「新聞報道から」その94―瀬戸内「海ごみゼロに」― [2021年01月14日(Thu)]
「新聞報道から」その94 ―瀬戸内「海ごみゼロに」― 瀬戸内「海ごみゼロに」 岡山、広島、香川県など 調査、啓発へ連携組織 瀬戸内海で問題となっている海ごみの削減に向け、岡山、広島、香川、愛媛の沿岸4県と日本財団(東京)は25日、連携して対策を進める組織「瀬戸内オーシャンズX推進協議会」(事務局・香川県)を設立した。調査・研究や啓発活動といった共同事業に取り組み、「海ごみゼロ」を目指す。 海洋保全活動を続けている同財団によると、瀬戸内海では年間に4500トンのごみが発生しながら、回収量は1400トンにとどまっている。協議会では発生源や回収方法の調査、実態把握、清掃イベントやシンポジウムなどを行い、ごみの流入量の7割減と回収量の1割増を図る。 当面の活動期間は5年間で、その間に見込まれる約15億円の事業費は同財団が全額拠出する。 発足に当たり、4県の知事と同財団の笹川陽平会長が出席して、協力協定の締結式がオンラインで開かれ、それぞれ協定書に署名した。岡山県の伊原木隆太知事は「各県だけでは対策に限界があったが、協力することで大きな成果につなげられる」と歓迎。広島県の湯崎英彦知事も「連携を国内外の先進例にしたい」と述べた。 (洞井宏太) ※2020年12月26日付「山陽新聞」です。 |