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「忘れないで 熊本県球磨村」―日本財団の災害支援― [2020年09月16日(Wed)]
「忘れないで 熊本県球磨村」
―日本財団の災害支援―


令和2年7月豪雨。新型コロナウイルスの流行により災害ボランティアの全国募集を断念した熊本県。県内から集まる有志の人たちにより復旧に取り組んでいるが、被害規模に対して必要な人数には達せず、孤立が長引いた地域や通常のボランティアでは手が出せない危険を伴う箇所などではほかの災害と比べても明らかに遅れが見える。県では敷地内、宅地内の土砂撤去を業者に委託するなど対応を図っているが、慢性的な業者不足や被害の大きさにより手が足りていないのが現状だ。その状況を受け先般、熊本県の蒲島郁夫知事より私に、技術系ボランティアの緊急派遣要請の電話が入った。包括的な災害支援を行う日本財団では早急に重機や大工などの技術系ボランティアを3陣にわたって派遣することとなった。

現場で総指揮をとる日本財団の災害支援活動の指導者・黒澤司を中心に、参加するメンバーは主に重機オペレーターや大工など、本業を活かしプロボノとして活動しているボランティアを中心に、その手元作業や清掃作業を行う人たちが参加、財団職員やオリパラのボランティアも参加する予定で、財団で研修を受けていた人たちも含まれている。

1陣につき30名を派遣、8月第一週、第三週末で2陣までが活動している。参加者は東京でPCR検査を受け、陰性が確認されるとそのまま団体で飛行機、バスを乗り継ぎ球磨村神瀬地区へと向かった。現地では土砂に埋もれている家屋の掘り出しや道路の清掃、歩道の啓開、また家屋内に取り残された貴重品の取り出し、再生する家屋の壁はがしなどその活動は多岐にわたった。

また第二陣では隣の一勝地地区で避難所へ通じる道のガードレールや柵に延々と絡みつき堆積していた流木や土砂を撤去、参加者の中には熊本出身の人もおり、「こんなにたくさんの人が故郷のために来てくれた」と涙ぐんで感想を語ってくれた。

一勝地地区の住民も「どこから手を付けていいかわからなかったが、重機とたくさんの人でこんなにきれいにしてもらえた、あとは自分らでもがんばらんと」と一緒にスコップを握って活動に飛び入りしている姿も見えた。

現地でのニーズはまだ多数あることから、日本財団は派遣回数の増加も検討している。今後台風シーズンを迎えていく。これからの災害もコロナとの複合災害となることは避けられない状態だ。

そのような中で経験と専門技術を持ち、感染対策を行った災害の専門家が国や県、自治体、現地の災害ボランティアセンターを管轄する社会福祉協議会と連携しながら活動していくことは早期の復旧・復興に必要であり、その仕組みづくりが重要だ。

これまで各地の災害でボランティアは単なる労働力ではなく、被災した人々との交流の中でその背中をささえる大事な精神的役割として復旧、復興に力を発揮してきた。コロナ禍における災害支援の在り方の一つとして今後の派遣団の活動にも期待がかかっている。

※本文は、alterna×Sを参考にしました。

写真はいずれも、8月7日からの活動です。
8 球磨村緊急派遣隊 朝礼.jpg
日本財団球磨村緊急派遣隊 朝礼

3 重機による埋もれた家屋からの土砂の搬出.jpg
重機による埋もれた家屋からの土砂の搬出

9 熊本県知事の要請に基づく日本財団重機部隊 左端 黒澤司.jpg
本県知事の要請に基づく日本財団重機部隊 
左端 黒澤司

11 酷暑の中、重機が使用できない場所での日本財団女子部隊.jpg
酷暑の中、重機が使用できない場所での日本財団女子部隊

13 球磨村の基幹産業は林業 製材所復旧に汗を流す隊員.jpg
球磨村の基幹産業は林業
製材所復旧に汗を流す隊員
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日本財団の皆様には2016年の熊本地震に引き続き困難な状況にある球磨村の災害支援にご協力賜り心より感謝申し上げます。熊本県人として大変嬉しく存じます。
Posted by: 平野喜幸  at 2020年09月16日(Wed) 11:03