• もっと見る
«【私の毎日】1月19日(火) | Main | 「新聞報道から」その97―島へ、冷凍コンテナ寄贈―»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml

「200万検体を無料でPCR検査」―日本財団コロナ対策第4弾 200億円で― [2021年01月20日(Wed)]

「200万検体を無料でPCR検査」
―日本財団コロナ対策第4弾 200億円で―


新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。欧米諸国などに比べ感染者数、死者数とも圧倒的に少ないとはいえ第3波ともいえる昨年秋以降の感染拡大は尋常ではない。そういう中でハイリスク集団とも言われる高齢者や基礎疾患所有者の命をどう守っていくかが大きな課題となっている。

これを受け日本財団はコロナ禍対策の第4弾として、新たに感染が最も深刻な東京都内の高齢者福祉施設や療養型病院のエッセンシャルワーカーに対する無料のPCR検査を行うことに決めた。2月以降、ワクチン接種が進むと思われる7月前後まで半年間に約200億円の費用で200万検体の検査を目指すことにしている。

医療がひっ迫する中、医療崩壊に歯止めを掛けるため、無料検査で無症状の感染者や軽症者を見つけ、本人が気付かぬまま高齢者らへ感染が拡大するのを防ぐのを狙いとしている。対象となるのは特別養護老人ホームや介護老人保健施設など高齢者福祉施設計2844施設と療養型病院40施設で医療・介護に従事する約19万人。東京・お台場の船の科学館敷地に拠点となる日本財団PCR検査センターを設置し、2月8にも予定される完成を待って各施設からの受け付けを開始する。

当初は1日3000検体、4月には1日1万4000検体まで検査機能を整備する予定で、これにより1カ月に約40万検体、7月前後まで半年間に200万検体の検査が可能になる。対象者に唾液を検査するキットを送り当初は直接回収する。以後、郵送も含め週1回の検査を目指し、陽性の結果が出た場合は保健所に連絡する一方、家族ら濃厚接種者の検査も実施する。

厚生労働省の調査によると、昨年11月25日から30日までに全国で発生したクラスター(集団感染)168件のうち39件は高齢者福祉施設で起きているほか、感染による全国の死亡者の85%を70歳以上の高齢者が占めている。

施設のスタッフから無症状の感染者や軽症者を早期に発見して治療を行う一方、高齢者との接触を控えるのが2次感染防止に最も有効と考えられるが、現実には施設の人材管理上の課題や民間のPCR検査は自己負担が必要なこともあって受検者が少なく、無料検査の実施に踏み切ることになった。

新しい感染者の発掘で、ただでさえ逼迫している保健所業務がさらに密になる可能性があり、プロジェクトでは医師の指示で感染者の情報を入力する事務作業(ハーシス)などの支援も検討したいと考えている。 また、陽性者が出た施設に対しては、職員の補充等、事業継続の支援助成を実施することで施設の負担を減らすことも検討している。

検査には聖路加国際病院、日本医科大学附属病院、東邦大学医療センター大森病院、順天堂大学医学部のほか災害人道支援会(HuMA)の協力も得られ、検査が軌道に乗ればコロナ禍対応のモデルになると期待している。東京都以外の他府県から要請があれば、検査機器や人的側面を見極めた上で協力を検討したいと考えている。

日本財団は昨年4月以降、「民」の立場で、感染者の療養施設としての災害危機サポートセンターの設置やタクシーを利用した医療従事者の移動支援、全国127医院への医療資機材の支援など3弾にわたる計96億円相当の取り組みを進めている。

出口が見えないコロナ禍を克服するには、政府や行政による「公助」を待つだけでなく、周りの人たちと助け合う「共助」、自らを守る「自助」がバランスよく機能することが何よりも不可欠。19日の記者会見では日本財団の共助の内容を発表すると共に不要不急の外出自粛など国民一人ひとりが自らの行動に責任を持つ自助の必要性にも言及し筆者なりの危機感を申し上げた。

DSC_3380.JPG

コメントする
コメント
中国などの成功した国に学び、十分な数の検査を行うことは、大変重要です。また、保健所などの行政基盤は脆弱であり、介護福祉施設のアウトブレイクへの対応は重い負担となっています。民間の皆様が行政に頼らずに必要な協力関係を築いて感染を予防していくことは、価値のあることと考えます。東京都以外での展開も期待いたしております。

茨城県土浦保健所、日中医学協会評議員 緒方剛
Posted by: 緒方剛  at 2021年01月22日(Fri) 21:55

日本財団におかれましては救急指導医施設へのご支援をいただきありがとうございました。最前線で闘う我々へのご支援が一人でも多くの患者さんを救うために役立っております。
高齢者福祉施設からの搬送も多く、職員の疲弊は想像に難くありません。無料PCR検査が安心につながるに違いありません。
このような取り組みが首都圏以外の地方でも受けられるように期待をしております。
また、現在大変な想いをしているのは救急指導医施設だけではありません。すべての救急医療施設が勇気づけられるような活動を日本財団に期待しつつ、お礼のメッセージとさせていただきます。
Posted by: 岡山の救急医  at 2021年01月22日(Fri) 19:35

現在救急医として勤務しておりますが、高齢者施設から発熱患者、COVID19患者が搬送されて来ない日はないと言っていい状況です。
施設スタッフへのPCR検査により、施設での感染拡大が抑止されることを期待しています。
今後広い地域で同様のプロジェクトを展開していただければより全国的に効果があがるのでは、と思っています。
日本財団のご支援に深く感謝するとともに、今後の活動にも大変期待しております。
Posted by:  at 2021年01月22日(Fri) 17:14

日本財団コロナ対策第3弾におきまして、救急指導医指定施設へご支援を賜りまして誠にありがとうございました。
第3波では基礎疾患を持つ高齢者の重症化が目立ってきており、中等症病床を確保するのが難しい状況といわざるをえません。
高齢者福祉施設職員対象無料PCR検査を東京以外でも実施していただければより大きな効果を得られるのではないかと期待を持っております。
スタッフの疲労が色濃くなってきですが日本財団の方々が支援という形で様々な取り組みを行っていただいてることに感謝しかありません。
一ノ橋紘平
Posted by: 一ノ橋紘平  at 2021年01月22日(Fri) 10:44

大阪府済生会千里病院 千里救命救急センターで医師をしております伊藤裕介と申します。日本財団コロナ対策第3弾において、救急指導医指定施設へご支援を賜りまして誠にありがとうございます。第3波を迎え、大阪では一段と厳しい状況を迎えておりますが、スタッフ一同一丸となり、地域の救急医療を支えるべく日々努力を続けております。大阪においても、高齢者福祉施設のクラスターによる感染の拡大が見られており、中等症病床の逼迫が問題となっております。第4弾の高齢者福祉施設職員対象無料PCR検査は、その打開策として大きな効果を得られるのではないかと強い期待を持って、拝見しております。同様の取り組みが、東京以外でも実施されることを切望するところでございます。連日、当院のコロナ病棟は満床となっており、行政機関からは増床の依頼をお願いされております。しかし、増床するためには医療スタッフの増員が必要であり、他の病棟からスタッフを移動させれば、通常の救急診療や病院業務が滞ってしまいます。この問題は、そう簡単に対応できる問題ではありません。この状況を打開すべく様々な検討を行なっておりますが、有効な手立てが見つからない状態です。なんとか無い知恵を絞り、対応していきたいと思っております。
 これからも地域の救急医療を支え、多くの方の命が救われるよう努力を続ける所存でございます。今回の日本財団の取り組みが、行き詰まるコロナ感染対策への大きな手がかりとなることを心より願っております。
大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター 伊藤 裕介
Posted by: 伊藤 裕介  at 2021年01月21日(Thu) 19:25

第三段では救急指導医施設への支援を頂きました。心より感謝申し上げます。
高齢者施設は病院と違って検査へのアクセスが容易ではなく、施設に照準を定めた大規模検査体制は非常に有用だと感じました。大阪では高齢者施設でのクラスターが問題になっています。どの地域でも起きうる事ですので、東京以外の地域からも検査依頼できるような体制が早く叶えばと思います。
定期的な体制支援で医療従事者は勇気付けられます。ありがとうございます。

重光胤明
Posted by:  at 2021年01月21日(Thu) 17:27

笹川会長
 今回の200万検体を無料でPCR検査は、日本財団でないとできない素晴らしい取り組みです。私共は地域創生推進企業として、地域経済を円滑に回すため、株式会社エフメディカルエクイップメントの支援を受けて、地域にPCR検査キットを販売しています。
 エフメディカルエクイップメントは、新型コロナ感染症の流行に際して、米国日本人医師会から日本の医療関係者に援助の要請があり、医療物資を寄付する時に、通関と海外送金のために法人を設立する必要があったことから、東日本を中心とした医学部(福島県立医大が中心)に関係する医師、大学教員、医学部生らが集まって設立された会社です。
 最近では、JALの依頼を受けて、成田と羽田の中にラボを作りました。分子生物学を分かっている研究者がやっておりますので、陽性率について、発熱者は2割強、無症状無接触は0.2%などきちんと分析しており、精度高い検査をしています。多くのPCR検査の数をこなす際に、一番大変になるのは検体の管理などのオペレーションだと言われています。
 情報系の大学教員や Google のエンジニアなどが作った IT のシステムを使って、1つのラボで1日に千件をこなした実績もあります。こうしたことから、笹川会長の今回の取組みをより成果が上がるように、エフメディカルエクイップメントを紹介させていただきます。日本財団の今回の取組みが、コロナ感染の抑制に大きな成果が出ることを心より願っております。
 株式会社ネーブル・ジャパン代表取締役  濱岡正己
Posted by: 濱岡正己  at 2021年01月20日(Wed) 21:17

船の科学館における一収容施設を含め、平時に非常時への対応を常に忘れず先手先手を打たれる行動力にいつも感服。これもミャンマーを含めて困窮する人々の現場を体感し、心と共に何が求められているのかの経験則があればこそ。「社会的環境ストレスは最も脆弱なところに皺寄せされる」。この事実に向き合う姿勢を是非政策当局者にも学んでいただきたい。現場にこそ真実があるという信念を読み取らせて頂いております。ありがとうございます。
東京都市大学・特別教授 涌井史郎
Posted by: 涌井 雅之(史郎)  at 2021年01月20日(Wed) 11:23

笹川会長 様
 お世話になります。
  財団へのご寄付を国難に向け救済活動を行われる姿、尊厳の極み です。菅衆議院議員に昨年夏から秋にかけ国民の不安を解消する為
 各旧帝大・医療業界・経済界一同にて特効薬・ワクチン実施時期に
 向け会議を行い国民に発信、コロナ禍から不安を解消すれば自然と
 国民の底力で経済復興出来ると手紙にてご連絡しました。しかし、
 現政権は先を見据えた経済・世界動向を視野に入れず、狭義な施策 展開であり国民第一(人命第一)の欠如です。 戦後、日本復興と 国民の暮らしを視野に頑張ってこられた先人たちに申し訳ない。 
Posted by: 吉田容士  at 2021年01月20日(Wed) 11:20

PCR検査の拡充についての取り組み、ありがとうございます。
コロナの収束と感染拡大防止を願うばかりです。
会長、スタッフの皆様、コロナ感染に十分ご注意し、
コロナ対策ならびに通常のご活動が遂行されますよう祈念いたします。
Posted by:  at 2021年01月20日(Wed) 10:33

素晴らしい決断です。
かねてから貴財団のコロナ対策への的確かつ素早い対応を注視していましたが、政府の対応が遅れている中、胸を打つニュースに感謝いたします。
Posted by: 粗 信仁  at 2021年01月20日(Wed) 10:08