「新聞報道から」その52―海洋ごみを減らす発信者になれ― [2020年09月24日(Thu)]
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「新聞報道から」その52 ―海洋ごみを減らす発信者になれ― 海洋ごみを減らす発信者になれ 「海のごみをゼロにして、はだしで歩ける砂浜を取り戻したい」―。そんな願いを込め、「海と日本プロジェクトin 山形実行委員会」による、海とごみのことを学ぶ「やまがた海洋塾」が今月上旬、鶴岡市加茂港などで開かれた。塾生は県内陸部の参加者も含む小学5,6年生約40人。学んだことは「きれいな海がいかに大切であるか」。 事業は「日本財団海と日本プロジェクト」が、「CHANGE FOR THE BLUE(チェンジ・フォー・ザ・ブルー)」として掲げる「海の未来を変える挑戦」の一環。狙いは企業や地方自治体などを巻き込んだ、海洋ごみ削減活動の発信。塾生は将来の活動の発信者になるに違いない。 海洋塾に参加した児童らは、県立加茂水産高校の練習船「鳥海丸」での体験航海、加茂港では漁師の指導でガラス箱をのぞいての磯貝漁体験、ヨット乗船、庄内浜で水揚げされる魚介類の話などを学んだ。そして、砂浜でごみ拾いにも挑戦した。そうした学びの中から、きれいな海の中にも、視覚ではなかなか捉えることができない、プラスチック類などの漂流ごみがあること、その9割が河川から流れ込む生活ごみで占められていることを知った。 環境省は使い済みプラスチックを30年までに25%削減するとし、レジ袋、食品容器、ペットボトルなどの廃棄を減らす目標を掲げた。マイバッグ持参が一般化しているのに加え、今まで無料配布が普通だったコンビニエンスストアでも、レジ袋を辞退する客が増えている。プラごみ削減への第一歩であるが、海洋ごみを減らすにはそれだけでは不十分だ。 海と日本プロジェクトの山形での取り組みには、庄内沿岸の自治会なども協力して、海岸清掃活動をしている。しかし、小さなごみが岩の隙間に入り込むと回収が難しく、波によって再び沖に流れ出す。きれいな海岸を取り戻すには、元(発生源)を絶たないと解決できない。その解決策はプラ製品を使う人が責任を持ってきちんと処理すること。決して難しいことではないことを塾生は学んだ。 海洋ごみは、捨てる人がいて発生する。微細化したプラスチックを海洋生物が食べると、最終的には食物連鎖で人間の「食」にも影響する。塾生は海の幸を自ら調理して食べた。そこから学んだことは「きれいな海があればこそのおいしさ」。 日々の生活はプラスチック製品なしに立ちいかないのも事実だが、塾生は浜辺に散乱している見慣れたプラ製品を目の当たりにし、海洋ごみは捨てる人がいることが発生源であることと同時に、きれいな砂浜を見ると気分が良くなることも知った。一人一人が気を付ければごみは出ないことを塾生の口コミによって発信され、その輪が大きく広がることを願いたい。 ※2020年8月15日付「荘内日報」です。 |






