「新聞報道から」その109―昨秋、海がやってきた― [2021年02月25日(Thu)]
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「新聞報道から」その109 ―昨秋、海がやってきた― 【春秋】全国の五つの小学校に昨秋、海がやってきた 全国の五つの小学校に昨秋、海がやってきた。海の環境を再現した水槽とヒラメの稚魚10匹が届いた。上級生が育てている。 餌をやって、水の入れ替えをし、水槽を掃除する。下級生が見に来る。どんどん大きくなる。みんなで育てた魚をどうするか、3月に話し合う。 日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環でNPO日本養殖振興会が協力中。魚の命を知る授業だ。ふだん当たり前のように食べている生き物の大切さを知る授業でもある。3年前に始まり、10校以上がメバルなどを育ててきた。九州では長崎の小学校が参加した。 各校の日記から―。「楽しそうに泳いでいる」「とびはねるので服がぬれた」「茶色いうんちがふえた」「ヒーターのうしろに2匹かくれていた。寒いのかな」。 以前「おさかな天国」という歌が列島中に流れた。子どもたちも歌った。<さかなをたべよう…>と楽しく歌える。小さな海がやってきた学校の児童は、海の命をじかに体験し、感謝の気持ちを自分の中に育てる。 早春の最後の授業では「『いただきます』と心をこめて言いたいです」「残さず食べます」との声が聞かれるという。食べるのはかわいそう、と涙を流す子もいたそうだ。意見が分かれて多数決で食べることにした学校や、水族館に寄付することにした学校もある。みんなで話し合って決めた。そういう風景が教育のいろんな場面で増えていってほしい。 ※2021年1月3日「西日本新聞」です。 |






