら、そのつながりを維持し続け、また深めたいと思っております。

令和3年5月11日
日本財団
会長 笹川陽平様

 
ブライアン・ロジャース氏
 私は本年度、日本財団奨学金をいただきましたブライアン・ロジャースと申します。本年度のご支援につきまして、心より御礼申し上げたいと思います。

 おかげさまで、日本研究センターの10ヶ月コースの間、日本語をより自信を持って話せるようになりました。もちろん、コロナウィルスのせいで日本に来られないことを聞いた瞬間は、とても残念に思いました。でも、先生方と学生達の努力により、この10ヶ月間の日本語を勉強する機会を逃さずにすみました。そして、これがわたしにとって、一生忘れない経験になりました。

 対面授業ができなくても、このコースへの参加を通じて、日本の文化や歴史に関心を持っているほかの学生や研究者に会うことができ、自分のコミュニティを作ることができたと思います。日本の歴史について研究している大学院生として、歴史研究の分野に携わっている専門家と会って話を伺うことは非常に大切ですので、これからも日本研究センターで作ることができたこのような関係を大切にしていきます。

 さらに、日本研究センターで、日常的な日本語に限らず、日本の歴史に関する言葉を勉強することで、自分の歴史に関する研究についても話せるようになりました。特に日本財団フェローの勉強会で、毎週、フェローの研究を巡る話し合いに参加するにつれて、自分の自信と日本語能力が高まってきました。その結果、「通勤疲労」や「通勤ラッシュアワー」についての自分の研究発表をする時には、十分に準備ができていると感じることができました。10ヶ月間続いた日本財団フェローの勉強会がすべて終わり、私がかつて持っていた、専門的な話題について話す事に対する恐れが、今やほとんどなくなりました。これもみな貴財団のおかけだと感謝しております。

 将来は、研究のための奨学金をもらえましたら、「通勤ラッシュアワー」についての博士論文のために、日本に行き、1年間研究する予定です。その時には、青山学院大学に所属して研究を行うことにしています。日本での研究が終わり次第、プリンストン大学に戻って、博士論文を執筆するつもりです。そして、日本の歴史を教える大学教授になりたいと思っております。

 あらためまして、本年度奨学金をいただきましたことにつきまして、心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

令和3年5月18日
日本財団
会長 笹川陽平様
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